今日は焼き芋を食べる日 2023/1/23

私は新しい出会いのウキウキよりも失った時の悲しみの方が強くて、いつまでも心の中にとどめておきたいという気持ちがとても強いのです。
そんなわけで物をなかなか捨てられなくて困っておりますが、生きているものの場合、どうしたって必ず別れがやって来てしまう。

その人を心の中にとどめておきたいと思った時、思いついたのが、故人が好きだったものを命日や月命日にいただくこと。ただの食いしん坊だという説もありますが、結構気に入っています。

ちなみに祖父の月命日には、まぐろのブツ切りと焼のり。命日になると、そこに塩豆が加わります。
父の月命日にはあなご。土用丑の日などでも、うなぎなんてそんな脂っこいもの食えるかと、あなごを愛でていました。
お寿司にしたり、天ぷらにしたり。
父は「ひ」を「し」と発音してしまう江戸っ子でした。生まれた場所、住んでいた場所が東京とは言え、江戸と言えるかどうかは何とも言えませんが。

ブログで仲良くして下さっていたおりょー♪さんが亡くなって、やっぱりおりょー♪さんのことを忘れないでいたいと思った時に、好きなものって何だろう?で思いついたのが焼いもです。おりょー♪さんも基本的には食いしん坊なので、食べ物についてはいろいろと書いていましたが、その中でも焼いもについては、熱く語っていたという印象が強いです。

だから、おりょー♪さんの月命日に合わせて、毎月23日は焼いもを食べる日なのです。

2週間ほど前に自然栽培の野菜をあれこれ買ってきましたが、やっぱり私には向いていないと思いました。
決して、自然栽培の野菜に意味がないとか、おいしいわけでもないとか、そういうことではないのです。
実際にとてもおいしいと感じました。いろいろな味が感じられて、しかもその味が濃い。
それならなぜ?ということになると思いますが、一言で言えばもったいなくてなかなか食べられないのです。
普通の野菜を普通に食べるように調理してしまえば良いものを、そこになにか特別なものを求めてしまうので、なかなか使いきれずにいつまでも冷蔵庫の中でゴロゴロいているのです。
次第に鮮度も失っていくし...。

そう、さつまいもも2週間、ずっと冷蔵庫の下の方にずっと鎮座していました。

いつもなら焼いもを買って来て食べるのですが、今回はこの自然栽培のさつまいもをいただくことにしました。

まずは普通の焼き芋。

と、思ったのですが、それではあまりにも芸がないというものです。
私は、さつまいもから作ったお菓子に、芋焼酎を染み込ませて食べるのが好きです。
香りがとても良いのです。
それならと、焼き芋に染み込ませてみてもおいしいはず。

さつまいもは、あまり高くない温度でじっくりと過熱すると、でんぷんが糖に変化してとても甘くなります。
まずはさつまいもを2時間ほどかけてゆっくり蒸し上げてみました。そして香ばしさを出すために、オーブンで20分ほど焼きました。
これをまだ熱いうちに焼酎に投入。ちなみに今回使った芋焼酎黒霧島です。
もう一つの方の、お菓子を作った時に余った豆乳クリームチーズを添えてみました。

焼き芋の姿を残したかったので、1本のまま焼酎に浸けてしまいましたが、これは失敗でした。焼酎の染み込み具合がイマイチでした。一口大くらいに切ってから浸ければ良かったな。でなければ、爪楊枝等でぶすぶすと穴を開けておくとか。
豆乳クリームチーズは、あってもなくても良さそうでした。味にあまり影響は与えない。強いて言うなら、焼き芋だけだと口の中の水分をかなり奪うので、豆乳クリームチーズで少し湿るという役割はできたとは思います。
食べる時は結局、焼き芋を一口大に切って、焼酎につけて食べました。
やっぱり芋焼酎はとても合うと思います。焼き芋にとても良い香りが加わります。お酒好きの方は、是非ともお試しください。

そしてもう一つは、焼き芋を使ったロールケーキです。
お砂糖を使いたくなかったので、クリームはクリームチーズです。
うちから一番近い業務スーパーで、やっとBUKOクリームチーズが入荷しました。
もう何か月もずっと欠品していたのです。
BUKOのクリームチーズは、増粘剤が入っていないので、やわらかくてとても扱いやすいです。

