読了 「老化と寿命-「とし」をとらない秘訣とその実践-(三石理論による健康自主管理システム 3)」 三石巌著

最新版は再編集されて、タイトルも変わっているようですね。
私が読んだのは、ずいぶんと前に出版されたものです。

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三石先生は物理学者。医師ではありません。
その分だけ好き勝手なことが言える(笑)。

ご自身の糖尿病をきっかけに、自分の体でどんなことが起こっているのか、理屈として探求されたのです。結果として、従来の医療を否定することになってしまったり、いろいろと面倒臭いこともあったようですね。だって、私は毎日卵を少なくとも5~6個程度食べていますが、何ともないですもの。卵って構成する成分を考えれば、人の体にはとても良いもの。でも、医者にかかれば食べ過ぎるなって言われてしまうものね。他のものを差し置いても、たまごは食べるべき食材ですよ。

老化と聞いて思いうかべること?
例えば物忘れとか、記憶力が悪くなるとか。
でも、これは老化とは少し違うようです。
例えばコンピューターは0と1の2進法ですね。
初めは0100110101みたいに10桁くらいで収まっていた情報が、新たに別の記憶をしようと思うと、だんだんと10桁では収まらずに、100桁。1000桁・・・となってくるわけですよ。若い人でも桁数がグーンと増えれば、覚えるのは大変だ。つまり、年をとって劣化したから覚えにくくなったのではなくて、昔の情報と区別して覚えるには情報量を増やすしかないのだそうです。
対策としてはどうすればよいのか?
三石先生は、余計なことを覚えるな、必要なことに絞って記憶するくらいしか対策はないのだそうです。
パソコンみたいに、メモリーがいっぱいになってきたら、いらない情報を消去できればいいのにねぇ。
そのためには、三石先生は、その一つとしてテレビを見ないということを挙げていましたね。テレビはどうでも良い、いらない情報が、勝手に入ってきてしまうから。
私のパソコンは、写真の多いサイトになるとなかなか動かなくなるし、動画の再生では繰り返し映すと、見事に止まります。映像は情報量がとても多いのです。

ということは、年をとって脳のメモリーがいっぱいになってきたら、暗記が必要なお勉強は諦めたほうが良いのかな?どうせ覚えるなら、楽しいことで頭の中をいっぱいにしたいですね。おいしいものとか、おいしいものとか、おいしいものとか…(笑)。

あと、老化には活性酸素が大きく関与しています。
活性酸素がたくさん発生すると、癌の原因になったり、さまざまな病気を引き起こします。老けて見えるのも活性酸素が原因の場合があります。
でも、活性酸素はダメなことばかりではないのです。体の中に入り込んだ細菌やウイルスをやっつけるのも活性酸素です。要は必要以上の活性酸素を出さないこと、たくさんの活性酸素を出してしまったら、それを抑制する物質(これを三石先生はスカベンジャーと名付けました)をしっかり摂ることが大切なのです。

それならどういう状況で活性酸素が発生するのか?

放射能、農薬、紫外線などなど、そしてほとんどの薬も活性酸素を発生させます。
その活性酸素で病気をやっつけてしまおうというのが薬な訳で、ある程度は仕方ないのですが、ほんとうならできるだけ飲まないに越したことはないのです。
また、ストレスも活性酸素の原因になりますし、そして激しい運動も。

スゴイスポーツ選手が、案外短命だったり、あんな健康そうに見えたのにこんな病気にかかったのか!なんていうことはよくありますね。癌の潜伏期間って19年もあるそうなので、現役バリバリの時の激しい練習が、実は癌の原因なのではないかと推測されるわけです。

そう、スポーツなんて我慢して歯を食いしばってやるほどのものではないのです。
その競技に命を懸ける覚悟がないのなら、楽しんで遊ぶ、それくらいの取り組み方で十分なのです。もう、中学校や高校の部活などやめてしまうべきです。
苦しい顔をして筋トレに励む人、険しい顔をして走っている人、そういう人を見るとゾッとします。そんなに死に近づきたいの?
まぁ、どうしてもそういった激しい運動が必要な人は、スカベンジャーをしっかり摂ることを忘れない、ここが大切になるんですけどね。

あとは心理的なストレスですね。
そこから逃げられるのであれば、それに越したことはないけれども、そうでない場合は、やっぱりスカベンジャーです。つよい抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンB群、植物に含まれるポリフェノールなどなど。タンパク質も忘れずに。

頑張りすぎず、無理をせず、のほほんと機嫌よく生きていけたなら、それが一番の老化防止ということになるのかな。

たぶん、このブログの熱心な読者の方であれば、もうお気づきかと思います。
ただ単に、私がダラダラとポヨポヨと生きていけたらいいなと思っている、そのための言い訳に過ぎないのです。
現実は甘くない、でも私はあまあまで生きてゆきたいのです。以上です。

この本はちょっと難しい言葉が出てきてしまって、私はもしかしたら十分に理解できていないかもしれません。自分としては、三石先生が言わんとしていることの雰囲気はつかめたつもりでいますが、何とも頼りないです。
またいつか、今度は再編集した方を読んでみたいなと思っています。

今朝のNHKの番組で、性暴力についての特集をやっていました。
昨今のコロナ禍を顧みて、私は誰かれかまわずの性行為は、感染症ということから考えてもやってはいけないことだと思っています。現代の一夫一妻制や不倫を強く否定することも、もしかしたら人類の生き残りの知恵なのではないかと思っています。
それに加えて同意のないセックスを強要するなんて、私にはとても考えられない。
私は男ですが、そういったニュースを聞く度に、とても苦しい気持ちになります。

いつだったか、鉄道の車両内で、たくさんの乗客がいるにもかかわらず、おぞましい犯罪が起こってしまった事件がありました。
その時の報道で、確か犯人は脳の病気を患った経験があり、その病気にかかると、性の衝動が抑えられなくなる場合があると言っていたのを覚えています。

この事件は老化とは少し違うかも知れないけど、ストレスによって脳が壊れてしまう場合もあるし、ストレスと老化には密接な関連がある。そう考えると、だんだん怖くなってきました。
あまり考えたくないけれども、それは自分にも起こり得るのかなということ。

例えばゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズセックス依存症だったり、さらに言えば、戦時下でレイプが多発するということ。戦争という極限状態のストレスで、脳が壊れてしまったと考えることもできます。ロシアのウクライナ侵攻でも、ニュースでレイプが何度も取り上げられていました。

もしも自分がそういう状況になってしまったら、そして私にその自覚があったなら、できることなら自分で自らの命を絶ちたい。自覚が無くなってしまったのなら、誰かに殺してほしい、そう思っています。

ちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、この本を読みながら、そんなことを考えたのでした。

2022/4/27