読書の記録 2022/39・40週 9/19(月)~10/2(日)

このところは気になる本はたくさんあるのに、なかなか思うように読むことができません。
図書館で借りてきて、さらに貸し出しを延長したにもかかわらず、一度も表紙をめくることなく返した本もあります。
また、タイトルを見て気になって読み始めたものの、思っていた内容とは違っていたりすることも。

出版社のウェブページでみつけた「ゼロからわかるファイナンス思考」は、思っていたよりも「ゼロから」でした。少し前に簿記やビジネス会計の検定の勉強をしていましたが、少しページをめくった限りでは、それ以上のことは書いていないようでした。数ページ読んだだけで、これ以上は時間の無駄と思って、返しました。

本屋さんで、タイトルで気になった本「自分の〈ことば〉をつくる」もまた、期待していたところまでは、踏み込んでいませんでした。
例えば、他者との対話により、自分の考えが作り上げられると書いてあるのです。
そんなことは分かっているのです。今までだって、他者との対話の中で自分の考えの輪郭がはっきりしてきたなと感じることはありましたし、それは間違いではないと思います。
しかし、その相手なんて、いつでも思うように見つけ出すことなどできるわけでもない。できるものならとっくにやっています。
この本は、どうやら大学生や大学院生が論文を書くための本のようです。
それならきっと、周りに自分のテーマで対話ができる仲間が「いつでも」いるのでしょう。
「あなたにしか語れないことを表現する技術 」というサブタイトルがついていますが、この本に書いてあるのは技術ではない、方法です。
結局、そんな技術などなくて、対話相手が見つからなければ、一人で悶々と試行錯誤するしかないのだなと、ほぼ諦めの気持ちになりました。

以前に「大人の読解力を鍛える」という本を読んだ時も、似たような失望感を感じました。
自分はどうしても自分より相手のことを考えすぎる傾向が強くて、それがとても苦しいのです。だからタイトルを見て、相手の気持ちを深読みしない、すなわち、相手との距離を保ちながら、相手の言葉を理解するというように解釈してしまった。相手の気持ちに踏み込むというよりも、軽くいなしていくイメージ。
でも、本に書かれている内容は、相手の気持ちをもっと読み取りましょうということでした。それが苦しくて、何か救いを求めて読んだはずの本だったのに。
この「大人の読解力を鍛える」という本は、とある書評ブログで絶賛されていたもの。
そのブロガーさんが高い評価した本って、私が読むと、ほとんどダメなんですよね。
きっと私の方がずれているんだと思うのですが、この本をきっかけに、読者登録を解除させていただきました。

でもきっと、「バカの壁」の養老先生だったら、その本が自分に合わないと分かっただけでも良かったじゃないか。そのブロガーさんが自分に合わないと分かっただけでも良かったじゃないかって言いそう(笑)。

読書の熟練者の人のことは、私にはなかなか理解の出来ないことばかり。
最近、岡田斗司夫さんという方(私はこの人がどういう人なのか、よくわかっていない)のYouTubeチャンネルをときどき拝見していますが、この方も読書量が半端ではないんですね。
毎日のようにアマゾンで3冊程度、ポチッとしているというんです。
え?そんなに読めるの?と思ったら、大半は積読になっているそうです。
タイトルが目に入るだけでも、イマジネーションはわいてくるし、例えば数ページ読んでみて、面白くないと感じたら、それで良いのですって。パラパラとめくった数ページが面白ければ、それで良いのですって。熟読したいと思った本は、電子書籍でも購入して、スキマ時間でバリバリ読んでいくのですって。

まぁ、それをやろうと思ったら、図書館で借りて読むという風にはならないんだな。

私はいつまでたっても、読書術は上達しそうもないけど、とりあえず、岡田さんが紹介していた本がやたらと面白そうなので、参考にして読んでみたいと思います。