祖父の命日に焼酎のビール割りをいただく

(ずっと前に書いた記事と内容が重なるかもしれません。ご了承ください。)

昨日は祖父の命日。
祖父が亡くなった頃は、この9月15日は敬老の日でした。
地元の老人会から、敬老の日のお祝いの仕出し弁当の注文が入って、家族総出でほぼ徹夜での作業。
祖父の危篤の連絡が入ってからは、手が空いた人から交代で病院に駆けつけていきました。

早朝、なんとか父が病院に着いたころまでは持ちこたえていましたが、私は一番最後。祖父の死に目には会えませんでした。

何もこんな日に逝かなくても...(笑)。

俺のこと忘れるなよ、って言ってるような気がしています。

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正直なところ、家族に対しての感情は複雑なものがあります。
すでに亡くなっている祖父や父だけでなく、まだ生きている母や兄、妹、それぞれに対して、腹に抱えているものがあります。
でも、せめて月命日、命日くらいは、少しくらい良い思い出に浸っても良いかな。

私の名前を付けたのは祖父でした。
祖父は弟を戦争で亡くしているので、その弟への想いをそのまま私の名前に表現したのだそうです。
私の名前の漢字には、戦争を連想させるような部首の付いた文字が入っています。
そしてもう一つの文字は、長生きするようにという想いを込めている。

そのことは祖父が亡くなってずいぶんと経ってから母から聞きました。
何かねぇ～、そんな風に想いを込められてしまったら、そう易々とは死ねないじゃん。
重い名前だな～(笑)。

そう言えば、私は小学校の3年生か4年生の頃、原因不明の40℃以上の高熱が1週間以上続いたことがあるのですが、その時に一番おろおろしていたのが祖父でした。
祖父は2番目の子供(父は長男ですので、父のすぐ下の弟)を事故で亡くしているので、その時の気持ちが蘇ったのかな？

私は家族に愛されているという実感に乏しかったのですが、さすがにあの時は、祖父の私に対する愛情(みたいなもの)を感じたな。

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月命日には故人の好きだったものを食べるという風にしていますが、今回は命日。
いつもより特別です。

いろいろ揃えました。

まずはビールと焼酎。

本当なら焼酎は1升瓶、ビールもラガーの瓶にしたいところですが、今の私はそこまで飲む勇気がないので仕方ない。
焼酎は宝焼酎の25度。とても安っすいやつ。ビールはあの当時なら、大抵キリンのラガーですね。

そして塩豆。アメ横まで買いに行きました。

この塩豆を買った小島屋さんには、今回買ったやわらか塩豆の他に、普通の塩豆も売っていますが、こちらは固くて食べるのが大変です。

毎日のように晩酌のあてにしていたまぐろのブツ切りは、たぶん祖父はメバチマグロを食べていたような記憶ですが、今回は生のキハダです。
昨日は何軒かまわった魚屋さんで、どのお店もこの生のキハダマグロが安く売っていました。
命日なので奮発して本マグロにしちゃおうかなとも思ったのですが、それにしても高すぎて手が出ませんでした。

キハダなのであぶらはほとんどありませんが、身が締まっていておいしかった。

祖父は昔、東京湾で海苔の養殖をやっていました。羽田の辺りです。
そのせいか、海苔にはこだわりがあって、自分のお店で海苔を売っているにも拘わらず、わざわざ遠くまで出かけて行って、自分のお気に入りの海苔を買っていました。

東京湾の海苔は、青さの成分が多くて、少し苦味があるのだそうです。

いつもはできるだけ安い海苔を使っている私ですが、今回はちょっと奮発して、東京湾の海苔を買ってきました。

いつもの海苔は10枚で250円くらいですが、この海苔は600円くらい。ずいぶんと贅沢してしまったな。

さすがに東京産というわけにはいかず、千葉県産ですけれども。

有明海の海苔と比べて、少し緑色が強いなという印象でしたが、青さの存在を感じられるほどの苦味はありませんでした。
それにしても、この海苔のメーカーが大阪の会社で、加工した工場が福岡県。
本当に千葉産の海苔なの？って、ちょっぴり疑問に思ってしまった。
大きなメーカーなので、あまりヤバいことはやってないとは思いますが...。

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祖父はお酒が入って気分が良くなってくると、必ずと言っていいほど、鉄道唱歌と木曽節を歌いました。

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