できることなら、楽しいテレビ番組は、楽しいままで最後まで観たいと思うのですよ。

私は滝沢カレンちゃん大好きですので、ときどきカレンちゃんの料理本(カレンの台所|サンクチュアリ出版)をニヨニヨしながら眺めているのですが、こないだこんな番組をやっていたのですよ。

tver.jp

この「カレン食堂」って、まるで「カレンの台所」実写版といったところでしょうか。実に面白い番組でした。

番組の中で、自然薯でパスタのソースを作っていたので、ちょっとアレンジして、まぐろと豆腐のハンバーグを作った時に、ソースを大和芋で作ってみたのです。
トマトをバターで炒めて、そこにすりおろした大和芋を加えて。味付はお醤油とお酒とみりん等々。

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これがですね、食感がチーズ。味付を工夫すれば、本当にチーズっぽくなりそうです。意外においしかった。本物のチーズだと、冷めちゃうと固まってしまうけど、これなら冷めてもトロトロ。お弁当など、冷めた状態で食べるなら、これはなかなかのアイデアなのかなと思いました。

私は芸能人がお料理を作る番組って、ついつい爪を見てしまうのですが、カレンちゃんはマニキュアも塗らないで、きれいな爪をしていましたね。他の番組ではしっかりとマニキュアをつけていたので、この人は本当に、お料理については彼女なりの想いがあるのかなと感心してしまいました。それとも、誰かの入れ知恵かな?(笑)

で、カレンちゃんとは関係ないのですが、この番組で、ちょっと気になったことがありました。
それは養殖まぐろのところ。
ある養殖業者に密着して取材していたのですが、1日にまぐろに食べさせるエサが、鯖を60tですって。

普通、養殖というと、あまり大きくならないうちに〆て出荷するのですが、大きくなり過ぎるとエサ代がかかりすぎるというコストの問題が大きいのだと思います。しかし、まぐろは大きく育てるととても高値がつく。この業者さんはかなり大きくなるまで育てているのです。
その結果が、毎日鯖60tということになるのでしょう。水産資源が枯渇するかもしれないという今、これでいいのかなぁと疑問に思ってしまったのです。
金儲けや人間のエゴのために、地球の環境になにか悪い影響を与えることになりはしないのかって。
制作部署は違うのでしょうけれども、かたや報道番組ではSDGsを訴えているのに、こういった娯楽番組では、これをすごいことだと称賛しているのに違和感を感じます。個人が密かに細々とやっていることならまだよいと思いますが、結構大々的にやっているようですし。
なんか、モヤモヤしてしまった。

この番組ではないけれども、このコロナ禍で、航空会社が外国への便が出せないからと、乗客を乗せて、出発した空港にそのまま帰ってくる飛行をして、それをステキなことのように紹介していた時にも違和感がありました。
だって、飛行機って、どれだけ環境負荷が高いのかってことでしょう。
移動手段としての飛行機なら、人それぞれに飛行機を選ぶ理由はあっても、ある程度は許されるのではないかと思います。でも、本来の目的ではないのに、そしてテレビでもキャンペーンを張っているSDGsに反している使い方をしているのにもかかわらず、それを称賛するような紹介の仕方をするのはどうなのかなって思うのですよ。

テレビ局の中で一貫性が無いというか。
いっそのこと、SDGsなんて関係ない、人間が楽しければいいじゃないか、金儲けの何が悪いと言ってもらった方が、スッキリします。

私が神経質すぎるのでしょうか?こんなことを挙げだしたらきりがないし、玉川さんみたいな取扱いになってしまうのもなんだか嫌なので、この辺にしておきます。

カレンちゃんが大好きで楽しく見ていた番組だったのに、なんだか悶々としてしまったという話でした。