スポンジもお砂糖を使っていません。
レシピを簡単に。

(材料) 上の写真のものが7切くらい
・焼き芋 皮をむいた状態で160g 裏ごししておく 皮に近い部分は筋っぽいので、他に使い道があれば皮は厚く切り落としたいところです
・豆乳クリームチーズ 80g
・たまご 2個 卵白と卵黄に分けて、卵白はよーく泡立てておく
・BUKOクリームチーズ 150g
これだけです。

(作り方)
1,裏ごしした焼き芋と豆乳クリームチーズと卵黄をよーく混ぜる。
2,1に卵白を加えて、ざっくりと混ぜる。
3,2をオーブンシートに平べったく伸ばして、予め200℃に予熱しておいたオーブンで15分焼く。
4,粗熱が取れたら海苔巻きを巻く巻きすにオーブンシートごとのせて、クリームチーズをぬって、オーブンシートをそーっとはがしながら巻き上げる。
冷蔵庫で冷やして出来上がり。

これにも芋焼酎を染み込ませていただきました。
めっちゃ旨。
ただし、甘さはそれほど感じられませんので、甘くなきゃダメという人にはおススメしません。もしくはお砂糖を加えて作って下さい。

今日は、さつまいもを食べ過ぎました。お腹がすごく張っています(笑)。
自然栽培のさつまいも。思ったより甘くはなかったけど、焼き芋状態で端っこの方を少しつまみ食いした時は、やっぱりいろいろな味が感じられました。
私には向かないと書いたけど、やっぱり時々はちょっと贅沢して、食べたいなと思いました。

来月はたぶん、スーパーの安い焼き芋になると思います。お楽しみに(笑)(笑)。

焼き芋を食べながら、おりょー♪さんのブログを読み返していました。
糖質制限で検索して。

糖質制限は癌治療に効果があると言われています。おりょー♪さんは、糖質制限を通り越して、ケトジェニックダイエットのレベルでやっていたんですね。

私は別の目的で糖質制限を試してみていますが、おりょー♪さんのやっていたことは、私の知識とは少しずれています。
もっと早くから取り組んでいたら、もしかしたらおりょー♪さんにいろいろと教えたあげたり情報を交換できたりしたのかなと、少し悔やんでいます。とはいっても、おりょー♪さんが生きていた頃は、まだそれほど糖質制限に興味があったわけではないのですが。

例えば、おりょー♪さんはω3の油をしっかり摂っていたようですが、これはとても酸化しやすい油なので、撮り過ぎるのは良くないと言われることがあります。また、その酸化の対策としてビタミンEが必要です。
また、MCTオイルも使っていたようですが、それを主なエネルギー源とするなら、摂っている量が少なすぎると感じました。それでは力が出なくて痩せていくのも仕方ない。
初めてしばらくは良い方向に行っていたのが、ある時を境に苦しくなってきてしまったのは、たぶん、マグネシウムの不足によるもののような気がします。
油をエネルギーとして利用するには、マグネシウムは不可欠です。
たぶん、おりょー♪さんはもともとマグネシウムが不足気味だったのかも知れません。
元々足りないところでケトジェニックなんて始めてしまったものだから、マグネシウム不足に拍車がかかってしまったのではないか。
マグネシウムが足りなくなると、いくら油を摂ってもそれをエネルギーに変えることが困難になります。
それは私も身を持って実感しております。
油だけ摂っていた時は、なかなか力が湧かなかったけれども、マグネシウムたっぷりのココアパウダーをココナッツオイルに混ぜて食べるようになって、ものすごく力が湧いてくるようになりました。
マグネシウムは免疫にも関与しているし。

あとは、好きなものが食べられないもどかしさ。
私は甘くしないで満足感のあるものを作るとか、そういうことに妙に興味が湧いてしまったので、それが楽しくなってきてしまいました。
おりょー♪さんのために、低糖質で何かおいしいものを考えてあげることもできたのではないのかなって。

おりょー♪さんは糖質制限やケトジェニックダイエットについて本を書いた医師に指導をしてもらったようですが、その内容が私の知識と少し違うのがとても気になる。
まだ治療法として確立できていない。
でも、マグネシウムだけでもしっかりと摂れていたら、少なくとももう少しは元気でいられたのかなって、そんな気がしています。