背景を知ると印象が全く違ったものになるという話。

まる (id:akayamaqueen) さんが初めてサーカスを見に行ったそうです。
木下大サーカスって、世界3大サーカスの一つなんですって。
ただ、3大のうちの一つはすでに解散しているようで、それでも2大ではなくて3大のようです。

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私は、子どもの頃にサーカスに連れて行ってもらった記憶が、かすかにあります。
でも、3大サーカスではなくて、たしかキグレサーカスだったような記憶があります。
まだ小学校に上がるか上がらないかの頃だったと思うのですが、失敗したら、落ちたらどうなるのだろう?そんな事ばかり気になって、楽しめなかったような記憶があります。それに加えて、子どもの頃から人混みが苦手な私は、とても居心地が悪くて、あまり良い思い出にはなってないのです。
まるさんは楽しめたようで良かった。
私も今なら楽しめるかな?行ってみようかな(笑)。

記憶があまりにも曖昧過ぎるので、ちょっとネットで、あーでもないこーでもないと、いろいろと検索していたのですが、キグレサーカスはすでに解散しているんですね。なんだかちょっと寂しい。それに加えて、私が連れて行ってもらった数年後に、ピエロの人が失敗してお亡くなりになっていました。
だんだんと、記憶が蘇ってきました。そういえば、そんなことあったな。

歌手のさだまさしさん、一度だけ映画で主演を演じています。「跳べ、イカロスの翼」。そして、その主題歌「道化師のソネット」。大ヒットしましたね。
この映画は、この亡くなったピエロの方がモデルだったそうです。「道化師のソネット」も。さださんが演じたのは、この亡くなったピエロの方。

私は小学生のころ、さださん大好きだったのですが、「道化師のソネット」がヒットしたのは、たぶん中学生の頃だったと思います。大ヒットしたにもかかわらず、あまり好きな曲ではなかったのです。もう、さださんから気持ちが離れていたということもあったと思います。中学生の頃は、長渕剛さんや中島みゆきさんが大好きでした。
この曲に関しては、なんとなく、きれいな言葉を並べているだけ、そういう印象でした。

でも、この歌の背景にこんなことがあったのだとわかると、印象が全く違うものになってしまいました。人の思いを感じ取ってしまうと、こんなにも印象が変わってしまうのだな。いや、今までその思いを感じ取れなかった自分が、ちょっと恥ずかしくなってしまいました。

歌っている歌手の歌に対する思い入れと、聴いている人の感じ方の温度差って、こういう事なのだなと、あらためて認識したのでした。

さださんがキグレサーカスの思い出を語っている動画がありました。花王名人劇場の公開収録なのかな?コンサートでのお喋りです。「道化師のソネット」を歌う前の喋りですが、実に長い(笑)。ホント、歌よりメインはこの喋りなのではないかというほどの長さです。
YouTubeのサイトでないと見れないようですが、落語とか漫談好きの方なら、見る価値が十分にあると思います。とても面白い。さすが元落研

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他にも、例えば、一青窈さんの「ハナミズキ」が同時多発テロがきっかけだったりとか、いろいろありますね。

歌の解釈は、聴く人それぞれでよいと思いますが、作り手、歌い手の思いを知ると、また別の世界が広がっていくのだなと、あらためて思ったという話でした。