とりあえずクリスマスっぽいものが欲しいなと思って、出掛けた帰りに、ロールケーキを買ってきました。
赤羽駅構内にある、はらロールさんです。
神戸のお豆腐屋さんが始めたスイーツ。
豆乳をふんだんに使っているのだとか。
米粉のロールケーキです。
(原材料の一部に小麦粉を使っているようなので、グルテンフリーではないようです)
クリスマス向けの商品もいろいろ出ていましたが、ケチって一番やっすいヤツにしてしまいました。とりあえずクリスマスっぽければいいやという感じです。
■
何となく本をプレゼントをすることに憧れています。
本をプレゼントするのは難しいです。
贈る相手への気持ちが強くないと、なかなかできないと思います。
子どもの頃に、ある方から本をプレゼントしてもらったことがあります。
自分には興味の対象には無かったものでしたが、それはその方の私に対しての想いだったのだと思います。
いただいた時は、とても不思議な気持ちでしたが、後から嬉しさがじわじわと沸いてきました。
先日、大山ちこさん (id:chiko_yama)が、プレゼントに絵本をという記事を書いていまして、そこに大人向けのプレゼントに良さそうなものも紹介してくれたら嬉しいなとコメントを書いたんですね、そしたら、本当に記事にしてくださいました。
ありがとうございます!
いつか誰かに、こんな本をプレゼントできたらなと思いながら、一番最初に紹介されていた「ファーザー・クリスマス サンタクロースからの手紙」(J.R.R.トールキン著)を借りてきました。
ファーザー・クリスマスはサンタクロースのこと。J.R.R.トールキンがサンタクロースに成りすまして、自分の4人の子供たちに手紙を書きました。
1920年に初めて書いて、1925年からはそれから15年間、毎年書き続けました。
その手紙を集めた本。
とても温かい気持ちになれたような気がします。ありがとうございます。
余談ですが、写真に一緒に写っている森絵都さんの「できない相談」。
以前に、やはりちこさんが森絵都さんの「あしたのことば」という本を紹介していて、これは児童書なのですが、読んでみるととても心地良い文章だったのです、
いつか森絵都さんの大人向けの本も読んでみたいなと思っていて、最近、図書館でテキトーに選んで借りてきました。
超短編の小説がたくさん詰まっています。
ビックリしました。そしてたくさん笑いました。だって、「負けた気がする」がいっぱい詰まっていたんですもの。
例えば、夫の部屋だけは何があっても絶対に掃除をしない妻と、何となく洗濯物を取り込んでたたむ係になってしまったが、妻の下着だけは絶対にたたまない夫の話だとか、夫が会社の部下を家に連れてくると食べ切れないほどの料理を作ることを強要され、その残りを翌日、リサイクル・ブランチ、いや、これはリベンジ・ブランチ?として、手直しして、とにかく無理やりでも食べさせる妻の話だとか。
もう、こうしないと負けた気がする、これがたくさん詰まっている話ばかりなのです。
私的にすごくタイムリーで、たくさん楽しませていただいています。
短い話ばかりなので、ちょっとした合間に読んでいます。これが文庫本だったらもっといいのに。ちょっとポケットにでも携帯して、外出中でも、ちょっとした合間に読みたいなと思いました。
■
余談が長くなりました。
先日、NHKのドキュメントを何気に見ていたら、ナレーションの方の声がとても心地良いのです。声優さんかなと思って、お名前を調べて検索して見たら、ピアノを弾きながら歌を歌っている方でした。
アニメの映画の音楽なども手掛けたこともあるようなので、私がそれまで知らなかっただけで、もしかしたら有名な方だったのかも知れません。
コトリンゴさん。
「ファーザー・クリスマス」の本を借りに行った時に、この方のCDも一緒に借りてみたのです。
とても良い。ステキな音楽でした。
私は音楽を聴きながら何かをするのが苦手です。
好きな音楽なら聞き入って何もできなくなってしまいますし、そうではないものは雑音に聞こえて、気になって何もできなくなってしまう。
買い物に入ったお店で音楽がかかっているのも苦手なんです。
早く出て行きたい気持ちに駆られます。もしかしたら、それが狙いなのかもしれませんが。
でも、この方の音楽は、読書の邪魔をしない。
音楽をかけながら本を読めるのです。とても心地良い。
今年のクリスマスイブは、この音楽をかけて、「ファーザー・クリスマス」を読んで、ゆったりと過ごしました。クリスマスにこういう過ごし方もいいなぁと思いましたのでした。