怪しい人として認定されました...

先日、雨が降った日の話。
ちょっとした食料を買うのにも、いつもなら、最低でも片道30分以上かかるところまで出かけていくのですが、朝から雨が降っていて、午後も雨の予報。ちょっとだけ雨が上がった隙に、最寄りの駅の方まで、買い物に出かけてきました。
駅の地下の鮮魚店でとてもいい鯖を見つけて、それを買った帰り道、ちょうど交番の前を通りすぎたところでした。

「すみません、ちょっといいですか?」

え?ついに来てしまったか?と一瞬思ったのです。

今までにも何度か書きましたが、私の家の最寄りの駅周辺は、某日○レの深夜番組、「月○から夜ふ○し」の撮影クルーがよくやって来ます。もしかして、これって...
しかしまぁ、もしもこの人たちから声をかけられたとしたら、私はヤバい人だと認定されてしまったということになります。ヤバい人というところまでいかなくても、やっぱりある意味おかしな人認定です。実際の私は、それほど面白味のある外見をしているはずは無いと持っていますが、もしかしたら、それは私が勝手に思っているだけで、傍から見たらかなりヤバい人なのかもしれないという疑惑はありますね(笑)。
ただ、「月○から夜ふ○し」の撮影クルーがやってくるのは、いつもなら西口。私が声をかけられたのは東口。
某日○レだけでなく、某テ○東やN○Kの撮影クルーも時々来ますが、これらも全て西口なのです。つまり西口はおかしな人ばかり、私の住んでいる東口は、とてもおとなしいのです。

ちょっと声をかけられただけでも、これだけのことが脳みその中を駆け巡ります。
時間にして、数秒と言ったところです。

振り返ると、そこには制服の若いお巡りさんが立っていました。

「最近、立てこもりなどの事件が相次いでいまして、警備を強化しております。申し訳ありませんが、お荷物を確認させていただけませんか?」

とても丁寧な言葉遣いでした。
数日前に起きた、渋谷区代々木での焼き肉屋立てこもり事件を受けてのことのようです。
警備を強化しているといっても、誰でもかまわず声を掛けているわけでもありますまい。
つまり、私がヤバい人に見えたのでしょうね...

そりゃね、高校生の頃はなぜか警察の方々には、あらゆるところで声を掛けられましたよ。ちょっと体がデカい、顔がデカい、それ以外は何の特徴もないと思っていますが、ちょっと目つきが悪いのかもしれない。実物は全然ヤバい人ではないのですよ。
でも、私は当時、高校生の頃の話ですが、やたらとヤ○ザに絡まれる友人がいまして、でも私と一緒にいると、まずそういうことがなかったのです。チン○ラさんや、不良高校生も含めて、誰も近寄って来ませんでした。カツアゲの名所と言われているところに一人でいても、一度もそういった被害にあったことはないのです。そう考えると、やっぱり私はヤバい人に見えるのかもしれません。ある意味用心棒的な。
逆に、もしかしたら、私に声を掛けてくださったお巡りさんは、私がヤバすぎて、独りぼっちに見えて、かわいそうに思って声を掛けた可能性もありますし、まぁ、そんなところです。

少なくとも、お巡りさんには私が怪しい人に見えたのは間違いないようで、なんと、すぐ近くの交番までご招待されてしまいました。
お巡りさん2人がかりで、持っていた買い物バッグ、リュック、両方とも開けて、中の一つ一つを確認して、ポケットの中も確認して、財布の中も、カードの1枚1枚あらためて。
さすがに丸の鯖をみれば、ただの買い物客だと判断できそうなものですが、まさか、鯖型の爆弾と思ったわけでもありますまい。
でもって、財布の中まで調べるのってどうなの?何か刃物など危険なものを持っていないかを確認するんじゃなかったの?

でも、お財布の中から、献血カードが出てきたところくらいから、ちょっとお巡りさんの調べる手が緩みましたね。
特に怪しいものが何も出てこなくて、ご協力ありがとうございました、でおしまい。

お巡りさんにはお世話になったこともありますし、あ、捕まったという意味ではないですよ。自分が働いていたお店で万引きを捕まえた時、お巡りさんの対応、特に110番通報した時の女性の警官の対応がとても丁寧でステキだったのです。
その時から、私はこの程度のことなら、少なくとも私を「人」として丁寧に扱ってくれるなら、警察には圧倒的に協力しようと思っていたのでした。
今回も、あくまで協力をお願いしますというスタンスでしたし、快く応じる以外ありません。

こういった地道な声掛けが、もしかしたら社会不安を軽減させるのには、とても有効かもしれないと思っていますので、特に私には嫌な気持ちは無いですし、協力を惜しむこともありません。
それでもやっぱり、私は怪しい人認定されてしまったのだと思うと、ちょっぴり残念な気持ちになるのでありました...