読了「親に壊された心の治し方 『育ちの傷』を癒す方法がわかる本」「親の支配脱出マニュアル 心を傷つける家族から自由になるための本」藤木美奈子著

吃音から始まって、社交不安障害、HSP、そして発達障害
そのひとつひとつをつぶしていって、それでも何か胸がざわざわするというか、自分でどうしても腑に落ちないことがあります。

吃音はともかく、メンタルの部分は、食事を改善することでかなり変わってきたのではないかと思っています。
実際、些細なことでキレたりすることはほとんど無くなりましたし、調子が悪い時は買い物に行くことさえままならなかったというのが噓のようです。

このざわざわは一体何だろう?
これが一番しんどいのです。スイッチが入ってしまうと、金縛りにあったように動けなくなります。
あ、そういえば、高校生~大学生の頃は、よく金縛りにもあっていました(笑)。

HSPの自助会で出会った人にACの人がいました。アダルトチルドレン機能不全家族

子供の頃に、子供として扱ってもらえなかったということで、アダルト(大人)なチルドレン(子ども)ということなのかな?
簡単に言えば虐待を受けていたりとか、本来なら大人の担うべき役割を担ってしまっていたとか、そういう事です。
心の傷を伴います。トラウマとなって、一生を支配してしまうこともあるようです。

自分の場合は、他の人と比較する術もなく、自分の生活が普通だと思っていたので、近年になってやっと自分の異常に気が付いたといった感じです。
生きずらさは吃音が原因だとばかり思っていたので、ACは自分には無縁だとばかり思っていたのです。
最近は、吃音が恥ずかしいとか、うまく言えなかったらどうしようとか、そういった気持ちはどんどん希薄になってきました。また、HSPや社交不安障害等、メンタルのことは、食事や栄養である程度カバーできることが、自分の実感としても分かるようになりました。
でも、このざわざわは止まらない。息苦しい。
いろいろ調べてみると、一つはポリヴェーガル理論で、あとは、どうも私には認知の歪みがあるようです。どちらもトラウマが大きな意味を持ちます。
認知の歪みと言っても、頭ではわかっているのです。でも体が反応してしまう。
安全だと分かっていても、怖くて仕方ないのです。

で、トラウマで検索してたどり着いたのが今回読んだ本です。

bookclub.kodansha.co.jp

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著者の藤木美奈子さんは、やはり虐待サバイバーです。
自己流で克服のためのプログラムを開発して、支援施設を運営しています。

「親に支配された...」の方は、著者が開発したSEPというプログラムを解説しています。
「親の支配脱出マニュアル」の方は、SEPを越えて、支援施設や医師や薬との付き合い方など、もっと多方面にわたって書いてあります。

SEPというのは、精神科で用いられる認知行動療法によく似ているらしい。
認知の歪みを認識する

認知を修正する

新しい認知を定着させる

著者曰く、認知行動療法では、3番目の定着の作業がないのだそうです。

認知を修正する作業は、一人でできることとしては、何度も何度も口に出して言う。
100回でも200回でも、何度でも。

自分のタイムリミットはどんどん迫ってきます。
今さらかもしれない、でも、何か少しでも変わるかな?
取り組んでみるか、考えています。