ちょっと気になった歌。最近のお気に入り。

日頃より、特に集中を必要とするような時でもなければ、ほぼ一日中テレビかラジオを聞き流ししています。本当なら、自分が大好きな音楽でも聴いていれば良いのでしょうが、そうなるとそちらの方に全神経がいってしまい、何も手に着かなくなってしまうので、好きな音楽は主に寝る前に聴いています。

小学生のころから、ラジオっ子でした。我が家におけるテレビのチャンネル権のヒエラルキーが、なぜか妹よりも下の最下位でしたので、いつも不貞腐れてラジオばかり聞いていました。小学校の高学年にもなれば、深夜放送は当たり前に聞くようになっていました。寝つきがとても悪い子どもでしたので、ラジオにはたくさん助けてもらいました。だって、夜中に一人で起きていると、怖いんだもの(笑)。

ラジオは、私の住んでいるところで一番クリアに聞けるのという理由で、ずっとニッポン放送ばかりを聴いていました。特にオールナイトニッポンは大好きでしたね。その前の時間帯に放送されていたコッキーポップも大好きでした。当時の好きな音楽の方向性は、この番組にかなり影響されていたと思います。ヤマハ提供でポプコン(ポピュラーソングコンテスト)の曲を中心に流していたという記憶があります。

ときどき「ザ・バラエティ、西田敏行のパロディカルナイト」(TBS)など、他局の放送を聞くこともありましたが、ほとんどはニッポン放送だったのです。
それが最近、年のせいなのか、ニッポン放送を聞くのが辛くなってきました。なんだか騒がしい。落ち着かない。
で、今はラジオ日本が中心で、ときどき文化放送になっています。

最近のお気に入りがこちら。

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パーソナリティのタブレット純さんのささやくようなしゃべりがとても落ち着きます、60~70年代の音楽を中心に紹介しています。昔過ぎて、子供だった私には全く記憶がないものもありますが、懐かしい曲がたくさんかかります。
タブレット純さんは、物まねがとてもお上手。低音から高音まで、幅広く声が出るので、男性歌手、女性歌手問わず、なんでも来い!といった感じです。
この方、どういう方向の人なのだろうと思ったら、一応お笑い芸人なのですが、なんと元マヒナスターズのメンバーだったとか。どうりで歌がうまいわけだ。と言っても、マヒナスターズ?知らないけど。


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こないだの放送で、とても懐かしい曲がかかりました。
この曲は、よく耳にした記憶があるのですが、歌っている歌手の名前も曲名も、全く記憶がない。でも、とてもかわいい歌です。


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懐かしくて、つい手を止めて聞き入ってしまいました。
ポプコンでデモテープの段階で落選になった曲を、いろいろな経緯があって、谷山浩子さんがオールナイトニッポンで流して、それがきっかけでレコード化されることになったのだとか。

谷山浩子

オールナイトニッポンは2部だったので、毎週聞くことはなかったけれども、ときどき聞いていましたね。そっか、この番組で聞いていたんだ。ちょっと納得しました。

まぁ、若い人なら、谷山浩子と聞いてピンとくる人もあまりいないかと思いますが、それなりにヒットした曲もあります。


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一応、「猫の森には帰れない」というタイトルのアルバム(LPレコード)を持っていますが、当時はこの人の歌の世界観にどうも拒絶感がありまして、あまり聞いた記憶はないんですね。それでも、なんとなく懐かしい気持ちになって、YouTubeでいろいろ検索して聴いてみたら、これがいい。とてもいい。
自分で年をとったなぁと思うのは、この声にとても癒されることでしょうか。若い頃は、こういう声に魅力を感じたことなどなかったのに。何だか最近は、優しい声の女性の歌手の歌がとても好きになってしまっています。
そして、歌詞がとてもかわいい。

あらためて聴いてみて、「猫の森には帰れない」に集録されている「お早うございますの帽子屋さん」は名曲だと思います。この曲は17歳の時に書いたのだそうですね。天才だと思う(笑)。コロナ禍のギスギスしたこの世の中に流してあげたい。


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もともとは自分で歌うのではなくて、好きな歌手に自分で作った歌を歌ってもらうのが夢だったのですって。そして、14歳の時に、フィンガーファイブの前身のグループに、初めて曲を提供することになって、15歳で、自分で歌ってみないかと誘われてデビュー。やっぱりこの人、天才だったのですね(笑)。

献血の記事で、ブックオフに行って買ったものは秘密としましたが、実はこの15歳の時に集録したアルバムを見つけて買ってしまったのです。
聴いてみて、声質は今とは全く違うし、アレンジも古臭い感じがしたし、まだ世界観も確立できていないというか、子供だなって思ってしまったのですが、ジャケットの絵がとてもステキです。

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以上、若い頃は何とも思わなかったものを、今になってとてもステキに感じてしまった、という話でした。