NHK「SONGS」にさださんが出てました。
久しぶりに「親父の一番長い日」を聴きました。
しかもフルコーラスで(笑)。
私が初めて買ったシングルレコードが、この「親父の一番長い日」でした。
シングルレコードなのに、LP盤の大きさがあります。
なんたって、12分30秒の超大作?…「長」大作です(笑)。
この歌がリリースされる少し前にヒットした「関白宣言」では、紅白出場にあたって、さださんはフルコーラスで歌わせろって、それだけは譲りませんでした。間奏を省いたり、ピッチを上げるなりして、時短はしたものの、それでも5分はかなりの特別扱いだったようです。
この「親父の一番長い日」はどうなるんだろ?と思っていたら、他にヒットした「防人の詩」の方が採用されたみたいですね。なんだつまらない。
私はこの歌大好きなんですよね。
特に、このくだりが好き。
それから親父は占いの本と辞書と
首っぴきで実に1週間もかけて
娘のためにつまりは極めて
何事もないありふれた名前を見つけ出した
お父ちゃんの生まれたばかりの娘に対する愛が伝わってきます。
これが昭和の父親の娘への愛。
何も昭和を美化するつもりはないし、窮屈に感じていた人もいると思います。今の方が良くなっていることもたくさんあると思います。
この歌に対しても、到底受け入れられない人もいると思います。
でもこの歌は、好き嫌いを超えて、昭和ってこういう時代だったんだよっていう、何というか史料としての価値がすごくあると思っています
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B面の「椎の実のママへ」もとても好きな歌。あ、この歌もとても長いです。
さださんの母方のおばさんの歌です。
さださんは他にもこのおばさんについて歌っています。*1
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しかしまぁ、ホントによく喋る。
相手が大泉洋だからっていうのもあると思うけれど、それを差し引いてもさださんのお喋りの能力はものすごいです。
でも、これって脳のエネルギーがまだまだあり余っているということなんだな、きっと。
もう何十年も前の話ですけど、私の友人がコンサートに行って、歌っている時間より喋っている時間の方が長かったって怒ってました。もう2度とさださんのコンサートには行かないって(笑)。
でも、コアなファンの人は、そこがまた好きらしい。
コンサートの開始時間に遅れて、お喋りが聞けなくて悔しがっているファンの人。
歌なら家に帰ってからCDで聴けるけど、今日のお喋りは今しか聴けないだろって(笑)。
さださんとしては、コンサートに遅れてくる人もいるから、歌うのは客席が十分に埋まるまで待って、それまではお喋りでつないでいるということらしい。ホントかよ?
実際に、以前にテレビでコンサートの中継をしていた時、初めから1時間くらいの間に歌ったのは1曲くらいだったような気がします。
そうそう、コンサートのお喋りだけを収録したCDなんかも出ていて、これが結構売れ行きが良いのだとか。
一度、歌を歌わないコンサート?とお喋りを全くしないで歌うだけのコンサートをやってみたんですって。お喋りをしないコンサート、こちらの方がものすごく疲れたそうです。
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この「親父の一番長い日」は初めて買ったシングルレコードと書きましたが、シングルレコードはこれを含めて2枚しか持っていません。
そのもう一枚はこちら。