コメント返し 「恥ずかしい」

先日の記事で、スーパーで焼いもを買うのが恥ずかしいということを書いたら、まる(id:akayamaqueen)さんから、コメントをいただきました。

 まる (id:akayamaqueen)

焼き芋買うのが恥ずかしい?←しずかちゃんが???って、ツッコミ入れたくなってしまった。【ドラえもん】のしずかちゃんって、焼き芋が大好きなのに、好きだ、ということを人に知られるのがとっても恥ずかしいという設定なんですよね。オバサンになってもドラえもんみてる私も笑えますね。

tohost3250303.hatenablog.com

そう、私は乙女だったのです。
焼いもが好きだなんて、言えるわけがありません...じゃなくて(笑)。

焼いもは決して好きと言うわけでもないのですが、甘いものは全般に好きなので、ときどき焼いもも食べたくはなります。でも、焼いもだから恥ずかしかったというわけでもなく。

なぜ、恥ずかしいと思ったかといいますと、うまく説明できませんが、例えばスーパーで、お肉とじゃがいもと玉ねぎとにんじんを買ったら、レジ係のおばちゃんに「今日はカレーですね♪」と言われてしまった時のような恥ずかしさです。
身に覚えのあるレジ係の人は、慎んでくださいね。

いろいろな食材を買ったのなら、どんな料理をしようとするのかはわかりませんが、その時私は、他に買うものが無くて焼いもだけを買ったのです。他に買うものがあれば、焼いもはあくまでもついでに買ったくらいの感じですが、焼いもだけとなると、今から食べようとしているものがあからさますぎます。
あ、この人、これから焼いもを食べるのね、フフフ、と思われそうです。

とはいえ、専門店、それも個人店ならば、お店の人はきっと焼いも好きなのでしょう。もしかしたら、ただただ好意をもって受け入れてくれるに違いありません。
そう、専門店で買うならまだよいのです。そこには焼いもが食べたいという前提があります。私の心の中を必要以上に探られずに済みます。

自分の心の中を探られるのが恥ずかしいというか、そんな感じです。
これは私の自意識が過剰なだけであって、大半の店員さんは、そんなこと何とも思っていないのでしょう。しかし、気になるのは私なのです。気になると止まらなくなるのです。

恥ずかしい、で思い出した話。

スーパーで働いていた時のことです。

アルバイトの高校生の女の子。
お父さんが日本人で、お母さんがフィリピン人。
小学生までは、フィリピンで生活していました。中学生になるタイミングで、日本にやってきたそうです。日本語よりも英語の方が得意みたいで、ときどき少しだけ、片言の日本語になりました。

自分の勝手なイメージですが、外国暮らしが長い人って、自己主張が強いイメージがあります。しかし、彼女はとっても控えめ。平均的な日本人以上に控えめ。
すごくまじめで、何事もにも一生懸命でした。
決して、地味で暗いということはなくて、他のアルバイトの子たちとも楽しそうにやっていました。

お店の閉店の時に、たまたまお弁当がたくさん残ってしまった日があったんです。
閉店まで働いていた人たちに、好きなだけ持って帰ってもらおうということになりました。
皆さん、嬉しそう自分の好きなものを選んで持ち帰っていました。

しかし一人だけ、その高校生のアルバイトの子は、お弁当の前でうつむいて固まっていました。
いらないのかな?いらないけど断れないのかな?
そう思って、声を掛けたんです。
「いらないの?いらないなら、無理に持って帰らなくてもいいよ。」

彼女が呟きました。
「恥ずかしい...」

そして、思いつめたような表情でこちらを向いて、
「私、なんでもおいしく食べられます。選んでください。恥ずかしい...」

その気持ち、私は何となくわかる。

一応、その子の家族構成は把握していましたので、家族みんなで同じものを食べられるように、数がそろっているお弁当をつめて持たせました。
やっとこわばっていた表情がほぐれました。
嬉しそうに、満面の笑顔で「ありがとうございます。」と言って、帰っていきました。

 

以上、「恥ずかしい」で思い出した話でした。