献血入門 その1 初めての献血

もみじてるやま (id:momijiteruyama)さんに、私のブログの献血の記事に言及していただきました。

momijiteruyama.com

もみじさんは、ご自身の健康管理のために、献血の前に行われる血液検査が利用できないかということですが、理由はどうであれ、献血に興味を持ってくださったことには、大変うれしく思っています。

私が献血のことを記事にするのは、そりゃぁね、素晴らしいことしてるねと褒めていただきたいという気持ちが無いと言ったらうそになりますが、一番の理由は、やはり皆さんに献血に興味を持っていただきたいということなのです。
そういう意味では、もみじさんはまんまと私の術中にはまったな、へへへ、とほくそ笑んでいます。

人それぞれ、献血はしたくない理由もあると思いますし、実際、私も少し前まではものすごい抵抗がありました。それから、最近読んだ藤川徳美先生の本によれば、できれば閉経前の女性は献血はしないほうが良いとしていますし、それでも自分の健康に自信があるならすればよいし、結局するかしないかの判断はご自身ですれば良いと思っています。ただ、私のブログの献血の記事で、頭のどこか片隅にでも献血のことを意識して下さる人がいたらいいなと思っています。
記事を読んでも、やっぱり自分はできないなと思う人もいるでしょう。しかし、例えば、普段の何気ない会話に献血のことが出てくるようになれば、今度はその会話の相手の人が献血を意識してくれるかもしれない。そうやって広がって行けばよいのかなと思っています。
今回、もみじさんのブログを読んだ方は、今まで献血に全く興味を持っていなかった人でも、少なからず意識してくれるようになるでしょう。そう願っております。

そこで、今回は。献血に興味を持ったけれども、少し不安だなぁと思っている方もいると思います。私も初めてはものすごい不安でいっぱいだったのです。そういう人のために、献血入門ということで、記事を書いてみたいと思います。
長くなりそうなので、今回は最初の1回目の献血までとします。
そのうち、2回目以降のことも書きますね。たぶん。

献血の流れについては、赤十字のホームページを見て頂ければ良いとは思いますが、とりあえず私なりに、思いついたままに書いてみたいと思います。

献血のながれ|東京都赤十字血液センター|日本赤十字社

はじめに

断言します。献血ルームのスタッフの人に、悪い人はいません。だましたり、からかったり、嫌がらせやパワハラをする人はいません。その辺は安心してください。
基本的に、スタッフの人達、そして献血をやりに来る人達、みなさん、基本的にはとても良い人ばかりです。
しかしながら、献血は場合によっては危険が伴うことがあります。すべては、献血する人、そして血液を輸血される人、双方の安全が最優先となります。何か採血中にトラブルでもあれば、もしかしたら予約の時間通りに物事が進まない可能性もあります。
ときどき、いつまで待たせるのだと不機嫌になっている人もお見掛けしますが、できればそこはぐっと堪えて、せっかく優しい気持ちを持って献血に臨むのですから、最後までいい人でいましょう。怒ってはいけません。献血ルームとはそういう場所なのです。

まずは身分証明書を持って、献血ルームへGO!

まずは、体調の良い日に、直接、献血ルームに行ってください。
怪我が無ければもっと良いです。少しくらいの傷なら大丈夫な場合もありますが、基本的には出血があったり、傷口が炎症していたりすると、問診の段階で断られることがあります。
また、一応、念のため書いておきますが、異性交遊の活発な方は、しばらく自粛してから行くようにしてください。他にも、6か月以内に新しいパートナーとの性行為があった場合、献血することはできません。その他にも、できない場合があります。心配な方は、こちらをご覧ください。

献血をご遠慮いただく場合|東京都赤十字血液センター|日本赤十字社

2回目以降は予約するのが良いと思いますが、1回目は、献血カードを作ることになりますので、予約の前に来訪することになります。免許証等、身分を確認できるもの持参です。

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週末は、予約で埋まっている場合もありますので、できれば最初は平日に行くとよいでしょう。平日でも、午後の方が空いているようです。

献血当日は、体を冷やさないように注意してください。体が冷えていると、血の流れが悪くなり、時間がかかったりトラブルの原因になったりします。私は、冬になると、手が冷たいと指摘されてしまいますので、最近はカイロを使って手を温めるようにしています。手を温めると、次第に全身もポカポカしてくるようです。
服装はなんでも構いませんが、袖をめくりやすいものを選ぶとよいでしょう。また、採血後は止血のために、数時間包帯を巻くことになりますので、見た目が気になるなら、夏でも長袖の方が良いのかな。

