全国的にそうなのか、それとも私の周辺だけだったのか、それは分かりませんが、今年は柿がずいぶんと安かったという印象があります。
直売所に行けば、立派な富有柿や次郎柿が1個当たり50円くらいで買えました。
いつもなら柿をそのまま食べて終わりなんですが、今年は柿プリンというものの存在を知ってしまった。
プリンと言っても、柿とフープロでガーッとやって、牛乳と混ぜるだけ。
柿のペクチンと牛乳のカルシウムが結合すると固まるんですって。
そんなもん知ってしまったら、いろいろとやってみたくなるじゃないですか。
え?そんな風に考えるのは私だけ?(笑)
ということで、柿をたくさん買い込んで、ちまちまと実験をしていたのであります。
店頭では、柿はすでにほとんど姿を見なくなりましたが、私の家には買い込んだ柿がたくさんあって、その柿がようやくなくなったのでした。
柿プリンを知った時に、最初にとりあえず柿をくり抜いて、普通に作ってみたのがこちら。
おいしい。
柿のペクチンと牛乳のカルシウムで固まるなら、牛乳の代わりにヨーグルトやチーズでも固まるはず。もしかして、お豆腐のようにカルシウムではなくてマグネシウムでも固まるのかなどと考えは膨らんでいきます。
実際のところは、ペクチンと言ってもいろいろ種類があるようで、柿が持っているペクチンでは、マグネシウムとは反応しないようですね。残念。
あ、中にはマグネシウムと反応するものもあるようなので、それはまたこれからの課題としたいと思います(笑)。
まずは普通にクリームチーズと混ぜてみました。
あれ?ぜんぜん固まらないじゃないの。でも、これおいしいよ。(笑)
お豆腐を作る時って、温めてあげないと固まらない。
それなら柿とクリームチーズも温度を上げてあげれば固まるかも知れない。
そう思って、少し蒸してみました。
見事に崩れました。柿の皮の方が耐えられない。
一応、耐熱容器に入れて蒸しても見たんですけど、確かに固まるんだけど、これはたぶん、クリームチーズのたんぱく質が変性したもの。固まるには固まったんだけど、いまいちおいしくない。
柿はたくさんあるので、何度もいろいろと調整しながらやってみたんですけどね。
全然固まらないの。
あれこれやっているうちに、大変なことに気が付いてしまいました。
柿のペクチンって、熟れてくると分解されて糖に代わってしまうのですって。
つまり、その時に家にあった柿は、すでに十分に熟れていて、ペクチンがほとんどなくなっている可能性がある。
あぁ、これ以上実験を続けても、結果は出ないなということがわかってしまった。
ここから先はまた来年以降ということで。
でも、たぶん来年は柿は高いな。
一年おきに豊作と不作を繰り返すのだそうです。
もしかしたら、続きは2年後になりそうです。
◆
仕方ないので、柿とクリームチーズを混ぜたものを、ゼラチンで固めてみました。
これでも十分においしい。
実験ついでに、いろいろとスパイスを試してみました。
普通にココアパウダー、シナモン、そして抹茶パウダー。あとは、クミン、コリアンダー、カルダモン。
まあ、普通にシナモンが一番おいしいかな。
当たり前すぎる結果でした(笑)、
試しているうちに、スパイスが混ざってしまい、最後は全部混ぜて食べてみました。
ん?これおいしい!
それならカレー粉でも混ぜて食べてみるか(笑)。
ま、それは来シーズン以降の話ということで。
憶えていたらやりたいと思います。
忘れてしまいますように…。