お墓参りから帰ってくると、玄関の前にヤツがいました。
ニャァ～。
私の周りをくるくると走り回っていました。
玄関を開けて、チャオちゅーるを靴箱から取り出して。
おいでおいでをしても、無反応。
玄関の前にじっと座って動きません。
終いには、お向かいのアパートの塀に隠れてしまうし。
今日はいらないのかな？
どうしたのかと思って、覗いてみたら、そこにバケツが放置してあって、そこに貯まった雨水を飲んでいました。
なかなかやって来そうもないし、しまおうとしたら、そこでのこのことやって来ました。
やっぱり食べるんじゃん。
でも、いつもよりも食べるペースが遅い。
結局、半分食べたところで、外に出て行きました。
え～！こんなに残しちゃって。
今度は、路地の真ん中で背中を地面に擦り付け始めました。
この擦り付けというのは、臭いを付けるためだと言われますが、ヤツの場合は、私にはどうしても背中がかゆいとしか思えないのですよ。そして、私に背中をかいてほしいとおねだりしているように見えるのですよ。
右側を擦りつけているので、その部分をコチョコチョしてあげるととても気持ち良さそう。
しばらくすると向きを変えて、今度は左側。
同じようにコチョコチョしてあげると、喉をゴロゴロと鳴らして、もう恍惚の表情。
私の指をぺろぺろ舐めてきたり、甘噛みしてみたり。
今日は15分くらいずっとコチョコチョしていました。
あまりにも気持ち良さそうなので、
「だんな...そろそろ終わりにしてもいいっすか？」
って聞いたら、
ニャァ～。
言葉が通じた？(笑)
さっき食べ残したチャオちゅーるを、私の掌に絞り出して、ヤツ顔の前に差し出したら、最後まで食べてくれました。
そこに自転車の音。
お向かいのアパートの人が帰って来たみたい。
ヤツはその人が苦手なのかな？すっ飛んで逃げて行きました。
じゃあね、またおいで。
そうそう、ヤツに「だんな」と呼び掛けたら、反応したので、これからは「ヤツ」あらため、「猫だんな」でいこうと思います。
以後、お見知りおきを(笑)。
