最近はまっているBSフジのプロ野球レジェン堂
私がプロ野球が一番好きだった70~80年代の頃に活躍した選手が出ています
年代的に、どの選手からも王さん、長嶋さんの名前が出てくるのは当然として、その他で必ず出てくるのが星野仙一さん
まあ、キャラクターとして際立っていますからね
星野さんはいつも闘志むき出しでかかってくるというイメージ
プロ入りする時に巨人に裏切られたという思いから、特に巨人戦にかける情熱は半端なかった
ただ、星野さんは際立ってすごいボールを投げたわけではないんですよね
直球はものすごく速いわけではないし、例えば平松政次(大洋ホエールズ)さんのカミソリシュートみたいな変化球を持っていたわけではない
一番の強みは、インコースの厳しいところをズバッと攻めてくる度胸なのかな~
それが怖いから、バッターはなかなか踏み込んでいけない
でもね、高田繁さんが言うんですよ
「星野は俺にはぶつけてこない」
高田さんは星野さんの大学時代の先輩
そういう関係があって、ぶつけてこない
実際には、高田さんは星野さんから頭に一度食らってますが、高田さん的には、あれは手が滑っただけで狙ってぶつけてきたわけではない
高田さんは星野さんからはけっこう打ってるんですよね
ぶつけてこないという信頼があるから踏み込んでいけるのですって
先輩後輩だからという理由でぶつけないのか?そうでなければかまわずぶつけてくるのか?
「星野はぶつけてこない」
浩二さんも星野さんに対しての成績はかなり良かったみたい
これもぶつけてこないという信頼があるから踏み込んでいけるということなんだけど、浩二さんが言った言葉がステキでした
「星野は優しいからぶつけてこない」
そう、あの星野さんはとても優しい人なんですよね~(笑)
闘志むき出しでインコースをえぐってくるけど、時々コントロールが狂ってやっちゃうことがあっても、決して狙ってぶつけてくるわけではないんですって
NHKのプロ野球中継で解説をやった時は、現役の選手たちのことはものすごく優しい言葉で話していたのが記憶にあります
グランドでの星野さんとは全く別人かというくらいでした
監督をつとめていときは、選手の奥さんの誕生日を覚えていて、プレゼントを贈っていたそうですね
そういう細かい心遣いのできる人
山本浩二さんの
「星野は優しい」
の言葉が、全てを物語っているように思います
とは言え、あの「事件」では、そんな風に優しいとか言ってる場合ではなかった
かつての名番組、プロ野球好プレー珍プレーが始まるきっかけになったと言われる宇野勝ヘディング事件
私はこの場面をリアルタイムで観ていました
目が点になりました
一瞬、吹き出しそうになったのを覚えていています
宇野選手、大怪我にならなくて良かった
特に巨人戦には闘志むき出しで挑む星野さんでしたが、何年も巨人相手に中日ドラゴンズは完封勝利を上げていなかったんです
何年かぶりの完封勝利まであともう少しという場面でのヘディング事件でした
グローブを叩きつけて悔しがる星野さんでした
でも、星野さん、宇野さんには申し訳ないが、これ、何回見ても面白い…
後世語り継がれるこの「事件」ですが、一番美味しい思いをしたのは実は宇野さんかもしれないですね、フフフ…
この試合、中日が勝っていますが、勝利の喜びなんて吹っ飛んでしまったのだろうな…
※Amazonの商品ページは、これをおすすめしていると言うわけでもなく、ましてや売り付けようなんて気持ちはサラサラ無くて、ただ面白そうだからというだけのことです。