玄関の灯りをつけたら外でニャァ~と聞こえたので、戸を開けてみたらヤツがいました。
お行儀よくこちらを向いて座っていました。
よしよし、食べるのならこっちにおいで。
でも、ぜんぜん動こうとしません。ニャァ~。
外に出て行ったら、ヤツは背中を地面に擦り付け始めました。
右の肩の辺りをやたらと擦り付けている。かゆいの?
ちょうど擦り付けている辺りをコチョコチョしたら、喉をゴロゴロ鳴らし始めました。
なんだか気持ち良いみたい。
今日は食べないみたい。
しばらくコチョコチョやっていたら、少し離れたところで物音がして。そうしたらいきなり立ち上がって、そちらの方をじっと見ています。私のことはもう眼中ないみたい。
その視線の先にいたのは、たぶんいつもヤツに餌をあげているご近所のお姉さんでした。たぶん、ヤツの本命は、いつでもそのお姉さんなんですよ、きっと。
こうなると私の存在などどうでも良いみたいです。
こちらを振り向くことなく、さっさとそのお姉さんのいる方へと行ってしまいました。
今日は会えてよかったね、じゃあね、またね。