人間の脳の容量はまだまだたくさん残っているので、外付けのデバイスを取りつけて、目一杯使ってやろうじゃないかと言う話。

こないだ書いた、絵を描くのってとても楽しいことだから、AIにその楽しさまで持っていかれないようにねっていう記事。

tohost3250303.hatenablog.com

これは音楽にも言えることで、例えばこれから先、AIで作詞作曲、演奏するようなことが増えてきても、歌ったり楽器を演奏したりするのはとても楽しいこと。この楽しさまでAIに持って行かれないように気をつけなくっちゃね。

とは言え、絵の場合は「失敗はない」と言えても、音楽の場合、自分で作った曲ならともかく、自分以外の誰かが作った曲を下手くそに演奏したり歌ったりすれば、さすがに絵のように「失敗ではない」とは言えなくもない。
ま、自分だけで楽しんでいる分には、下手でも何でもいいんだけどね。

そんなことを考えていたら、ももはな (id:however-down) さんが、こんな記事を書いていました。

however-down.hatenablog.com

ひと言にまとめると、
ピアノをうまくなりたかったら、まずは1曲、初めから最後まで弾き切る。

おぉ!なるほど。と唸ってしまった。
ほんと、それってとても大切だと思う。

楽器の話ではないけど、私は仕事で包丁を使うようになった時の話。
包丁の練習と思って、大根の桂むきをするのですよ。お刺身のツマを引くのです。
もともと、それまでほとんど包丁など握ったことのなかった私。
2㎝とか3㎝くらいで切れちゃうのです。

もともと、超不器用なのです。我が家で一番、包丁が苦手でした。
兄も妹も小学生の低学年の頃にはすでに、リンゴの皮を包丁でむいていたけど、私は中学生くらいになっても、全く上達しない。
悔しいから、リンゴなど皮を包丁でむいて食べるような果物は「皮付きの方がおいしいもん」と言って、皮をむかずに食べてました。

それで、その大根の桂むきですけど、下手でいいから、分厚くてもいいから、お刺身に使えなければ紅白なますでも作ればいいやと思って、絶対に途中で切れない厚さで最後までむいたのです。
それを3度くらいやってみたのですね。
その後に、薄くなるように気を付けてむいていったら、あ、できた。

透けて向こうが見えるくらいに薄くしても、途中で切れないのです。
自分のことながら、ビックリしました。

薄くスライスした大根をクルクルって巻いて、細く切っていきました。
ふわふわの刺身のツマの出来上がり。
その時に思いました。下手で良いから最初から最後までとにかくやってみる。とっても大事だなと。

楽器と包丁、指先の感覚を鍛えるという意味では、かなりかぶる部分があると思うんです。

ナイト・ヘッドってご存じでしょうか?

直訳すると夜の頭(笑)。
つまり眠っている脳の容量のことです。

30年くらい前のドラマ「ナイト・ヘッド」では、豊川悦司武田真治が兄弟役でした。
弟役の武田真治の決め台詞?「兄さん、頭が痛いよ」がとても印象深いドラマでした(笑)。


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この兄弟は超能力者という設定でした。
つまり、ナイトヘッドは超能力ということになってしまうのですが、現実問題としては、ナイトヘッドをいくら活用できたとしても、このような超能力は使えないようです。

でも、確かに人間の脳は、かなりの部分で使っていない部分がある(らしい)。

スーパーで働いていた頃、そんなのバレバレだよっていうような嘘を平気でつく某パンメーカーの配送ドライバーがいまして、ヤツがとても顔が小さい。
初めの頃は、嘘をつかれる度にイライラしていた私ですが、そんなにイライラしていても仕方がない。顔が思いっきりデカい私としてはやっかみ半分で、顔が小さい分、脳も小さいんだろ、バカでも仕方ないよねと思うようにしていました。

しかし、実際のところは、頭が小さければ脳が小さい可能性はあっても、それが知能レベルとはあまり関係しないようです。
なぜなら、脳で使っていない部分が大きいから。頭が小さくても、人間の普通の知能を発揮できるくらいのポテンシャルはあるそうです。

最近、脳に関する本をいろいろ読んでいるので、どの本に書かれていたのかは、すっかり飛んでしまっています。

人間の脳がなぜ使い切れないほどの容量があるのか。
使えたところで、それは超能力と言われるようなものでもないし、それなら何のための脳の容量なのかってことになると思います。それは解明されていないようです。
ただ、これからデバイスが増えても、対応できるのではないか?

つまり、手が1本増えるとか、足が1本増えるとか、目が後ろにもつくとか、そうなっても、脳はちゃんと処理してくれるようになるそうです。
もしかしたら、千手観音像は、人間の脳の可能性を示唆したものなのかも知れません(笑)。

ちなみに、イルカはもっと大変なことになっています。
脳の容量は人間以上と言われています。
しかし、人間と比べて、デバイスがあまりにも乏しい。
言葉を話せる喉を持っていないし、細かい動きに対応できる指を持っているわけでもない。
もしかしたら、遠い将来、イルカが進化してたくさんのデバイスを獲得したら、人間の文明を凌駕するのかも知れません、と思ったり思わなかったり。

話があちこち飛んでいますが、何が言いたいかと申しますと、まさか人工的に手や足を増やしたり、目や耳を増やすわけにもいかないので、それなら人間の脳の可能性を高めるためには、手や足の延長として、道具を接続させることがとても有効なのではないのかなと思うのです。

初めは野菜を切るより自分の指を切ってしまっていた包丁が、練習を積み重ねると、何も考えなくても滑らかに使えるようになる。
例えば、自動車の運転などもそうですよね。初めは一つ一つの動作が、いちいち思考を伴っていたのに、だんだんと神経が繋がっているかのように、自分の手足の延長のように動かせるようになる。

楽器を操るとなれば、かなり複雑な動きを必要とするので、脳の開発となればとても力を発揮するのではないでしょうか。

以上、楽器を演奏するのは楽しいし、脳の可能性を上げていくのではないのかなという話でした。皆さん楽器を始めましょう。

それにしても、下手は下手なりに、大好きな曲をとにかく最後まで弾き切ろうと、それはよく分かるんだけど、その大好きな曲が某○○マヨネーズ一択だったら...。道のりは長いです...。(*´Д`)