今週のお題「秋の歌」
今までにも何度か書いていますが、私はオフコースの「秋の気配」という歌が大好きです。オフコースにはほとんど興味なくて、この曲だけがなんだかとても気に入っています。中学生の頃にラジオの深夜放送でときどきかかっていました。初めて聴いたときからずっと好きです、昼間よりも夜に聴くとじんわりときます。
でも、秋の気配ということは、秋というよりも夏の終わりの歌なのかな?
それで秋の歌で考えてみて、思いついたのがこちら。
紙ふうせん「冬が来る前に」
私が小学生の頃にヒットした歌らしいのですが、子供の頃に聴いた記憶がないのです。
初めて聴いたのは、私がある程度歳をとってからになりますが、この歌声とメロディー、そして歌詞、どれもとても強く心の中で響いています。
私は、自分では音楽好きだと思っていますが、他の音楽好きの方々に比べると、音楽を聴いている時間がとても短い。日常的には、ほとんど聴いていないです。
聴き始めるとそちらに気持ちをたくさん持って行かれて、何もできなくなってしまうことが多いというのがその理由の一つです。好きな音楽ならなおさらです。
日常的には、記憶の中にある曲が脳内で回っている感じです。
ほぼ一日中、あたまの中では音楽が流れています。
この「冬が来る前に」も、よく脳内でかかります。もうすぐ冬という今のこの季節になると、毎日のように頭の中でぐるぐる回ります。
とてもきれいな曲だなと思っています。
こういったきれいな曲は、いろいろな人が歌い継いで、いつまでもずっと「現役」であって欲しいなと思うんです。
ただ、こういった古い歌を聴くと、いつも思うのが、このアレンジ何とかならんか!ということです。余計な効果音みたいなのがたくさん入っていて、私はどうしてもそういうのが苦手なのです。なんでもかんでも詰め込み過ぎ。聴覚過敏なのか、そういうのが雑音に聴こえてしまうのです。
これも私が日常的に音楽を聴かない理由です。自分の脳内で響いているだけなら、この「雑音」を聴かないで済みます。
こんなにきれいな歌詞、メロディー。そして歌い手さんの声もとてもきれいで魅力的なのだから、もっとヴォーカルが浮き出すようなアレンジにならんかなぁ思うのですよ、
もっとシンプルなアレンジで、実力のある歌手がカバーしないかなと思います。それこそ、シンプルにギターかピアノの弾き語りで十分。
愚痴はこれくらいにしておきます。あくまで個人的な理由です。シンプルなのは私の脳内で流れていればそれでいいのかな。
それにしても、この歌。夏に別れた恋人に、冬が来る前にもう一度会いたい、そう歌っているんですね。
坂の細い道を 夏の雨にうたれ
言葉さがし続けて 別れた二人小麦色にやけた 肌は色もあせて
たそがれわたし一人 海を見るの冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい
冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい
秋の風が吹いて 街はコスモス色
あなたからの便り 風に聞くの落葉つもる道は 夏の想い出道
今日もわたし一人 バスを待つの冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい
冬が来る前に もう一度あの人と
めぐり逢いたい
何度か続けて聴いていたら、ふとこんなことを思いつきました、
ちょっとセンチになっております。
人生80年と考えて、一生を季節に例えるなら、春に始まった人生は、私の年齢ではすでに秋になっているんですね。
夏(20~30代)に出会って、同じ時間を過ごして、今は音信不通になっている人。
秋(40~50代)のうちに、冬(60~70代)になる前に、もう一度会いたい。
そんな風に思える人が自分にはいるのだろうか。
思い巡らせてみる。
あの時は恋焦がれて胸が張り裂けそうなくらい苦しくなったり、ただ同じ時間を過ごせているのが楽しかったり、その時はそれが終わる時が来るなんて想像もしなかったけれど、今となってはもう過去のことなんですね。
今、あの頃の思い出の人とめぐり会っても、ずっと会わないでいた空白を埋める自信がないなぁと思ってしまうのですよ。
もう、それは思い出として、そっと心の中にしまっておいた方が良いのかな。
結局、そういう話になってしまいました。
このまま冬を迎えて、死んで往くのだろうなぁ...って。
それも悪くないと思っています。
で、ふと思いついたのですが、いつも思い付きばかりで申し訳ないのですが(笑)、
私は夏に生まれています。母が言うことにはとても暑い日だったそうです。
もしかしたら、私の人生は夏から始まっている?
だとしたら、今は冬なんだな。
これから私の人生は暖かくなって、春に最期を迎える。
うん、これがいい。これに決めよう、そう思うのでした(笑)。