家で作る料理なんて、できるだけ負担は小さく、やりやすいのなら自己流でいいのかなという話と、いい加減な茶碗蒸しのレシピ。

生前の私の父は、お気に入りの飲食店を見つけると、何度も通っていたようです。
どうしたらそのお店の味が出るのか、それを探るのが楽しいようで。
その父は、テレビのお料理番組を見ると、いつも「それは違うだろ」と突っ込みを入れていました。私としては、そんなの別にいいじゃん、鬱陶しいと思っていたのですが。

自分が料理をするようになって、まぁ確かにそれ違うと言いたくなることもありますが、でも、お料理番組ってプロ向けのものではないし、家庭で作る料理なんて、そんなもんでいいじゃねでよいのかなと思っています。

特別な日の特別なお料理でもない限り、調味料なんて何でも揃えることはないと思うし、食材にしたってあるものですませたり、旬のものなら比較的安く手に入るので、そういったものに代用するのなんて当たり前。
形なんて不揃いでよいし、完成度よりもできるだけ手軽に、自分への負担を小さくしたいもの。

そういった意味で、土井善治さんのお料理番組が好きです。
たぶん、かなりの腕前を持った料理人さんなのに、家庭で簡単にできる方法で紹介してくれます。
とは言え、私の場合、番組でやった通りに作ってみることはなくて、さらにこんなもんでいいだろになってしまいます。
調理法を学びたいなんて気持ちはさらさらなくて、おしゃべりを楽しむ感じですかね。
少し前までテレ朝の土曜早朝の番組に出ていたのに、打ち切りになってしまって、とても寂しいなと思っていたのですが、あら、NHKにはまだ出ていたのですね。
見なくちゃ。

あと、大原千鶴さんも好き。

そうそう、毎日食べ,ているものを、ただひたすらに写真に撮ってブログにアップしていますが、茶碗蒸しをよく作るんですねとコメントいただきました。
食の細い母になんとかたまごを食べさせたくて、いろいろやっている中で、茶碗蒸しはよく食べてくれるのですよ。飲み込むのも楽みたいだし。
夏なら作り置きして、冷蔵庫で冷やして食べています。

私が作る茶碗蒸しなんて、ほんと、こんなもんでいいだろです。
レシピというほどのものでもないけど、ちょっと書いときます。
調味料の量も、いい加減です。

・材料(5個分)

たまご3個、だし汁500ml、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ3
具は家にたまたまあるもの(今回はカニカマとしめじだけ)。

だし汁は、前日にかつお節を水につけただけの物。料理研究家の大原千鶴さんの真似。
かつお節だけで足りなければ、昆布や干ししいたけを加えてみても良いかも。
私は、普段使いは、かつお節だけです。それだけでも十分においしいと思っています。
あ、別に粉のだしの素みたいなのを使うのも、ぜんぜんありだと思いますよ。

・作り方

お鍋に湯飲み茶わんを入れて、お茶碗の半分くらいの高さまでお鍋に水を入れる。
火にかけて、沸騰したら火を止める。

お鍋の水の沸騰を待っているうちに、卵液を作ります。
たまご3個をボールに割って。

お醤油、みりん、だし汁を投入。ひたすらかき混ぜます。

卵液をお茶碗に流し込みます。

具を入れたら、火にかけます。とろ火です。できるだけ火を弱くします。
ふたをして20~30分くらい。ときどき様子を見ます。

卵液に透明感がなくなり、少し膨らんだ感じになってきたら出来上がり。

こうやって書き出してみて、やっぱり自分は大したことやってないなぁと思うのでした(笑)(笑)。

(追記)

具として入れる野菜には注意が必要です。

タンパク質分解酵素を含んでいる野菜ですと、生のまま卵液にいれてしまうと、加熱しても固まらなくなります。

例えばマイタケは全く固まりません。

他にもいろいろあるようですが、判断が難しければ、とりあえず出汁で煮てしまえば良いのかなと思います。その煮汁を使って茶わん蒸しを作れば、煮たときに出た旨味を無駄にすることもありませんし。