子供のうちに道路のルールをちゃんと学んでおきたいですね

買い物の帰り、まだ小学校に上がる前くらいの女の子が自転車をこいでいました。
すぐそばにはたぶんお父さんと思しき若い男の人。
その人は自転車に乗らずに、女の子に伴走していました。

女の子はちょっと疲れた表情で無心にこいでいる様子。
一方でお父さんは何か話しかけている。
耳を傾けてみると...

角に差し掛かると
「そこで止まって」
「右見て左見て。車が来ているかよく見て。何も来てないね、じゃあ行こう」

女の子が道のど真ん中を走っていると
「もう少し端っこの方を走ろうっか」

ときどきバランスを崩しそうになってフラフラしていたから、きっと最近自転車に補助輪なしで乗れるようになって、今度は公道デビューに向けてのトレーニングなのかな。
そこまでつきっきりでちゃんと教えてあげるお父さん、なんか良いな~と思って見ていました。

で、ふと思ったんですよ。
こういうのって小学校の授業のカリキュラムに入れられないのかなって。
ほとんどの子供は、ほとんどルールも知らずに公道で自転車に乗っている。
これってものすごく危険なことだなって思うんです。

大人だって知らない人多いですよね。
今、自転車についてのマナーだとかいろいろと問題になっているけど、その前にルールを知らない人が多すぎます。

いつだったか、築地で、露店で買い物に夢中になっていた女の人に、たぶん地元の人だと思うのですが自転車の爺さんがぶつかりそうになって、その爺さんが女の人に「危ないじゃないか」って怒鳴ってるの。
違うでしょ。そこは歩道。危ないのは爺さん、あなたの方ですよ。
あまりにもしつこくがみがみ言っているので、割って入ろうとしたら逃げちゃった。

歩道なんだから優先すべきは歩行者の方。
私が見る限り、あれくらいで危険を回避できない運動能力なら、自転車など乗らない方が良いと思う。それに自転車は本来車道を走るべきだし、止むえない事情で歩道を走るなら、ちょっと歩行者が飛び出したくらいのことなら、すぐに止まれるくらいのスピードで走らなくっちゃね。

とは言え、ルールを知っていても守らない人も多すぎますけどね。
だって自動車の運転で、交差点の一時停止を停止線できっちり止まる人、ほぼ皆無ですからね。

でも、日本で生きていくにあたって、日本の交通ルールをまだ子供のうちにしっかりと学んでおくことは大切なのかなって。

自転車の乗り方を含めて、体育の授業に組み込んでも良いと思うし、社会科の授業に組み込んでも良いし。
学校で実施するのが難しければ、警察に協力を仰いで、警察署や運転免許試験場に子供向けの研修施設を作っても良いと思うし。もちろん講師は警察官。ここで子供たちに警察官に対して良い印象を持ってもらえば、将来にわたって警察に協力的な人に育つかもしれないし。そして、施設への送迎は、護送車なんて使うと子供にとってはまたとない良い経験になるかも(笑)。

私は自転車にも免許は必要だと思っています。少なくとも法律についての講習を受け、違反に対してはまた講習を義務化する程度のものでも良いので。
でもそれができないのなら、やっぱり義務教育の中で交通のルールを学ぶ機会はしっかりと設けるべきなんじゃないかな。
と、そんな気がしています。