ラグビー観戦は、少し寝坊してしまった。

何かねぇ、ラグビーワールドカップの対イングランド戦を早起きして観たんですけど、ちょっとねぇ...と思うことがたくさん。

ひと言言わしてもらうね。

日テレの中継、うざい、うざすぎ!!!

もうね、代表戦はNHKだけで良いよ。

もう少し、ゲームに集中させてくれよ。
実況の人、しゃべりすぎ。
解説の人も、どう見たって日本が劣勢でしょ?
解説者として出演しているなら、もう少し冷静な分析を頼みたい。
そういうのは副音声とかでやってくれたら良いのに。

この試合に関連して、試合前にいろいろな番組で取り上げられていましたね。
ちょっと気になったのが、日本代表は優勝を目指して強者のラグビーに変換しているところだというある元代表の言葉です。
え?ちょっとまだ早いんじゃないの?まだまだ挑戦者ですよ。
そんなのは優勝してから考えることですよ。
代表というのは、勝つことが全て。今持っている力で最大限に勝つことを優先して、そのためにはどうしたらよいかを実践していく場所だと思っています。
今までの日本代表チームは、体格でどうしても負けてしまうから、それに沿った戦い方をしていたわけです。
低い位置でのタックルだとか、2人がかりで仕留めに行くとか。
でも今の代表チームは、体格差が解消しつつある今、世界の強豪国に合わせて、高い位置でボールを取りに行くタックルを始めているというのです。

これについて、あまり急ぎ過ぎると、それこそサッカーのドイツ代表チームみたいになっちゃうよって思ったのです。
こないだサッカーでの代表戦、日本VSドイツでドイツが負けてしまって、監督が解任になりましたね。
日本は前回ワールドカップ直前に、森保監督を解任するかで騒いでいたのに結局続行したのとは違い、ドイツはスパっと切りました。なんとも潔い。
ドイツサッカー史上初の契約途中での解任だったそうです。
いままで監督がクビになったことがないくらいうまくいっていたドイツ代表が、なんで今こんなに低迷してしまったのか。私の勝手な印象ですが、先を急ぎ過ぎたなって思うのです。
最近のドイツのサッカーって、すごく変わったなって思うんですよ。
ま、言っちゃナンですけど、昔のドイツサッカーは、本当につまらなかった。
一言で言えば、体力でガンガンくるサッカーでした。見ていてホントつまらねぇー。
でもね、あれがドイツの強みだったんですよ。
あのサッカーをやられたら、体格・体力に劣る日本代表はそう易々とは勝てないはずですよ。

でもみんな、自分たちの強みを忘れて、カッコいいのを目指しちゃうんですよねー。
オーストラリアなんかもそう。
代表なんて勝ってナンボなんです。
面白いサッカーはいらない。
スペインや日本は、体格にどうしても劣るから、世界で戦っていくにはパスをまわすサッカーしかなかっただけなんです。
変えるなら育成の段階から取り組まないと。時間がかかるのです。

ラグビーも同じ。
日本代表のラグビーが、自らの強み弱みを無視して、強豪国のカッコいーラグビーを目指してしまったら、サッカーのドイツ代表みたいにならないか心配になってしまいました。
やるならやるで、時間をかけて、しっかりと足元を固めながら進んで欲しいなって、そんな風に思っています。

その後に五郎丸さんが出てきて、その辺のところをちゃんと解説してくれました。
高い位置でのタックルは、危険が伴うので、判定がだんだん厳しくなっている。
首や頭へのタックルは、レッドカードの対象にもなっている。
世界は高い位置でのタックルから、低い位置へのタックルへと移行しつつある。
日本代表だって、高い位置のタックルは状況に応じてのオプションであって、なんでも高い位置へタックルしようとしているわけではないのですって。

何となく少しホッとしました。

実は前の日にブログを書いていたら夜ふかししてしまって、寝たのが夜中の2時頃。
少し寝坊してしまって、目が覚めたらスコアがイングランド10-9日本になっていました。

私はもちろん勝つイメージしかなかったですが、冷静に考えれば、コテンパンにやられるか、僅差で勝つかのどちらかだと思っていたので、この時点でよくくらいついているな、これはもしかしたら本当に勝っちゃうんじゃないのって思ってしまったんですけど。

で、9点も取っているならトライもあったのかなって計算してみたら、トライで5点とするとあと4点。ペナルティーキックなら3点であと1点足りない。トライ1つにコンバージョンキック(2点)が2つはありえない。

つまり、まだトライは無しということ。キックによる得点(3点)が3回。

その後の展開でも、相手ファールでスクラムを選ばず、ペナルティキックを選んでいました。
それを見て、ちょっとまずいな~と思ってしまった。

日本の強みは、なんと言っても豊富な練習量からくる終盤でのスタミナです。
でもこれは、相手が終盤で消耗しているからこそ、強みとして湧き出てくる。
つまり、初めからずっと、相手チームを走らせ続けないといけないのです。
後半に入って、解説の人が、イングランドの選手の足が止まった、足が攣ったとやっていましたが、そんなのイングランドほどの強豪国なら想定済み。選手交代でどうにでもなってしまうレベルでは、日本の強みを最大限に発揮できないのです、。
最初からガンガン行って、できるだけ早い時間帯でいかに相手を消耗させるかが勝負だったはず。
キックを多用してしまったら、相手に休ませる時間を作ってしまう。
直接点につながらなかったとしても、相手チームにも体力を消耗させてしまうスクラムを選択するべきだったのだと思っています。

キックを選択するのが全くダメだということではなく、終了間際であと3点取れば1トライでは追いつけない8点差以上差が付くとか、状況に応じて使うのは全然ありですけれど。

悲しいことに、日本が世界の強豪の中の強豪に勝とうと思ったら、まだまだそういった方法しかないと思います。
とにかく、相手が少しでも早い時間帯に走れなくなるくらいまで消耗させるか、そこに尽きるのかなと思っています。

試合後のリーチ・マイケル選手のインタビューの言葉がステキでした。

落ち込む時間はないから、10分くらい落ち込んでサモア戦に準備したい。

news.yahoo.co.jp

10分落ち込む...

落ち込まないはずないですよね。でも10分というのがなんともステキでした。

次の試合までは少し時間があります。
コンディションを整えて、最初からガンガン走ってもらえたらなと思っています。
私は日本代表が勝つイメージしかないです。
ガンバレ、ラグビー日本代表

 

このリーチ・マイケル選手、引退したら燃え尽き症候群になりそう。
ちょっぴり心配しています。