壁をよじ登るG

今シーズンのジャイアンツ、とても良いです。
今年出てきた若い選手たちの目つきが良いのです。
昨年までは、若い選手が1軍に上がってくると、皆不安そうな目つきをしていました。
でも、今年は違うように見えます。すごく前を向いているように見えます。怖いものなしです。

増田陸、中山礼都、大勢、山崎伊織、赤星優志、堀田賢慎...。

それに加えて、新外国人も。
初めはウォーカーもポランコも、守備が滅茶苦茶で、昨年の亀井、松原の両外野手の守備が素晴らしかったこともあり、それと比較すると悲しくなってしまったものです。
でも、二人ともとてもひたむきです。ウォーカーは毎日、亀井コーチ付きっきりで練習しているようです。
昨年の丸選手も含めての鉄壁の外野守備とはならないのでしょうが、打つ方で頑張ってくれたら仕方ないねと思えるレベルにはなるんじゃないかな。

しかし、今回は、と言ってもジャイアンツのことを書くのではありません。
Gといえば、やっぱり最初に「ゴ」のつく虫です。

何年かぶりに、大量のGに入られてしまったようです。
夜中に台所の灯りを付けた瞬間に、同時に4匹のGを見た時には、焦りました。
今までも入られたことはあったのですが、その度に捕まえてきました。
でも、4匹となると、なかなかいっぺんにはどうしようもありません。

もっといるかも知れないし、何年かぶりにブラックキャップを買ってきました。
その効果はてきめんです。
仕掛けたその日の夜には、シンクのしたの扉の中で、Gの死骸を1匹確認しました。
すでに1週間近くになりますが、台所ではまったくGの姿を見なくなりました。
どこかに死骸があるのかもと思うと、あまり良い気持ちはしませんが、まぁそれは仕方ない。

それよりもどうしたものかと困っているのが、私の部屋に入り込んだGです。
こちらはどうやら1匹のようです。
絶対に逃がさないつもりで、外出の時はドアをしっかり閉めるようにしています。
トイレなど、ちょっと部屋を出る時でも、必ずしっかりと閉めます。

とりあえず、ブラックキャップも仕掛けてあるのですが、こちらの方は今のところかかっていないようです。何を食べて生きているのでしょうか?何日くらい、何も食べなくても生きていけるのか?ときどき姿を見ますし、ガサガサと音がする時もあります。

Gと同じ部屋にいるということは、あまり気持ちの良いものではありませんが、捕まえるまでの暫しの我慢です。

このところ、ときどきこのGが壁を登っているのを見かけるのです。何のために登るのか?

もうずいぶんと前になりますが、スーパーでNに入られてしまったことがあります。
その時は、もう2度と入られないように、侵入口と思われる穴や隙間を丹念に調べて、一つ一つ塞いでいったものです。
ところが、そのとき、すでに店内にNはいたんですね。
侵入口を塞いでしまったものだから、逆に逃げ道を塞いでしまったことになりました。
Nは外に出たくて、逃げ道を探そうとしているようでした。
地面を走り回っても見つからないと、今度は壁を登り始めたのです。
自動ドアのレールの隙間に入って行くのを確認しました。
これはチャンスです。
反対側の隙間を塞いで、入ったところからしか出れないようにしました。その上でバンバンとそのレールを叩くと、Nは慌てて出てきました。そして地面に落ちたところを、なんと、手でつかんで捕まえたのでした。
ねずみって(あ、言っちゃった)、けっこう呆気なく死んでしまいます。
Nはただ生きていただけ。とても気持ちが重くなったのを覚えています。

で、思ったのですよ。もしかしたらGも逃げ道を探して、壁を登っていたのではないかって。
切ないですねぇ。Gもただ生きていただけなのに。
人間の家に入って来なければ、こんなことにならなかったのに。

そして、もしかしたら毒エサを食べてしまったかもしれないGが外に逃げて、鳥や猫などの動物がそれを捕まえて食べてしまったら...
そう思うと、やっぱり捕まえなくちゃねと思うのでした。
Gよ、ゴメン。