献血ルームに着いたら、受付で初めてですと伝えれば、あとは丁寧に案内してくれます。
献血ルームのスタッフの皆さんは、とても優しく接してくださる方が多いです。何も心配は要りません、何かわからないことや気になることがあれば、気楽に質問してしまいましょう。ただし、スタッフの方がどんなにタイプだったとしても、「彼氏(彼女)いるのぉ?」とか、そういう質問はダメですよ。

自己肯定感の低い人がここに行くと、私のようなものがこんなにやさしくされても良いのか?...と思ってしまうこともあります。かく言う私もその一人でした(笑)。

献血カードができれば、2回目以降は、ラブラッドというサイトに登録して、ネットで予約することができます。

www.jrc.or.jp

予約すると、待たずに献血できるというメリットがありますし、しかも、医療機関にとってみれば、血液が必要な病気の治療を計画的に行えるようになります。
(週末は混みますので、平日に行けない人は、早めの予約をおススメします。)

また、ラブラッドに登録すると、だいたい献血の翌日には、血液検査の結果を見ることができます。登録しない場合は、郵送で結果を送ってもらうことができますが、少し時間がかかります。

献血前の問診と検査

献血前の問診や検査は、献血する側、される側、双方に安全かどうかを確かめるものでして、必ずしも、生活習慣病等の健康状態をチェックするものではないです。とは言え、自分なりに検査の結果の読み方を勉強すれば、かなり参考になる部分もあると思います。
因みに、エイズに関しては、仮に陽性だとわかっても、本人には通知しないことになっています。エイズの検査目的で献血しに来る人がいないようにするための措置です。エイズの検査目的ならば、保健所の方へ行ってください。無料で、しかも匿名で検査してくれるはずです。

本人のデータの確認と問診表

受付を済ますと、呼び出されるまでしばらく待ちます。その間に血圧をセルフで測ります。(献血ルームによっては、医師による問診の時に測る場合もあります。係の人の指示に従ってください。)また、血圧及び心拍数が基準の数値におさまっていない場合は、医師の問診の時に、もう一度測ることになります。
そして次は、タブレット端末から、自分のデータを確認します。間違えがあれば訂正します。医師による問診の前の問診表も、このタブレットで入力することになります。
成分献血の場合は、途中で、「1年以内に心電図の検査を受けたか?」という項目がありますので、わかっているのならその日時を控えておくと良いと思います。
もしも、1年以内に受けていない場合は、献血ルームで検査することになります。
しかしながら、初めての献血では、全血の献血を勧められるので、これはあまり気にしなくても良いかな。

医師による問診

医師に関しては、ときどき、とても個性的な人がいます。これはどこでも同じだと思います(笑)。
でも、大抵の場合は、献血に来てくれてありがとうというふうに接してくれますね。

直前にタブレットで入力した情報を元に質問されますので、そこで特に問題なければ、軽い世間話で終わってしまう場合もあります。

気になることがあれば、こちらから質問してしまいましょう。
例えば、ちょっとした傷口がある場合など。自分ではもう治ったつもりでいても、医師の判断ではダメな場合もありますので、そこは正直に傷口を見せるべきだと思っています。
ここをクリアすれば、次は血液検査になります。

血液検査

両腕をチェックします。太い血管が見つかれば、そちらで本採血をすることになります。もう一方の腕は、検査用の血液を採血します。
採った血を検査の機械にかけている間が少しありますので、もしも看護師さんと仲良くなりたいと思うなら、ここがチャンスです(笑)。ときどき、看護師さんと仲良くお喋りしている人がいますね。私は恥ずかしくてなかなかできません。指をくわえて(実際にはくわえていませんが)横目でチラチラ見ています(爆)。

腕に針を刺す時、とても痛いことがあります。
でも、これは仕方ないこと。
ときどき、その痛みが看護師さんの技量によるものだと勘違いしている人がいますが、それは針がたまたま神経の痛点に当たったかどうかということなのです。いくらなんでも、どんなに修行を積んでも、看護師さんにその痛点が目視できるわけではありません。針を刺した場所が痛むときは、仕方ないと我慢してください。
稀に、全く痛みを伴わない場合もあります。私も何度か経験していますが、その時がラッキーなのです。ただし、私くらいのベテランになってきますと、針を刺した時の痛みを快感に感じてしまいますので、痛くないのは物足りなく感じます。
ときどき、指先にしびれるような痛みが走る時があるようです。私は経験したことがありませんが、その場合は、伝えた方が良さそうです。

