読了 医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン 本田真美著

前に書いた通りなのですが、とあるブログで紹介されていた認知特性テストをやってみたら、詳しいことは本を読んでねということでした。

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著者は小児科の医師です。たくさんの子供の発達の相談を受ける中で、認知の特性が大きく6つに分けられるということにたどり着いたのだということです。

認知特性は3つの方向性に分類できて、その3つをさらに分類すると、大体大きく分けて6つのパターンになるのだとか。

A 視覚優位
・写真のように2次元で思考するタイプ
・空間や時間軸を使って3次元で考えるタイプ

B 言語優位
・文字や文章を映像化してから思考するタイプ
・文字や文章を図式化してから思考するタイプ

C 聴覚優位
・文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ
・音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ

自分のテストの結果はものすごく偏ったものでした。
この6つのパターンがどういうものか、確認する前にテストをやってみたのですが、自分の特性として偏ったものになるのではないかという予感がして、まさにその通りになってしまいました。

完全な視覚優位のタイプです。私は2次元もそこそこですが、特に3次元の認知特性が強いようです。

一方で、言葉が絡んでくると、からっきし弱くなるのです。
例えば、学生の頃は数学が得意でしたが、図形や空間をイメージできれば、ほぼ何とかなってしまったものの、そういったイメージができずに言葉だけで考えようとすると、全くお手上げなのでした。
大学受験の時も、もしかして言葉だけで考えなければならない問題が出たら嫌だなと思っていたのですが、案の定、その通りの出題が半分くらいあって、さっぱりわからなくて、見事に散りました。

もしかしたら、私の吃音もそういったことが何か影響しているのではないか?

Aの視覚優位の人は、右脳が優位なのだそうですね。

以前に左利きに関しての本を読んだ時にも、これと被るようなことが書いてありました。

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ブログに、こんなことを書いていたんです。

吃音と関係があるかは何とも言えませんが、利き手が左手ということは、右脳が優位になります。右脳は言語を整理せず、バラバラに記憶されているのだそうです。一方で左脳の方は、一つ一つ、本を本棚に収納するように、整理されて記憶されているのだとか。左利きの人は、右利きの人よりも言葉が1テンポずれて遅く出てくるのだそうです。それは右脳でバラバラに記憶されている言葉を、一旦左脳に整理してから出て来るから。 自分の実感として、私は言葉を脳内で作り出すのに、他の人と比べて時間がかかるような気がします。自分の感情と、その言語化にいつもタイムラグがある。そこにいつももどかしさや違和感を感じていました。吃音についても、そこと何か関係があるのではないかとずっと考えていたのです。

読書の記録 2021/44週 10/25(月)~31(日) - 通りすがりのものですが

もしかしたら、認知特性として視覚に偏り過ぎているのと、言葉が不自由なのは何か関係があるのかな、とか、もしかしたら、言葉が不自由なところを、視覚の認知特性が補おうとして、発達してしまったのか、とか。

私は、大学は、建築学科だったのですが、この認知特性なら、ピッタリのはずなんですよね。でも、中退しちゃったんです。
建築って、たくさんの人がコミュニケーションをとりながら作っていくものなんですよね。そこが芸術とは違うところ。
大学生の時の課題で、街中に入り込んで、スケッチをたくさんしなければならないことがあって、その時に私には無理だと思いました。
周りの人の存在が気になって、絵を描くことに集中できないのです。これでは人との対話も街との対話も、とてもできるはずない。
つくづくポンコツだったな~と、自分を振り返るのでした。

え~と、この本の最後の締めくくりとしては、本当に頭の良い人というのは、自分の認知特性を知って、それを最大限に生かすことを考えている人、ということです。

 

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