毎月15日はまぐろを食べる日。

9月15日は祖父の命日でした。

祖父が亡くなったのは、私が大学生の頃ですから、もう〇十年も前です。
つまり9月15日は、当時は敬老の日

家業でお惣菜なども作っていたので、敬老の日は毎年、地域の老人会から、仕出しのお弁当の注文が入りました。家族や近所に住んでいる親戚総出で、ほぼ徹夜の作業です。
祖父の危篤の連絡があってからは、手が空いた人から順番に、祖父の下へ走りました。病院へは車で10分くらいです。
父が行くまでは、何とか持ちこたえていました。
母と私と兄と妹が一番最後。間に合いませんでした。

爺ちゃん、何もそんな日に逝かなくても...。
どうしても、これは爺ちゃんが仕組んだのだと思ってしまいます。俺のこと忘れるなよって(笑)。

もう〇十年も前のことなので、もうやらなくても良いのかなとは思いますが...。

毎月22日には焼き魚、23日には焼いも、29日にはあなごを食べていますが、それに倣って毎月15日にはまぐろを食べます。

祖父の晩酌と言うと、ほぼ毎日のように食べていたまぐろブツ切り。
たぶん、祖父が食べていたのはメバチマグロだったと思いますが、今回は福引で当たった500円分の商品券があったので、ちょっと贅沢して山助さんで生の本まぐろを買ってきました。
ちょっと筋っぽいところを選びました。
こういうところって、安く売っている割に、けっこう脂が乗っていておいしいんですよね。どうせブツ切りにしてしまうのだから、こういうところで十分。

月命日ならまぐろだけなのですが、今回は年に1回の命日ですので、フルラインナップを目指しました。

あ、まぐろのお皿に一緒に乗っているアボカド。祖父はもちろん、そういったものは食べてません。これは私の好みなだけです。まぐろとアボカドとわさびと醤油、この組み合わせはとてもおいしい。
それと、やっちまったのは、キリンのラガー、できれば瓶入りのものを用意するのを忘れてしまったこと。
祖父は瓶のキリン・ラガー一択でした。
それ以外のビールを飲んでいるのを見たことがない。
そして、さらに、宝焼酎も忘れてしまった。赤いラベルの25度のやつ。
祖父はビールで物足りなくなってくると、焼酎のビール割りを飲んでいました。

そして塩豆。
これはなかなか売っていない。
何年か前にアメ横の小島屋さんという豆屋さんで見つけて、それ以来、命日が近くなるとアメ横まで出かけています。
祖父はいったいどこで買っていたのだろうと思うのですが、川崎大師の方にこれを売っているお店があったようですね。羽田から川崎大師の辺りは、親戚がたくさんいるので、たぶん祖父はチャリンコ転がして大師まで行っていたのかな?

そして絶対に欠かせない焼海苔。
私が生まれる前の話なのですが、祖父はもともと羽田で海苔の養殖をやっていたので、海苔には妙にこだわりがあったのです。
羽田空港に係わる工事で海苔を続けられなくなって、保証金をもらって商売を始めたのですが、そのお店でも海苔を売っていたのにもかかわらず、自分のお気に入りの海苔を買いにわざわざ出かけていました。
東京湾の海苔ですので、青のりが混ざった青混ぜです。
普通の海苔に比べて、やや緑色で苦味が強い。
残念ながら、今回の海苔は、スーパーの廉価品で、青混ぜでもないけど。

来年はなんとか、瓶のラガーと宝焼酎と、そして青混ぜの焼海苔を目指したいと思います...でも、毎年そう思っていても、当日になるとすっかり忘れてしまうんですよね(笑)(笑)。

来年はどうなることやら。

そういえば、祖父が亡くなって、お通夜の日は地元のお祭りでした。
お神輿が容赦なく、お通夜の前を威勢よく通りすぎて行きました。
お祭りにはお店全体で協力してきたし、毎年寄付も結構な額を払っていたはず。
なんだか複雑な気持ちでした。

安倍さんの国葬、反対派の人達の気持ちが分からないでもないけど、やることになった以上は、静かに進んで欲しいなと思います。
でも、反対派のデモってやるんだろうな。何だかなぁと思います。

お墓参りの時のお花