読書の記録 2021/50週 12/6(月)~12(日)

本を読んでばかりいても、アウトプットしないと、なかなか自分に身につかないような気がして、こんなふうに記録を残そうと始めたものでしたが、こちらの方に手間取ってしまって、肝心の本を読むことが疎かになってきてしまいました。

どうしたものだろうと思うことはありますが、やっぱり自分なりに書いておかないと、すぐに脳から跡形もなくなってしまいそうです。
若い頃の脳が懐かしいです…(笑)

 

 

本の記録 借りてきた本・買ってきた本

前週までに図書館で借りていた本

・公式を暗記したくない人のための高校物理がスッキリわかる本 池末翔太著
・仕事本ーわたしたちの緊急事態日記ー 左右社編集部編
・よくわかる最新「脳」の基本としくみ 後藤和宏監修
・だいたいで楽しいフランス語入門 稲垣正久著

今週、図書館で借りてきた本

うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった 藤川徳美著

www.kobunsha.com

これだけ!生化学 第2版 稲垣健司監修・生化学若い研究者の会著

www.shuwasystem.co.jp

 

読了

うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった 藤川徳美著

読書の記録

これだけ!生化学 第2版 稲垣健司監修・生化学若い研究者の会著

栄養について、私が知りたい情報がまとめて掲載されているような本が無いものかとずっと探しているのですが、なかなか見つかりません。
そんな時に、ある栄養のカウンセラーさんのブログを読んでいたら、「生化学」の本を紹介していて、栄養の勉強するなら基本は生化学ですよということらしい。
生化学と聞いても、あまりピンとくるものが無かったのですが、できるだけ易しい内容のもので探してみたのです。それがこちら。最近気になっている秀和システムという出版社の本でした。とりあえずどんなものか借りてみました。
生化学というのは、簡単に言えば、摂った栄養が体の中でどのように変化していくかということのようです。
まだ一部しか読んでいませんが、とても面白いです。もっと早く、この学問に出会えていればよかった。
例えば中学や高校で習う化学って、どういうふうに世の中に役立っているとか、あまりピンとこないですよね。化学に興味を持つ前に、つまらない計算に追われてしまっているような気がします。

以前に数学や物理のことについて書いた記事にいただいたコメントと私の返信です。

    •  まる (id:akayamaqueen)

      算数が数学になった途端にわからなくなりました。笑
      高校で物理の授業がとても興味深かった。面白く感じたのです。滑車を使って小さな力でものを動かすとか。てこの原理みたいなこととか。そういう原理だけなら、ピタゴラスイッチのように楽しめたのですが、高校の授業では数字で説明しなければならず、挫折しました。公式を暗記できていたら?んーでもそうじゃなくて、そもそも数字で説明するのは高校ではやらない事だったら良かったのにと思います。

      delete
    •  ねぼけねこ (id:tohost32503)

      >まるさん
      私にとって物理の面白さって、目の前で起きている現象を数式で説明できるところだったのです。数式で表現することで、たくさんのことが細かくわかるようになる。面白くて仕方なかったです。
      数式は物理を理解するためにはどうしても必要な言語ですから、これがわからないと確かに難しいかも。
      受験生の時に駿台のT大実践模試を受けて、そこそこ良い点を取ってしまったら、T大受験生向けの夏期講習に無償で招待してもらったんですね。その講義がとても面白くて、特に物理はかぶりつきで聞いていました。黒板に宇宙の図を描いて、数式をほとんど使わないで説明していたんですね。数式を使う前に、物理ってこんな感じっていうことが何となくわかること、これとても大切です。
      数式は、一つ一つの力を全て書き出して、方程式を作ってしまえば良いのです。そんなことを言われても~と思われてしまうかも知れませんが、その一つ一つは、決して難しいものではないです。たぶん、教師の教え方がダメなんだと思います。私は、高校の教師を見限ってから、物理の成績がぐ~んと伸びましたもの。私の出身校の教師はアホばかりでしたよ(笑)。

  • tohost3250303.hatenablog.com

まるさんは物理で同じような経験をしたようです。私は物理に関しては何となくイメージできていたので、とても興味深く勉強していましたが、化学はそれなりにできても面白くなかったし、物理や数学のようにのめり込んで勉強することはなかったな。
勉強だけではなくて、スポーツでも何でも、最初は興味を持って楽しいということが大切なんだと思うのですよ。中高で勉強する難しい数式をこねくりまわす授業や、何のために役立っているのかピンとこないような実験をしても、一部のマニアックな生徒以外はあまり興味を持たないのではないかなぁ。
そういった意味では、こういった「生化学」の入門編のような授業が、もっと中高で行われたらいいのにと思いました。
私は、本当にやりたいことがどうしても見つからず、勘違いで建築学科の方へ進んでしまいました。数学や物理は面白かったけれども、仕事としてそれをやるというイメージは持てませんでした。それに加えて、例えば医者なんて仕事は、吃音の私には絶対に無理だと思っていましたし、すごく狭い世界で自分の進む方向を考えていたような気がします。
まずは難しい計算は後回しにして、そんなもん、大学に行ってからでもいいでしょう、生徒たちがこれから仕事として進む方向に参考にできるような、興味を持って面白いと思えるような授業が行われていたらなぁと思うのです。
そうしないと、日本の科学者はどんどん減っていくような気がします。

もしかしたら私がもっと早く、10代でこのような生化学という学問に出会えていたら、すごく興味を持っていたかもしれないなと思いました。医者になれなくても、医療の分野で貢献できる、それだけでも私にはとても動機づけになったのではないかな。

