私がずっと疎かにしてきたこと

それは寝ることなんですけどね。

子供のころからとても寝つきが悪くて、夜は大人たちが寝た後でも起きていました。
寝ないでいると叱られるので、寝たふりをしていました。
大人たちが寝付いて静かになると、そーっと目を開けるのですが、天井の木材の木目が人の顔に見えてしまって、怖くなってさらに眠れなくなる。
その後に、ほぼ毎日つきあいで午前様の父が帰ってくるのですが、父のいびきがすごくて、さらに眠れなくなる。
たぶん、寝付くのは夜中の2時くらいだったような気がします。
またその後に、父が仕事に出かけていくのが5時か6時頃。皆寝ているからとそーっと出て行くような人ではなかった。父のお陰でまた目が覚めてしまう。
眠れなかったからと言って、いつまでも寝かせてくれるような家庭ではありません。
父のせいで目が覚めてしまって、そのあとまた寝ても、遅くとも7時にはたたき起こされました。

保育園ではお昼寝の時間もあったのですが、基本的に人の中ではいつも緊張していたので、その時も寝ているふりをしていました。やっと寝付いたころに、お昼寝の時間が終了。

中学生になるころには、夜遅くまで家業のお手伝いをしていました、
特に中二の時に、お店が改装して、さらに遅くなってしまって。
兄が高校受験で、父となんやかんやあった挙句、お手伝いをしないことになってしまったので、その分がすべて私に回ってきてました。
ほぼ毎日、11時くらいまで働いていました。
自分の時間はそれからになります。
ご飯を食べたり、お風呂に入ったり。
そして、宿題や試験のための勉強をこなしたり。
神経が興奮状態になっているので、何かすることが無くても、なかなか眠れないんですけどね。ラジオの深夜放送がすっかり私のお友達になっていました。
中学生の頃は、ほぼ毎日、寝るのは3時か4時くらいになっていたと思います。

高校生の時も、同じようなものです。
特に入学したばかりの頃は、寝付くのが5時くらいだったと思います。
7時には起きないと間に合わないので、ほぼ毎日、徹夜に近い状態でした。

睡眠時間が短いと、どうしても日中のパフォーマンスが下がります。
毎日、何かやり残した感が半端なくて、その分を取り戻そうと、さらに夜ふかしになります。結局夜遅くまで起きていても、やり残したことができたという事もないのですけど。

働くようになって、さらに拍車がかかりました。
一番働いた時で、1か月の労働時間が500時間を超えました。
こないだニュースで、イーロン・マスクは、週に120時間働くと言っていましたが、それに匹敵する労働時間。残念ながら、稼ぎ出された金額は、6桁くらい違うのが残念でなりません。
しかしながら、そうなると、寝る時間などほとんど取れません。まさに人気絶頂のアイドル並みの睡眠時間でした。
まともに寝たのは、お正月とお盆休みくらい。それもそれぞれ1日程度。

その時に着いた癖なのか、それとも加齢によるものなのか、今でもぐっすり眠ることができません。2時間か3時間もすると、目が覚めてしまう。

この歳になって、寝ないことでパフォーマンスが落ちることを、ものすごく実感しています。
身体の方はもちろんですが、脳のパフォーマンスは、ガタガタです。

とくに、私は文字情報のワーキングメモリーが少なすぎるようで、本を読めなくなります。そして、文章も書けなくなります。
この乏しいワーキングメモリーの大半をブログにつぎ込んでしまったものですから、大変なことになりました。もう、何にもしたくない。
ほとんど鬱状態と言っても過言ではないくらい。

脳が疲れるってこういう事なのだな。

鬱で苦しんでいる人の多くは、しっかり眠ればかなり改善できそうな気がする。たぶん。
さらに、脳のエネルギーをしっかり摂れば、なお良いのでしょう。

眠らないとアミロイドβ*1がなかなか分解されないのだそうです。
徹夜なんて以ての外なんだそうです。
それに加えて、私はAGEs*2もたくさん細胞にへばりついているような気がします。
これはほとんど、寝ないことによる弊害、そして、エネルギーを糖に依存してしまった結果だと思っています。
もしかしたら、認知症の入り口まで来てしまっていたのかもしれない。

しばらく睡眠時間をしっかりとること、これを最優先にしていました。
それでも、どんなに頑張っても、4~5時間程度だなぁ。
7~8時間くらい、眠れるようになりたい。

黒柳徹子さんはかなりの高齢ですが、一日10時間くらいは寝ているのだそうですね。
よくそんなに眠れるなと思ったら、2度に分けて寝ているんだそうで。
成長ホルモンが分泌される夜10時~2時に寝るのは必須。
そのあと起きて作業をして、また眠るのだとか。

私もちょっとやってみようかなと思う今日この頃。
でも、10時間は無理だな。
8時間を目標にしたいと思います。

*1:アルツハイマーの原因とされているタンパク質

*2:終末糖化産物 糖とタンパク質が結合してできる。老化や病気の原因にもなる。