新しいことをする度にこうなってしまっては...

スーパーでアンケートに答えたらクーポンをいただけるというのがあって、初めてやってみたんです。スマホに保存して、その後すっかり忘れてしまっていて、気が付いたらもうすぐ期限切れ。
今日こそは使うぞと思って買い物に出かけたのですが、初めてのことなのでなんだかドキドキしてしまって。
普通の人なら何ともないことなんでしょうけど、自分はほとんどの場合、初めてのことはなんでもドキドキしてしまうのです。ましてや、クーポンを持っていることをレジの人に伝えなければならない。吃音っていうのはホントに面倒くさいものでして、こんなことでもちゃんと言えるかなという予期不安が襲ってくるのです。

ちゃんと言えたかどうかということだけなら、うまく話せないというのはさんざん経験してきているので、͡殊に話すことに関しては失敗してもそれほど気にならないんですね。でも、過ぎてしまったことは気にならなくても、これからのことは気になるんです。この予期不安というのがとても辛い。ひどい時は吐き気がしてくるほどになります。

近年はそれもだいぶ落ち着いてきたとばかり思っていたので油断していました。
今日は自分でもびっくりするくらいにダメダメでした。
こうなると脳はそのことばかり気になって、注意が散漫になり、あらゆる思考が止まってしまいます。

なんとか無事にクーポンを使うことはできたのですが、清算の画面で値引きされていないと勘違いしてしまい、レジ係の人を煩わせてしまいました。
それだけでは終わりません。
クレジットカード(auPayのウォレットカード)をいくら通してみてもエラーになる。
すでにパニックになっています。
ここでもレジ係の人を煩わせてしまいました。

さんざん困らせてしまった挙句、結局現金で支払いをしました。
後になってから気が付きました。
auPayのウォレットカードはプリペイドで、ただ単に残高が足りなくなっていたというだけのことでした。
クーポンのことで頭がいっぱいになって、チャージをするのをすっかり忘れていたのでした。

何か一つのことが気になると、他が見えなくなってしまう。若い頃はこんなことの繰り返しでした。
あがりというのとは少し違う。あがっているのなら、程度にもよりますが、ほどよい緊張感ならばむしろ心地よいくらいです。でも、この時は、神経が昂って、気持ち悪くなるような感じ。あがっていることの延長ではない感じがします。
 

あがりというよりもパニック症状だったんだなと思いました。
子供のころから吃音でうまく話せないことばかりでしたので、そういう場面を前にすると、やたらと過敏になってしまうのです。脳の嫌な習性ですね。よく使っている部分ですので、どんどん過敏になっていく。使わなければ鈍感になっていくはずなのに。鈍感だったらどんなに楽か。

こういうことがあると、後から疲れがどっと出てきます。
そして、ぐったりと落ち込みます。

それでも、最近はほとんどそういった場面に出くわさなかったのか、それとも年をとって多少は鈍感になったのか、少しは回復が早くなったような気がします。
若い頃なら、2~3日何も手につかなくなっていたかもしれません。
今回は、夜になったころにはすでに持ち直していました。

一生、こいつと付き合っていかなければならないと思うと、先が思いやられます。
楽になりたい...