日本代表チームが、ドイツ、スペインを逆転で下して決勝トーナメント進出。
否が応でも盛り上がりますね。
テレビをつければ、どの局もこの話題で持ちきりです。
何気にボヤーッと見ていたら、元日本代表の福田さんが出ていました。
ドーハの悲劇の時の代表です。当時は女性人気ナンバーワンでしたね。
私はなんだか頼りない選手だなと思っていましたが...。
その福田さんが、ほぼ素人の番組出演者に講釈を垂れるという状況であったわけですが、知ったかぶりにこんなことを言っていたんです。
「サッカーをよく知っている人なら、ドイツ、スペインと同じ組に入って、これはダメだと思ったはず」
おいおい、それは違うだろ！
って、突っ込みたくなりました。
確かに、ドイツもスペインも、過去の実績はものすごいです。
日本代表なんて足元にも及ばない。
そこについては異論はないですし、私だってリスペクトしています。
しかし、それは「過去」のものです。
実際に、大会直前の専門家のアナリストによる分析では、ドイツと日本の力は拮抗しているという評価でしたし、前回大会では、ドイツはグループリーグ最終戦で韓国に破れて、最下位。
それにスペインについて言えば、過去に優勝した時は、イニエスタもシャビ・エルナンデスもシャビ・アロンソも、ビジャもフェルナンド・トーレスもいたのです。
どの選手も、一人で局面をガラッと変えられる選手でした。
守備だってすごかった。GKの聖カシージャス、そして、もじゃもじゃ頭のプジョールなどなど。
そんなものすごい選手がこんなにいた時と今とでは、状況が全く違います。
今は、イニエスタもシャビも、ビジャもフェルナンド・トーレスもいないのです。
そして、その代わりになる選手だって、まだまだ十分に育っているとは思えない。
確かに現スペイン代表の中盤での精度の高いパス回しはすごかった。
でも、いくら中盤でパスを回しても、得点にはならないのです。
この戦い方は、バルセロナの戦い方そのものですが*1、中盤でボールをキープするというのは、相手にボールを持たせない、つまり攻撃をさせないという事だけなんです。とても守備的だとも言える。それほど怖がることでもないと思っています。
ぞんな両チームに当たるからと言って、悲観的になることなんで全くないじゃないですか。
私は福田さんの発言を全力で否定します。
サッカーをよく知っている人なら、日本代表にも十分に勝機はあるって考えるのが妥当ではないかって。
それに、勝てるか勝てないかを考える前に、どうすれば勝てるのかを考えましょう。
サッカーをよく知っているなら、なおさらそう考えてほしいものです。
まだ目標を達成したわけではないので、ドイツ、スペインに勝った喜びと、グループリーグを突破できた喜びはそろそろおしまいにして、メディアにも次戦のことを取り上げて欲しいです。
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その問題の次戦、クロアチア戦。
前日本代表監督の西野さんは、このチームは個人の技術も高いし、力強さも結束力もある、なかなか手ごわいと言っていました。
自分の印象としては、ハードワークを厭わない、ものすごく良いチームです。
しかも、モドリッチがいる。
この人の存在はとても大きいです。
ひとりでも局面を変えられる存在。それでありながら、チームの中心として引っ張っています。私の大好きなタイプの選手です。
ワールドカップの実績では、ドイツやスペインには及ばない。
なぜなら、クロアチアがワールドカップに初めて出たのは、日本代表と同じフランス大会です。つまり、歴史が浅いだけです。そりゃそうだ、もともとは今のセルビアなんかと一緒にユーゴスラビアだったのだから。
でも、今のチーム力は、ドイツやスペインに劣っているとは全然思えません。
だからと言って、これも悲観的になることはありません。
どうすれば勝てるのか、考えて考えて、それを実践するだけです。
強いチームと当たって、どうすれば勝てるかあきらめずに考えて、そしていつか勝つ。
日本代表が強くなっていくためには、これしかないと思っています。
つまり、グループリーグで、ドイツ、スペインと同じ組になったのは、全く絶望的なことではなくて、日本代表がこれから強豪国の仲間入りを目指すなら、ちょうど良いトレーニングの場になった、ただそれだけのことなのです。
サッカーをよく知っている人なら、そういうふうに考えて欲しい。
私くらいでもそう考えているのだから、私よりも知っている人もそう考えているに違いありません。
福田さんには、是非とも訂正をお願いしたいです。
さあ、次のクロアチア戦。
とても手ごわいチーム。
しかい、日本代表がどんな戦い方をするか楽しみで仕方ありません。
もちろん、勝つイメージしかないですよ。
どうすれば勝てるかあきらめずに考えれていけば、勝つイメージしかなくなってくるのです。