ここで問題が無ければ、いよいよ本採血になります。

本採血

検査の後、本採血の順番が回ってくるまで、水分を十分に摂るように指導されます。飲み物は無料でいろいろなものが飲めます。お茶系の物から、コーヒーやスポーツドリンク、炭酸ジュースでも。ただし、採血の前はできるだけ温かいものを飲みたいところです。体を冷やすと、血の流れが悪くなり採血に時間がかかります。また、採血中はトイレには行けませんので、事前に済ませておかなければなりません。
成分献血ですと、一度抜いた血を戻す工程がありますので、結構な時間がかかります。
だいたい1時間~1時間半くらい。水分は十分に摂りたいところですが、摂り過ぎればトイレに行きたくなるでしょうし、ここは難しいところです。
しかし、初めての献血は、全血になりますので、え?というくらいあっさりと終わってしまいます。でも、いくらさっさと終わると言っても、やっぱりトイレには行っておくようにしたいですね。

本採血で使われる針はとても太いです。初めての場合、少しビビるかも知れません。でも安心してください。回を重ねるごとに、だんだんと快感に変わってくるというものです。(なわけないか(笑))

また、ほとんどの献血ルームのベッドには、テレビが備え付けてあります。暇をつぶすにはそれで十分ですが、例えば、スカイツリーのところにある献血ルームの場合、タブレットが備わっていて、インターネットで動画を楽しむことができます。
私は成分献血の時は、本を持ち込みます。血を抜きながらの読書ですので、どうも頭に血が回らないようです。難しいものは無理みたい。軽く読めるものが向いていると思います。ただ、全血の場合は、すぐに終わってしまうので、本を持ち込むまでもないのかな。

採血中は、看護師さんがこまめに状態をチェックしに来ます。心配して下さって、ありがたいなぁと思いましょう。煩わしいと思わないことです。
自己肯定感の低い私は、自分のようなものにこんなに気を遣ってくださってありがとうと思っていますが、なかなか表情に出せないので、もしかしたら不機嫌に見えているかもしれません。申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

採血が終わったら、看護師さんの指導に従って、足を延ばす運動をします。最後に血圧を測ります。採決前の血圧から、急激に下がっている場合があるようです。十分な血圧が確認できれば、看護師さんの指示に従って、ゆっくり立ち上がります。ふらふらしたり、くらくらしたりしなければそこで終了です。

献血の後のお楽しみ

採血後は、しばらく献血ルームでの休憩が必要です。
最低でも10分、できれば20~30分程度、休憩しましょう。
その間は、飲み物飲み放題、献血ルームによっては、ルーム内で自由に食べられるお菓子を用意してあるところもあります。(持ち帰りはダメです。)

献血ルームによっては、アイスを用意して下さっているところもあります。とても嬉しいです。
その他、献血ルームによってまちまちですが、いろいろとおみやげが付く場合があります。いろいろ選べるお菓子(100円程度のもの)があるところは嬉しいですね。その時々でキャンペーンをやっていることもあります。また、ラブラッドに登録すると、献血の度にポイントがついて、貯まるとけんけつちゃんグッズなどをもらえます。消耗品など役に立つものから、これはどうやっても使い道ないよなぁ...というものまで。
最近もらったものと言えば、手帳、カレンダー、マスクなどなど。
いらないものもあるかと思いますが、その場合は正直に使わないのでと言っても良いと思います。もらってそのまま捨てるのはかわいそうですしね。
以前にポイントでけんけつちゃんのマスコットをもらったことがあります。その時は、いくつかの中から選んだのですが、その時にスタッフの方が「あぁ、やっとあなたもお嫁に行くのですねぇ!」と言って、思わず笑ってしまいました。やっぱりけんけつちゃんマスコットは人気がないようです。

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献血の後の帰り道

私は経験ないのですが、帰る途中でくらくらしたり、ふらふらしたりすることがあるようです。その場合は、まずはその場でしゃがんで回復を待ちます。しばらくしゃがんでいれば、ほどなく回復するそうです。特に電車を利用の場合は注意が必要です。線路に落ちてしまったら大変ですので、なるべくホームの真ん中の方を歩くようにしたほうが良いかも。
あとは、激しい運動はその日は控えたほうが良いと思います。特に採血した方の手に力が入るようなことは、極力避けることです。

家に帰るところまでが献血です。(ん?遠足じゃないんだってば!)
無事に家に着いたら、当日はなるべくゆっくりと過ごすようにしたいですね。

 

以上です。献血ルームによって、多少の違いはありますが、だいたいこんな感じです。ここまで読んで、やっぱりやめておこうと思う人がいませんように。

機会があれば(気が向けば)、もしかしたら続きを書くかもしれませんし、書かないかもしれません。