ずっと年下の若い女の子とデート?した話

農産物直売所に行って、その帰りに、ポイント3倍につられて本屋さんに寄ったその帰り道。
ちょうど小学校の授業が終わった時間だったのか、小学校の方向から、ちっこいのがうようよ歩いてきたのです。女の子はみんなお行儀よく歩いていたのですが、男の子はじゃれ合って、道の端から端まで占領して、賑やか通り越して、うるさい、だまれ、この野郎と言いたくなったけど、もちろん言えるはずもなく、足早に歩いていたのです。
うるせえなぁと思いながらも、子供はこれくらいじゃなくっちゃねと思ったり、これくらい自由でいられる方が、この世界もきっと平和なんだろうなと思ったり。
小学校の前を通りすぎて、やっと少し静かになったと思った時、後ろから私のシャツの袖を引っ張る感じがして、振り返ったのです。
そこにいたのは、何となく美山加恋ちゃん似(但し、子役の頃の(笑))の、ちょっと南国テイストが入って少し安室ちゃん寄りの女の子がいました。
「ねぇねぇ、ちょっと話聞いて!」
どう反応すればよいものか...
「昨日ねぇ、動画を見てたらねぇ、すっごくおもしろいの!」
おもしろそうだったので、ちょっと話を合わせてみることにしました。
私「へぇ~、そうなんだ。どんな動画だったの?」
「○○が出てきてねぇ、こんな風にして、あんな風にして...」
身振り手振りで一生懸命説明するんです。目がキラキラしちゃって、かわいいったらありゃしない。
マスクをしていたので、なんて言っていたのかはっきりとは聞き取れなかったのですが、どうやらタレントさんが踊っていたような感じですかね。
「お父さんもげらげら大笑いして、本当に面白かったんだよ。」
「おもしろいから、検索して見てみてね。」
私「わかった、帰ったら検索してみるね。」

初めは知的障害でもあるのかなと一瞬思ってしまいましたが、そういうわけでもない感じ。知っている誰かと勘違いしているのかな?まさか同級生と勘違いするほど、私は若くは見えないと思うし...(笑)
もしかして、これって新手のナンパ?おれ、ナンパされてるの?(笑)
今までの人生の中で、モテたことはほとんどないけど、もしかして、おれモテてるの?(笑)

今度はいきなり立ち止まって、道路の端の方を指さして、
「あれ、あれ、ちょっと見て」
指の指した方向にはバッタがいました。
「ねぇ、ねぇ、捕まえてよ!」
私「かわいそうだから、そっとしておいてあげようよ」
ちょっと不満そうにしていたけど、また動画の話に戻りました。
ゲラゲラ笑いながら、変わらぬ調子でしゃべり続けていました。
このままついてきちゃったらどうしようかと心配になってきました。
まさか、誘拐犯やロリコンに間違えられたらどうしよう...(笑)
と思ったところでお仕舞になりました。道が二股に分かれるところで、家の方向に帰って行ったようです。
「じゃあね、バイバーイ」でお別れしました。
たぶん、100mくらいの短いデートでした。しかも、ずっと年下(年下すぎる)で、私よりもずっと若い女の子(笑)。

小学校の2年生か3年生くらいでしょうか。見た目はどこにでもいそうな、ごく普通の小学生の女の子でした。ランドセルを背負って、手提げかばんを持って、黄色い帽子。
自分がこの子と同じくらいの年頃は、全ての大人をとても怖く感じていました。こんな風に気楽に話しかけるなんて考えられない。
何か犯罪に巻き込まれなければいいなと心配しながらも、見ず知らずの大人に、こんな風に無邪気に話しかけることができるって、とてもステキだなと思いました。こんなにも楽しそうに。

そう言えば、ずいぶんと昔にも、小学生の女の子たち(その時は二人組)にモテたことがあったのを思い出しました。

まだ、大学生の頃です。
バイク便のアルバイトをしていて、配達が終わってバイクに戻ってきた時のことです。
小学校の3年生くらいの女の子が二人、私のバイクをいじくっていました。
私「あー、ちょっとごめんねぇ」
と言って、バイクに近づいていったのですが、そしたら
「かっこいい―!」
ですって(笑)。
二人とも目をキラキラ輝かせて、なんだかいろいろと話しかけてきました。
というよりも、私が少しからかわれていただけかもしれません。
「ねぇねぇ、これちょうだい!」
ヘルメットが欲しいって。
私「これが無いと仕事ができないよ。ごめんね」
確か、代わりにキーホルダーかなんか、あげたような気がします。
せっかくだったので、エンジンを止めたままだったけど、交代で乗せてあげました。
なんだかとても嬉しかったみたい。二人で見送ってくれました。

もう会うこともないと思うけど、もう30年くらい前になるから、その子たちも40歳くらいになっているはずなんですね。
あの時のままの人懐っこさで大人になってくれていたらいいな。
今日会った女の子も、犯罪に巻き込まれない程度に(笑)、あの笑顔のまま大人になってくれたらいいな。

どういうわけかずっと年下の若い(若すぎる)女の子にモテた話、2本立てでした。