読書の記録 2022/35週 8/22(月)~28(日)

まだ本を思うように読めない状況は続いていますが、そういった時は、読みなれている馴染みのある著者の本が読みやすいです。
で、今週読んだのは、この1冊だけです。

www.shinchosha.co.jp

黒川伊保子さんの本、大好きです。
理系脳のくせにお人好しのお節介おばちゃんの語り口です。
わたし、お節介おばちゃんって嫌じゃないんですよね。
何となく落ち着きます。

今回は何か知りたといか、勉強したいとか、そういう気持ちで読んだのではなくて、漠然と黒川伊保子さんの本を読みたいなと思ったのです。

やっぱりいつもの通りの黒川伊保子さんでした。
とても興味深く読みました。

人それぞれいろいろなタイプの脳があって、そのために起こってしまう行き違いを書いたものです。
自閉症スペクトラムについても言及しているのですが、私に当てはまることばかりで焦ります。
これが一部の精神科医が書いた本だったりすると、救いようのない内容だったりして、辛くなって途中で読むのをやめてしまったこともあるのですが、黒川さんの場合は、それはそれでいいんだよっていうメッセージがついてきます。そして、そのポンコツ脳(←私の場合に限る)でも、愛し方愛され方、活かし方があるんだよって、そういう本でした。

とても興味深いなと思ったのは、こんな話です。

人って、生まれてすぐの時って、人生の中で一番脳神経がたくさんあるのですって。
それが3歳ぐらいまでに一気に減って少なくなる。使わない脳神経は、どんどん淘汰されてなくなってしまうのです。
これって、決して悪いことではなくて、もしもそのたくさん持ったままの状態だと、敏感すぎてかえって生きるのが辛くなってしまう。

え?もしかして、HSPってこうやって作られるの?って思ってしまった。

私の勝手な解釈ですが、赤ちゃんの時に、安心安全を感じられる環境を作ってあげないと、やたらと不安感や恐怖感を感じる神経が強く残ってしまうのかな。
自分にあてはめると、よくわかるのです。
私は子供の頃、大人がとても怖かった。
物心ついたころには、すでにそういう気持ちをいつも持っていたから、たぶん、赤ちゃんの時から安心安全を感じられるような環境ではなかったのではないかって。
ずっとずっと、特に対人に関して、いつも不安感、恐怖感を持って生きてきました。

今さら誰かを恨んだり憎んだりすることはないけれども、今までの不安感や恐怖感、そして何かと敏感であることの理由がわかったような気がしました。
とは言え、こんな自分を一生抱えて生きていくのは、先が思いやられるなとも思ったのでした。

できるだけ、人との接触を避けられるのなら、それも良いのかな。
あ、でも会いたい人には会いたいですけどね(笑)(笑)。