決まった日に決まったものを食べるのも悪くないなという話

お正月にお節を食べたり、節分に恵方巻を食べたり、子供の日に柏餅を食べたり。
お彼岸におはぎをお供えして食べたり、クリスマスにケーキを食べたりするのも、食いしん坊の私としては、けっして嫌ではないのです。廃棄ロスの問題など、いろいろとありますが、こういった風習は個人的にはとてもステキだなと思っています。
面倒くさいとか、ストレスになってしまうならやめた方が良いかもしれませんが、今日何を食べようかと迷わなくて良い日があるというのは、とても楽ではないですかね(笑)。

そういった行事ではないですが、私は父と祖父の月命日や、祖母や叔父の命日には、おはぎを作ってお供えしています。月に最低でも2回はおはぎを食べることになります。

たまたま見たテレビ番組で、糸井重里さんが大のおはぎ好きなのだそうですね。
彼が言うところでは、おはぎというものは、あまり好まない人の方が多い、そういった少数派のものを愛でるのが何とも楽しいのだそうです。
少数派だとは思いませんでした。私は好きです。とくにこしあん
作ってみると割と簡単にできるけど、よりおいしくと思うとあんこと言い、餅と言い、とても奥が深い。
あの、半殺しの餅の固さがうまくはまった時のおいしいさは、他にはないものだと思っています。

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おはぎ以外にも、故人の好きだったものを思い出して、月命日にいただいています。

父は穴子。江戸っ子はうなぎなんてあんな脂っこいもの食えるか!と言って、穴子を愛でていましたね。寿司屋に行くと、必ず穴子を注文して、その職人さんの技量を測っていたようです。全く嫌みな客です。あまり甘いものを食べなかった父ですが、なぜかアップルパイと柏餅の味噌あんが好きでした。おはぎも用意しているので、そこまではできません。いつも父の月命日は、穴子でお寿司を作っています。穴子が安く手に入ったときは、天ぷらを作ることもあります。

祖父はマグロのブツ切り。生前は毎日のように晩酌をしていましたが、母が夕飯の用意をする前から始まるのです。自分でおつまみを用意していたのですが、決まって、マグロのブツ切りと、海苔と、塩豆。そしてお酒は焼酎のビール割(笑)。盛り上がってくると、孫(私)を呼び出して戦争の話。最後は鉄道唱歌
祖父の命日は9月15日。つまり、昔は敬老の日だった日なのです。
敬老の日は、当時は家業の方で、地元の老人会のお祝いの仕出し弁当の注文をいただいていて、家族総出で前日から徹夜で作業でした。病院から危篤の知らせがあって、手の空いたものから交代で祖父の下へ走っていきました。
敬老の日に亡くなるなんて、なんだか俺のことを忘れるなよというメッセージのように思えてなりません。
ずっと、命日には塩豆もアメ横まで出かけて用意していたのですが、今年はすっかり忘れてしまいました。ちょっと遅れてしまったけれども、今度買いに行こうかなと思っています。

7月にブロ友のおりょー♪さんが亡くなりました。

ある程度覚悟はしていましたが、やっぱりつらいですね。
今日でまるまる2ヵ月が経ちました。

おりょー♪さんは何が好きだったっけと思い返したら、やっぱり焼き芋ですかね。
よく焼き芋の話の記事をあげていたような思い出があります。

決めました。また決まった日に食べる物が増えました。
当面の間は、おりょー♪さんの月命日には、焼き芋をいただくことにします。
とりあえず、さつま芋が1本あったので、オーブンで焼いてみました。
蒸したほうがおいしくできそうな気もしましたが、やっぱり焼きたかったのです。石焼というわけにはいきませんが。

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折れているのは、中までちゃんと火が通ったか確認するためです。つま楊枝を差し込んでもあまりすっと入らなかったので、念のため折ってみたのです。大丈夫でした。
ちゃんとおいしかったです。

でも、おりょー♪さんが好きだったのは、こういった感じではないんだよな。
今度はちゃんと専門店で買ってこれたらいいな。