家に着く100m手前くらいで、ハッと気が付きました。
上着の内ポケットに入れてあったチャオちゅーるが冷たくなっている。
慌てて取り出して手で擦って温めて、シャツをめくってお腹で温めました。
夕方になって雨はやみましたが、それまではずっとしとしと降り続いていました。
こんな日は食べ物にありつけていないはず、きっといるな。そう思っていたら、やっぱりいました。
私に気が付くと小躍りするように近づいてきました。
ニャァ~
早くちょうだい、早くちょうだいって。
1本食べたら、普通は一息ついて私から一旦離れるのですが、今日はそのままベタベタしてきます。
もっとちょうだい~
2本目を食べ終わったら、少し満足したようで、外に出て周囲を見回しています。
そろそろパトロールに行こうと思っているのか?
と思ったら、左の方が気になるみたい。左の方は、本命お姉さんのアパートの方向です。
なかなかその場を動きません。
今度はこちらをじーっと見ています。
もう1本食べたいけど、いいのかな?
って顔してる。遠慮しなくて良いのに、
手招きしたら、やって来ました。
3本目を食べても、もっと食べたいって顔している。
あら、温めておいたのは3本だけ。
冷たいのを取り出して、手で擦って温めました。
その音が気になって、ビクッとしている猫のだんな。
ごめんごめん、驚かせちゃったね。猫と一緒にいる時は、大きな音は禁物でした。
4本目を食べたら、さっさとパトロールへと行ってしまいました。