ケトン食に興味があります

小学生の時、図工の時間に絵を描いていた時です。
同級生の一人が急に立ち上がって、映画やドラマ等で見るゾンビのような歩き方で歩き出しました。普段、そんな風にふざけるような人ではなかったので、いったいどうしたのだろうと唖然としました。
そして倒れて口から泡を吹いて。救急車で搬送されて...。
結局大事には至らなかったのですが、どうやらてんかんの発作だったようです。
初めて見たので、とてもショックでした。

父がたぶん最後の車と思って購入したクラウン。
父の世代は、いつかはクラウンなのです。
父はクラウンに乗っていたこともありますが、自分の自動車人生の最後はクラウンで締めくくりたいと思っていたのではないのかな。
母と買い物に出かけるのに、その日は知り合いのタクシードライバーの人に運転を頼んでいました。
夕方、事故にあったと連絡が来ました。そのタクシードライバーさんにてんかんの発作が起きて、赤信号を止まらずに立体高架橋の橋脚に突っ込んだそうです。仕事が休みだったので、もしかしたら気が抜けて薬を飲むのを忘れてしまったのかも知れません。
幸いにもよくできた車だったようで、父も母も、運転手さんも、大事には至らなかったのですが、新車のクラウンは一発で廃車になりました。

そのてんかんですが、当時はただただ怖い病気、それだけの印象でしたが、これは脳のエネルギー不足によって発作が起きる。そして、その治療法としては、ケトン食が有効なのだそうです。

もうずいぶんと前に書いたことがあると思います。
買い物の帰りに見かけた、道端で一人でじっと立っているおばちゃん。
なんだかとても違和感を感じたのです。
なんか目つきがおかしいし、でも誰かを待っているだけかもしれない。

通りすぎて、それでもやっぱり気になって、引き返してそのおばちゃんに大丈夫ですか?と声を掛けました。

おばちゃん「わざわざ引き返してきてくれたのね。ありがとうね。でも大丈夫よ。いつものことだから。家も近いし、ボチボチ帰るから。私、パーキンソンなのよ。さっきも踏切で動けなくなってしまって、お姉さんに助けてもらったのよ。」

踏切で動けなくなったって、それはぜんぜん大丈夫じゃないよ。

それにしても、パーキンソン病というのは、モハメド・アリで知っていましたが、かなり特殊な病気だとばかり思っていました。まさか、こんな身近なところにあるなんて。

これもいろいろと調べてみると、ケトン食で改善されたという報告もあるようです。

ケトン食というのは、糖ではなくて、脂質から作られるケトン体からエネルギーを作り出そうというもの。糖の摂取を限りなく減らして、油まみれの食事になります。
飢餓状態になれば、体脂肪からエネルギーを作り出すのですが、日常の食事の脂質からでもケトン体を作ることはできます。
サッカーの長友選手があれだけ走り続けることができるのは、ケトン食のお陰らしい。
身体のエネルギーだけではなくて、脳のエネルギーもケトン体を使える。
「脳の寿命を延ばす『脳エネルギー』革命 ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の常識」 佐藤拓己著 によれば、むしろ、糖に依存してしまった場合、血糖値スパイクなどで脳へのエネルギーが途絶えて、場合によっては脳を損傷してしまうくらいに危険なことらしい。認知症は脳の糖尿病だと書いてあったのが、なんだかとてもショックでした。

tohost3250303.hatenablog.com

脳に起きる病気や障害、いろいろな原因があるのでしょうけれども、その一つは脳の栄養不足。
それで、吃音についてはどうなのかなと思ったのです。

溝口徹医師の書いた本(タイトルを覚えていないのです)に、吃音は高性能の脳であるのにもかかわらず、エネルギーが十分に届いていないことが原因だと書いてありました。
溝口先生は、脳の栄養として、DHAを推奨していました。
それ以来、DHAサプリメントを飲んでいますが、確かにDHAを飲むと、何となく喋りやすいような気がします。まぁ、ブラシーボみたいなものかも知れませんけど。
ちなみに、オーストラリアの研究では、ビタミンB₁(チアミン)が有効だということらしいのですが、これは私は実感できませんでした。また、藤川徳美先生の本には、ナイアシンが有効だと書いてありましたが、これもそれほど実感はないです。ただ、ナイアシンは、不安感を和らげる効果があるので、そこの部分では有効なのかもしれません。

で、思いついたのです。
吃音が本当に脳のエネルギー不足が原因ならば、もしかしたらケトン食で改善できるのではないか?

私が考えつくくらいのことだから、そんなもん、すでに誰かが思いついて検証しているかもしれないし、いや、吃音なんてと誰も取りあっていないのかもしれない。
それでもだめでもともと、やるだけやってみるかと気持ちが盛り上がってきたのですけれども...。

ケトン体って、何も無理してケトン食を行なわなくても、出る物なんですね。
普通の人なら、ある程度、空腹の時間を作ればケトン体が出るらしい。
プチ断食にしても、このケトン体を作って体脂肪を燃焼しましょうというのが目的の一つ。
寝ている時に何時間も食事を摂らない状態でも、ちゃんと脳が活動しているのは、ケトン体が作られているから。

でも、私はたぶん、エネルギーを糖に依存しているんだという自覚があります。
糖は瞬発的な力にはとても力を発揮しますが、持久力ではケトン体にとても敵いません。子どもの頃からバカが付くくらいの力持ちでしたが、持久走ともなると、いつもクラスで下から2番目。体育系の部活に入っていない人よりも遅かったりします。
睡眠時間がとても短いのも、たぶん、ケトン体がうまく作れないということなのでしょう。
こういう人の場合、ケトン体を十分に作れるようになるのは大変なことのようです。

実際に、最近、糖質制限をきつくすると、脳へのエネルギー不足をものすごく感じるのです。本を読むのも困難になってきます。

しかも、最近、それに加えて新しく事実を知ってしまった。
ずっと糖質制限と高たんぱくを実践してきたのですが、糖が枯渇した身体でタンパク質が多すぎると、今度は新糖生と言って、タンパク質から糖を作ってしまうのです。
つまり、ケトン体がなかなか作れない。

ケトン食は毎日、脂質、糖質、タンパク質の量をきっちり計算しなければならないのだそうです。体にも相当な負担になるし、とても素人が自己判断でできるようなことでもないらしい。難しいです。

でも、自閉症スペクトラムにも効果があるという報告もあるようですし。
(私は自閉症気味です)
自閉症も、脳のエネルギー不足という側面があるらしい。

 

とりあえず少し勉強することにします。
早速、図書館に予約を入れました。まずはお勉強。それからです。

あともうひとつ。

糖であれケトン体であれ、これらをATP(アデノシン三リン酸)という物質に変換されて、これが細胞のエネルギーになるのですが、この過程にマグネシウムが必要になります。
もしかして私の脳のエネルギー不足は、マグネシウムが足りないことによるものかも知れません。
マグネシウムの摂取は、やはり最重要課題となりそうです。