こないだの「私が幸水好きな理由」の続きとブコメのお返事。


こないだの記事について。

tohost3250303.hatenablog.com

今年は幸水をさっぱり見かけないとブコメをいただきました。

私もそう思っていて、こないだの記事を書く時にいろいろと調べる中で知ったのですが、実は幸水の出荷量は、全ての梨の中で一番多いのだそうです。
今たくさん出回っている豊水よりも多い。

幸水は早生品種で、梨の中では早い時期に出荷される。そして、他の梨と比べて日持ちがしないのだそうです。
産地によって出荷時期は多少前後するとは思いますが、例えば私がよく買い物に出かける川崎市の農産物直売所では、幸水は8月中頃から出始めて、9月に入るころにはほぼ終了。

初物をありがたく思う日本人のことですから、梨が出始めるととりあえずいただく。
それが幸水なのかな?
豊水が出始めたころには、多くの人はすでに幸水を食べているので、初物としてのありがたさは薄れているのかも。
その辺が豊水ばかりが目立って、幸水をあまり見ない理由のような気がします。
幸水の季節はあっという間に終わってしまうので、急がなければダメみたい。それにしても8月中に、というのも早すぎるな。だって、気温だけ見ればまだまだ夏ですもんね。

こないだは、少し恥ずかしいなと思いながら、梨にまつわる思い出を書きました。おいおい、マザコンかよって思われた方もいらっしゃるのではないかと(笑)。
ちなみにうちの母は、あまりお料理が得意とは言えません。何でもめんつゆの味になってしまうような人です。だから思い出が梨なのかもしれません(笑)。

ブコメでいただいた通り、普通なら熱を出して寝込んだらおかゆですよね。
たまご酒は飲んだことないな。
あと、私の場合は桃だったとコメントいただいて、それってステキって思ってしまいました。

誰かが自分のために果物の皮をむいてくれるのって、すごくうれしくないですか?(笑)
私はなかなか包丁がうまく使えなかったので、りんごや梨などは誰かにむいてもらうしかなかったのですが、それがみかんとか、手でむけるようなものだとなおさらです。

一度だけ、もうずいぶんと若い頃の話ですが、当時大好きだった女の子に自分のとなりでみかんの皮をむいてもらって食べたことがあって、今となってはとても大切な思い出です。恥ずかし―(笑)

小学生の3年の時です。

私は頻繁に高熱を出しては寝込んでいたのですが、その時は40℃の熱が1週間以上下がらずにいました。
近所の診療所や病院を何軒も回って、どこに行っても原因不明。
薬を飲んでも全然下がらないの。

その時に一番おろおろしていたのが祖父でした。
寡黙な人で、たまに口を開けたかと思えば、厳しい口調で叱られるようなことばかり。
そんな祖父が、あんなに私のことを心配して、どうかなってしまいそうになるとは思いませんでした。
今から思えば、祖父は自分の子供をまだ幼いうちに亡くしていますので、その記憶が蘇ったのかな?

祖父は私とは大違いで、かなり信心深い人でした。
ずっと自然相手に海で働いていたせいかもしれません。
その祖父が神様から頂いてきたと私のところに持って来たのが、おふだと御神水
どうやら神社に祈祷に行って来たらしい。
何やら書いてある紙をちぎって、これを御神水で飲めというのです。
正直に言って、子供心に、そんなもん飲んでも直らないよって思ったし、むしろそんな消化できないものを飲んだら、今度はお腹も悪くなりそう。
でも、祖父の今にも泣き出しそうな顔を見ていたら、断れなくて飲みました。
まぁ、やっぱりそれで熱が下がるという事もなく...。

最後はすこし家から離れた総合病院に運ばれて、原因は分からなくても症状はすぐにでも抑えなければならないと緊急入院になりました。
一晩中点滴をして、一晩で注射を7本も打って、便通が何日もなかったので浣腸もして。子どもにはちょっと辛かったな。
お陰さまで一晩で熱の方はかなり下がって、1週間ほどして退院しました。
でも結局原因は分からずです。

その時に初めて、祖父が私のことを大切に思っていてくれたことが実感できました。それまではただ怖いだけの存在でした。
そして、これだけ体調が悪いと、大人たちは私を大切にしてくれる。

退院して3日も経つと、また元の日常に戻ったのですけどね。
またやられるばかりの毎日になりましたとさ(笑)(笑)。