モヤモヤする気持ちをぐっと堪えたら、おいしいマグロにありつけたという話

スーパーで買い物中に、ラベルの間違いに気が付きました。
さとうくんなどというふざけた(笑)名前のキャベツ*1を農産物直売所で手に入れたので、それと一緒に煮込んで食べようと思って、骨付きの鶏肉を物色していたのです。
鶏の手羽元のパックに、鶏もも肉角切りのシールが貼ってありました。
スーパーで勤めていたこともありますので、こういった間違いにはよく気が付く方です。見つけるとお店の方に教えてあげたくなります。自分がやっていた時は、こういったミスで指摘して下さるお客様は、本当にありがたいなと思っていました。
どんなに気を付けていても、必ずミスは起きるものです。大切なのは、ミスした時に後からどのように対応するかだと思っています。教えてあげたくなるのも、少しでも早く直すことができれば、お店の方としても助かるのではないかという気持ちだけです。決して担当の人を強く責めようとは思いませんし、バカにして陰で笑っているということでもありません。
ちょうどお肉の担当らしい人が品出しをしていたので、そっと教えてあげたんですね。
ラベルを指さして、小さな声で「違ってますよ」
そしたらその反応は「あら」の一声だけ。反応薄過ぎ。
今までにもそのスーパーでは何度か指摘したことがありますが、いつもこんなこんな感じ。面倒くさそうに、そして私の方には一瞥することもなく、淡々と作業をしている。
たぶんその人のミスではないのでしょう。ちぇっ、めんどうくせえなぁ、くらいの気持ちだったのかも知れません。
でも、もしかしたら私がその商品を買おうとしていたのかもしれないですし、そうでなくても、一言なにかあってもいいような気がするんですけどね。軽く「すみません」でも「ありがとうございます」でも。
お客さんからすれば、今対応している店員は、自分にとってはそのお店の顔なんですね。そのお店を代表している。その店員さんの振る舞いでお店の印象もぐっと変わってしまう。そういう人でも安心して働けるというのは、それはそれでとてもステキなことではありますが、ちょっと嫌だなぁと思ってしまったのでした。
そのスーパーは、レジ係の皆さんは、どの人もとても丁寧で感じが良いのですが、売り場にいる人たちはどうもコミュニケーションが苦手な方が多いようです。私も得意ではありませんが、ここまで下手ではないと勝手に思っています。
何だかなぁ、という気持ちになってしまって、かごに入れてあったお肉を全て売り場に戻そうかなとも一瞬思ってしまいました。大人げないのでやめましたが。
そのスーパーは、お肉はとにかく安いので、まぁ、そんなもんだなと思うことにしました。
ちょっと気持ちを落ち着かせるために、売り場をしばらく歩いていたのです。普段は見ないお魚売り場も見てみました。*2 本マグロのアラに目が行きました。
魚のアラは、お店によって扱いがとても違います。身がたくさんついていたりいなかったり、アラの部位によって値段を変えていたり変えていなかったり、値段の付け方も量もまちまちです。
久し振りに、本マグロのアラでハンバーグでも作ろうかなと思って、いくつか手に取ってみたら、一つだけ血合いがほとんど入っていないものがありました。でも、上の方をはがせば、きっと血合いばかりなんだろうなとも思いましたが、それを買ってみたのです。だいたい400gくらい入って150円。多少削っても、ハンバーグにするならお肉を買うよりもかなり安くつきます.。
それがですね、家に帰って、パックをあけてみたらビックリ。本当にびっくりですよ。
血合いが全く無い。しかもちょっと筋っぽいだけで、ほぼ大トロのサク。これくらいの筋っぽさなら、包丁を入れる向きを工夫すれば、普通におさしみで食べられるレベルでした。ときどき、生食用のサクの消費期限が切れて加熱用の切り身として売っていることもありますが、今回は決してそういう事ではありませんでした。鮮度も抜群。
何かねぇ、担当の人、ずぶの素人なのかなって、そう思ってしまいました。お魚屋さんで売っているアラなら、まずこんなことはないです。生で食べられるところをきれいに外してあります。こちらとしてはものすごく得をしてしまったわけですが、そう言えばこのスーパーは、マグロの柵がちょっと高いなと思っていました。きっとサクどりが上手くできなくて、本来ならサクで売れる部分までアラの方に回ってしまっているのかなと、そう思いました。

何はともあれ、お家にアボカドがあったので、それと一緒に丼にしました。

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養殖の本マグロですので、脂ノリノリです。
このボリュームで、原材料費100円位になりました。たぶん、普通に買ったら、1000円近くになるのではないかなぁ。すごい贅沢でした。

久し振りにおいしいマグロをいただいたという、今週のお題「最近あったちょっといいこと」なのでした。

 

※魚のアラは加熱用として売られていますので、それを生で食べて何か不都合なことが起きても、全て自己責任です。

*1:糖度がとても高くて、時間をかけて煮るととても甘くなるキャベツです。ちなみに、生でかじってみたら、硬くて全然おいしくありませんでした。

*2:そのスーパーは、お魚の売り場は最低です。しらす干し等の加工品ならまだしも、生の魚を買おうとはなかなか思えません。