大人になってもきれいごとに浸っていたいのです。

とある子育てブログをよく読ませていただいているのですが、そこには、子供たちにはきれいごとに守られて育ってほしい、とありました。
ご自身も、子供たちのきれいごとの洪水に、心が洗われるのだそうです。
とてもステキなことだなと思いました。

私が子供の頃も、そうであったら良かったのに。

小学校に上がる前から、理不尽なことばかりで、大人の現実に巻き込まれてしまっていたような気がします。
だからと言って、大人たちは毎日の生活に必死だったし、今さら責めたり恨んだりする気はありませんけど。

絵本だとか歌だとか、子供向けのテレビだとか、あまり好きではありませんでした。
そんなガキっぽいものって、ガキのくせにいつもそう思っていました。
大人が怖くて仕方なかったし、安心できる場所なんてどこにもなかったな。
早く大人になりたかったし、大人になればこの理不尽さから解放されるのかなと、いつもそんなことを考えていました。
きれいごとなんて自分の周りには何もありませんでした。

ずっと、どこか冷めていたというか、白けていたというか、無力感というか...。
夢みたいなものも何もなかったし、ただ淡々と時間を消費していたというか...。

子供の頃って、きれいごとが絶対に必要だと思います。
言い方を変えれば、社会への無邪気な信頼感、そして精神的安全性。
そして、安心して過ごせる場所。

最近、絵本やら歌やら、ずっときれいごとだと思って遠ざけていたことに目をやると、とっくに大人になっていい歳になっているのに、今さらながらそのきれいごとに心が洗われるんですよね。
子供が大人に甘えている様子を街中で見ると、とてもいい風景だなと思います。
子供の頃の、いつもギスギスしていた感じ、もう嫌なのです。
きれいごとに浸っていたい。

私が坂本九さんの歌にはまるとは思ってもみませんでした。
全米でもヒットした「上を向いて歩こう」にしても、ただのきれいごと。
そう思って、興味の対象外、はじき出していたと思います。

YouTubeで音楽を聞き流していた時に、たまたま流れた「心の瞳」。

坂本九さんの遺作のようですね。

きれいごとばっかりの歌詞。

歌っていたのは、検索しても何も引っかからないので、たぶんメジャーデビューはしていないyukiさんという方です。


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きれいごとばかりのきれいな歌詞を、こんなにもきれいな声で、微笑を湛えて歌っているのを見ていたら、不覚にも涙がポロポロ流れてしまいました。

そのうち飽きるとは思いますが、最近は毎日、この歌を何度も聴いています。
そして、このyukiさんのチャンネルにアップしてある、カバーばかりで全13曲、1日に1度はすべて聴いています。
どれもきれいごとばかり、でも心がとても洗われるのです。

私がこんなにYouTubeにはまるとは思ってもみませんでした。
きれいごとバンザイ\(^o^)/

ちなみにこんなのにもはまっています。

www.youtube.com

蜂がうじゃうじゃ出てきますので、虫が苦手な人は注意が必要です(笑)。