子どもたちの世界を広げてあげるよう、今の学び方は少し変えなければならないのではないかと、この本を読んで思いました。

本の内容については、まだ十分に読んではいないので、また別の機会に。

うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった 藤川徳美著

この手の本って、必ず反発する人がいますよね。いわゆるトンデモ。
Amazonのレビュー等を見ても、なかなか強く批判している人もいますし。
著者は精神科医。先週読んだ「うつ消しごはん」もこの方が書いていて、その「うつ消しごはん」の前に出版されたものです。
もともとは従来の標準医療での治療をしていいて、研究にも熱心で、論文もたくさん書いていたが、治療に限界を感じて栄養を医療に取り入れたとのこと。

不満なのは分からないでもありませんが、従来の治療のみをしている医者たちに、対決姿勢をあらわにしている感じ、何とかならないかなぁと思うわけです。患者のためにも良くない。お互いに患者のため、それだけを考えて、情報交換していくといったことにはならないのか。

あと、栄養で「治る」と断言してしまうのもいかがなものか。「改善する可能性がある」くらいにしておかないと、反対派の人にとっては、格好の上げ足をとるネタになってしまいます。
実際に、大学病院などでは、食べる物(栄養)で薬の効き方が違ってくるくらいの研究はしているようですし。

この本では、主にミネラルとしての鉄について書かれています。
特に女性の鉄不足は深刻なんだそうです。ただ、女性の方は多少不足しても何とかなってしまいますが、男どもはちょっと足りなくなるくらいで、症状が強く出るのだとか。女性の場合は、少しくらいなら何とかなってしまうので、症状を自覚した時には、かなり深刻な状態になっているとも言えます。
女性は、生理や、妊娠・出産で、大量の鉄分を消費・排出してしまいます。気を付けて摂るようにしないと、すぐに不足します。産後うつの原因もこれだということです。気持ちの問題だけではないのです。また、子どもは生まれたときには、大人の何倍もの鉄の濃度があります。母親からたくさんの鉄分を受け取って、生まれてくるのです。そして、成長するにしたがって濃度が落ちてきます。栄養(特に鉄)が不足している母親から生まれた子供は、やはり鉄分が不足している場合が多くて、これが発達障害などの精神症状につながるのではないか。一度下がってしまった鉄分濃度を正常な状態まで上げるには、とても時間がかかるようです。

自分にあてはめてみて、思い当たるところがあり、興味深く読みました。

それは、同じ親から生まれたのに、なぜ私と兄はこんなに違うのかということ。
兄は子供のころから、明るくて誰とでも仲良くできて、何事にも積極的でした。一方で私は内向的で、今から思うと発達障害そのもののような気がします。吃音も発達障害ですし。
吃音が発達障害というのが、どうしても理解できなかったのですが、最近、この手の栄養の本を読んで、やっぱり脳の障害だなと思えるようになりました。栄養と脳神経って密接につながっている。私の吃音も、栄養に大きく関連しているのではないかなと。

兄と私の誕生日は、10か月と2週間しか違いません。
つまり、兄が生まれてそれほど経たないうちに、母は私を身ごもったわけです。
兄にたくさんの栄養を摂られてしまった母はすでに栄養がカラカラの状態だったわけです。その後すぐに妊娠しても、お腹の中の子供に十分な栄養がいかない、そう考えるとなんだか納得できてしまいました。
これは別に恨むようなことでもないし、このことによって親になにか負の感情を抱くこともないので安心してください。

そして私が子供のころ、気持ち悪いくらいにお肉が食べたくて仕方なかったというのも、これが原因だったのではないかなと思うのです。本能的に鉄分を摂りたかったということではないのかと。だって、肉と言っても、鶏肉ではなくて、鉄分の多い牛肉・豚肉が圧倒的に食べたかったし。子どもの頃からレバーは好きだったし。
先程は親を恨まないと書きましたが、お肉をたくさん食べさせてくれなかったことについては、恨みます…(笑)。
今でもお肉大好きです。普段は鶏むね肉ばかり食べていますが、本当は豚肉が好き。牛肉はすっかりご無沙汰していますが、牛肉も食べたい。因みに兄は炭水化物好きです。

現在、私は吃音に効くのではないか、脳神経に良い影響を与えるのではないかと言われている栄養素をサプリメントで摂るべく、いろいろと試しているところです。
吃音が発達障害なら、鉄も何か関係しているかもしれないと興味を持っています。

ただし、ちょっと懸念があるのは、鉄分は水溶性のビタミンと違って、体に溜まってしまうものだということ。
今は水溶性のビタミンであるビタミンB群やビタミンCのサプリメントを飲んで、体がどのように反応するか確かめています。水溶性のものは体内で消費されなければ、おしっこと一緒に流れてしまうので、素人が飲んでもそれほど危険性がありません。
しかし、鉄となるとそうはいきません。体内で必要以上に溜まってしまうと悪さするんですね。慎重に事に当たらなければなりません。
著者は、鉄はとても吸収されにくいものだし、経口で摂取する分には過剰症になることはないと言っていますが、他の専門家の著述を見ると、やはり危険だということです。特に吸収の良いキレート鉄は要注意だということです。
うーーん、悩むところです。
自分の症状の改善に使うには、かなり慎重になります。この本を読んで、まずはヘム鉄のサプリメントを買ってみましたが、いまのところ商品のパッケージに書いてある量を飲むにとどめています。

著者は、全ての不調は自分で直せるという本も書いていますが、実際にサプリメントを飲もうと思うなら、やはり医師の指導のもとでやらないと危険なのではないのかなぁ。
そう思うのでした。