昨日の続きをサラッと書くよ。私が書いた手紙を、他人に見られたという話。

昨日はドロドロに眠くなっている時に書いたのですが、あらためて読み直してみてビックリ。何でこんなこと書いているんだろ?って、恥ずかしくなってきちゃいました。
なぜ「往復書簡」というタイトルの小説が気になったのかを書くはずだったのに、そこまで至らずに、ただ自分の思い出話なのだもの。恥ずかしい...(笑)。

肝心なのはもう一人の方の文通相手との出来事なんだもの。

tohost3250303.hatenablog.com

今日は書く前に寝落ちしてしまって、起きてから書いているので、少しは正気になっていると思います。恥ずかしいことは書かないように気を付けます(笑)。

吃音者あるあるだと思うんだけど、例えば矯正所などで他の吃音の人と知り合いになって、ある程度仲良くなると、電話練習させてもらえませんかという話になるんです。
昔は携帯なんてなくて、家電ですから、特に一人暮らしの人は人気ですね。まずはプレッシャーがかからないところから始めようということなんだけど、ある程度慣れてくると、今度は他の家族が出るかもしれないというプレッシャーを求めて、家族のいる人にお願いする人もいます。私も何人かに頼まれました。

それに電話で話すのって、吃音者にとっては何かとハードルが高くて、その点、吃音者同士だと気も楽だし、で、ときどき練習ってことでもなくても、電話をかけていたりしました。

私が通っていた吃音矯正所は、ときどき地方からやってくる人もいたんです。
ビジネスホテルに泊まって、矯正所に通います。
矯正所の方からも、安く泊まれるところを紹介していたみたいです。
北は北海道から南は九州まで、いろいろな所からやって来ていました。

その中の一人の人と仲良くなって、ときどき電話するようになっていたんですね。
私よりも少し年上の女性、Sさんです。
ところが私、そのSさんよりも、電話するとほぼ毎回出てきた、妹のKちゃんと仲良くなってしまって。
ちなみに、Sさん姉妹は、実家から離れてその姉妹だけで暮らしていました。

初めは年賀状だったと思うんだけど、最初はKちゃんの方から手紙をもらって、それに返事を書いたらそのまた返事という感じで文通になってしまって。
Kちゃんは、もともと手紙を書くのが好きだったみたい。
封筒や便箋は特別かわいいとかそういうことはなかったのですが、とにかく切手がいつも変わっているものばかり貼ってありました。
郵便局のお兄さんと仲良くなって、こちらから頼まなくても、今日はこんなのあるよっていろいろと出してくれるって言ってました。

そんなKちゃんと手紙のやり取りをしばらく続けていたのですが、ある日、電話がかかってきて、なんかいつもと様子が違うのです。
人懐っこくて何でも楽しそうに話す彼女が、その日はなんか、奥歯に物が挟まっているというか、何か言いたいのになかなか言い出せない感じ。

あれ?どうしたのかなと思っていたら、あらたまった感じで告白しました。

ごめんなさい、○○さん(私のこと)からもらった手紙を、従妹に見せちゃったんです...

え?どういうこと?

誰かに見られる前提で書いていない、Kちゃんだけが読むつもりで書いていたものですから、正直言ってちょっとそれはないよなと思ってしまったんです。

よくよく訊いてみると...

そのころKちゃんは大学生。
ちょうどお婆さんを亡くされたところで、しばらく実家に戻っていたんですね。
私も実家の方に何度か手紙を送っていました。
そこに東京から親戚家族がやって来ていて、小学校6年生の従妹が私からの手紙を見つけてしまったと。

大好きな従姉のお姉ちゃんに男の人から手紙が来てる。
恋に恋する年頃なのでしょう、もう興味津々。
たぶん目をキラキラ輝かせて、見せて~ってせがんだのではないかなぁ?
それがかわいくて、ちょっとだけだよって、見せちゃったという感じなのかな。

Kちゃんにしても、黙っていれば私にばれることでもないのにねぇ。
そういうところ、本当にかわいい人でした。

「往復書簡」っていうタイトルを見た瞬間に、その頃のことがバーァっと思い出されてしまって、ふと、他人の手紙を見るのってどういう感じなんだろ?って思ってしまったのです。

創作のものですから、疑似体験にしかならないんだけど、その日は気になった本があったら買うというテーマを掲げて書店入りしたものですから、そのルールにのっとって買ってしまったというわけです。
このところ、どんな些細なものでも、欲しいなと思ってもなかなか買うに至らない私です。お金がないわけではない。
ちょっとリハビリというくらいのつもりで、自分の気持ちに素直に従うことをテーマにしてみた、そんなところです。

さて、最後まで読み切ることができるか、怪しいところですね(笑)。