プロ野球が楽しめなくなった

突然のプロレスの話題で恐縮ですが、子供のころ、私はタイガー・ジェット・シンが怖くて仕方ありませんでした。
まさに狂人でした。
こんな人が自分のそばにいたら、殺されるかもしれない。それくらいの恐怖心でした、


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一方でどうしても釈然としなかったのが、こんなにプロレスのルールを破っているのに、その場での暴れっぷりを止められないとしても、何の制裁も受けずに次の週の金曜日にはまた出てくる。普通なら、こんなルール違反ばかりしていたら、出場停止、そして追放になっても仕方ないと思うんだけど、そういうのが全くないというのが不思議でした。でももしかしたら土曜日から翌週木曜日までは出場停止になっていたのかもしれないし、いや、それだとしても甘すぎます。

そしてもう一つ気になっていたのが、サーベルを持って暴れるわけですが、決して相手に致命傷を与えるようなことはしない。そりゃ、そんなことをしてしまったら警察沙汰にもなりかねないわけで、当たり前と言えば当たり前なんですけど。
サーベルの柄の方で相手を殴るのですが、決して先っちょで突き刺そうとはしない。
また、サーベルの柄の方で殴る時にしたって、当たる瞬間に明らかに手を緩めています。

もしかしたら、タイガー・ジェット・シンは良い人なのではないか?

そんな風に考えてしまいました。
そう思ったら、ぜんぜん怖くなくなりました。
むしろ微笑ましい気持ちにさえなりました。

ずいぶんと後から知ったことですが、プロレスの悪役って、ほぼ全員、素顔はとても優しくて良い人みたいです。
ただ、怖い人を演じているだけ。
そりゃそうですよね。本当に狂った人なら、プロレスなんかに出る前に警察のご厄介になっているはず。
そんな風に思えるようになってから、プロレスを安心して見れるようになりました。
バカバカしいと思われるかもしれませんが、私は本当にタイガー・ジェット・シンが怖かったのでした。

実際のタイガー・ジェット・シンは、祖国のインドや、住んでいたカナダでは慈善活動に励んでいたり、あちらのプロレスではヒールではなくてベビーフェイスだったようです。ベビーフェイス(赤ちゃんの顔)にはかけ離れている顔ですが、ブロレスの世界では、いいもんのことをそう呼びます。日本で言えばアントニオ猪木さんみたいなところをイメージしていただけたらと思います。

因みに、私が一番好きだったヒール役のプロレスラーは。ブローザー・ブロディです。


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この人もリングから離れると、とても優しいナイスガイだったみたいです。

威嚇的な髪形や髭、服装、そして目つきなど、そういう人がそばにいるのがどうしても嫌なのです。できれば視界にも入れたくない。
でも、その人がどういう人なのか、ある程度分かってくると、あまり気にならなくなるんですよね。

私はこのところプロ野球をあまり見なくなってしまいました。
WBCの日本選手の活躍が素晴らしすぎて、なんだか国内リーグが物足りなく見えてしまったというのもあるんですが、本質はもっと別のところにあります。

もともとは、特別に巨人ファンというわけでもないのですが、巨人の試合を中心に見ていました。
それは安心だから。
なにが安心かというと、威嚇的な身なりの人がいなかったから。
嫌な気持ちになってまで、見なければならないものでもないし。
娯楽なので好きなら見れば良いし、嫌なら見なければ良い、それくらいのものではあるんで、いちいちこんな風に書くほどのことでもないのかも知れませんけど。

その巨人ですが、なんだかおかしなことが起こってますねぇ。
最近は安心して見れなくなってしまった。
なんだか問題を起こした選手の更生施設を作ろうとしているのか?

外から来た人だけではなくて、内側からもいろいろと問題が…。
今さらだけど、なんで坂〇は放出されないんだろ?

選手の活躍を素直に楽しめなくなってしまった。

何となく、プロ野球にも、ヒールとベビーフェイスを明確にしてくれたら…そんなことを考えてしまった今日この頃なのでした。