初めて中井貴一さんをかっちょいーと思いました。

テレビのドラマだとか、映画でもそうなのですが、私は主演の人の役が、きれいだったりかっちょ良かったり、何か魅力的に表現できれば、それで成功だと思っています。
演技の良し悪しなど、それほど大した意味がない。
例えば、演技が下手だとか、セリフが棒読みだとか、そんな風に演技を批判される俳優さんもいますが、実際のところ、現実にも下手くそな演技のようにふるまっている人もいますし、セリフの棒読みみたいな話し方をする人もいます。
現実の方が、よっぽど奇なりなのです。
主演の演技が大したことなくても、周りを芸達者な脇役で埋めれば何とでもなるし、あとは、下手な演技が自然に見えるような演出をすれば良いだけのことです。

私はどうしても、きれいな女性を見ていたいなという気持ちが強いのです。
きれいというのは、意味がとても幅広いものでして、例えば作品によっては、樹木希林さんや市原悦子さんにしたって、とてもきれいなのです。お二人とも、大好きな女優さんでした。

そして、私が今まで見てきたドラマで、一番女優さんがきれいだなと思ったのは、数年前にやっていた、NHK-BSの「京都人の密かな愉しみ」の、老舗和菓子店の若女将、三八子さん役の常盤貴子さんでしょうか、
本当にきれいだったなぁ。きれいでいて、時に茶目っ気たっぷりでとてもかわいい。
三八子さんを気になって仕方ないのは、団時朗さん演じるご近所に下宿する英国人の大学の先生。私はいつの間にか、この大学の先生視点でこのドラマを見ていました。
京都の美しい風景と、三八子さん。
何度見ても飽きません。本当に美しいドラマでした。


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基本的には、きれいな女優さんを見たくてドラマなり映画なりを見るのですが、時には男の俳優さんがかっちょ良いと思ってみることもあります。

かっちょ良いなと思った役をいくつか挙げますと...

王様のレストラン」の伝説のギャルソン、当時の松本幸四郎(現・松本白鴎)さんが演じた千石さん。
今でも覚えているのは、クレーマーのお客さんを追い出すシーン。

「お客様は王様です。しかし、王様の中には首をはねられたものもいる」って。

三谷幸喜さんが脚本を書いた作品。セリフのテンポのよさがとても心地良いドラマでした。

そして、船越英一郎さん主演の「外科医・鳩村周五郎」
行く先々で、大きな事故が起きては、たくさんのケガ人を救出するシーンは、めっちゃかっちょ良かったのです。
急なことで医療機器など用意できるはずもない。そんな中で、周りにあるものを代用したり、そこに居合わせた人に手伝ってもらったり。
まぁね、もっとも、鳩村先生が行くところ行くところ、どこでも大事故が起こるなら、できたら来てほしくはないのでしょうけど(笑)。

で、最近のドラマなんですけど、こないだ最終回を迎えてしまった、「トラベルナース」で静さん役を演じた中井貴一さん。

これまでのヒーローの荒々しい感じは全く無くて、いつも患者さんに寄り添って、とても優しい語り口。もちろん、看護師としてのスキルは、ものすごく高いのです。
何だか最近は、こういう人に憧れますね。

医療ものだとこういうの時々あります。

例えば、「最上の命医」で斎藤工さんが演じた西條命(みこと)医師。
最近ですと「TOKYO MER~走る緊急救命室~」で鈴木亮平さんが演じた喜多見医師。
「TOKYO MER...」の方は、新春スペシャルの放送があるようです。楽しみです。

どれもみな、どことなく人には見せられない陰の部分があって、そして、患者さんにはとてもやさしい。勧善懲悪ものから代わって、こういうのが新しいヒーロー像として定着しないかなとか、おねえちゃんに人気ではなくて、小さな子供にも人気になったら良いのにと思います。

そして、静さんにも、実は…というような陰の部分があったわけですが、最終回は一気に話が進んでびっくりしました。もう少しゆっくりの展開でも良いのに。
中井貴一さん、もしくは彼が演じている役がかっちょ良いなと思ったのは、これが初めてです。今までこの人の魅力には、全く気が付かなかったな。

続編を見てみたい。
でも。静さんの秘密が、最終回で明かされてしまった。
たぶん、これでおしまいなんだろうな。

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