若いころの馬鹿力が少し恥ずかしく感じる今日この頃

プロ野球ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が、日本人として初めて王さんのホームランの記録(年間55本)を抜きました。
しかし、55本を打った時点で、試合数はかなり残っていたし、軽く60本はいくのかなと思っていたので、少しがっかりしているところです。
とは言え、史上最年少の三冠王もとったことですし、このスーパースター(候補)の出現は、プロ野球界には、とてもよいことなのではないかな。
次は通算868本の記録に挑んで欲しいと思うのですが、きっと数年後はアメリカに行ってしまうのだろうな。

たぶん、一番喜んでいるのは、誰よりも日本のプロ野球を愛している王さんなのではないかと思っています。

その割には、王さんに取材に行くメディアがないのが残念。
少なくとも、私はこの件に関して、王さんがテレビに出演しているのを見たことがない。まさか、表に出てこれないようなことが起きていなければと心配してしまったり。
最近だとアントニオ猪木さんなど、私が子供のころに活躍した人たちが、一人一人、この世を去っていく。
王さんは、すでに80歳を超えていますし、過去には大きな病気にもかかっていますし、なんだか心配になってしまった。

この機会に王さんがどれほどすごかったのか、もう一度引っ張り出しても良いのにと思っています。

こないだ江川卓さんのYouTubeチャンネルを見ていたら、王さんを取り上げていたんですね。

www.youtube.com

江川さんは王さんのバッティング練習を見て、とても驚いたそうです。軽いスイングで柵越えを連発していたと言うのです。30スイングで、ときどき打ち損じても、26~27本はホームランになっていたらしい。ホームランバッターでも、普通は柵越えは、10本中3本程度なんだそうです。

この王さん、現役時代の握力が、40kg程度だったと言われています。これはごく平均的な成人男子の握力です。この程度の力で、ホームランを連発していたのです。ちなみに村上選手の握力は70kgくらいのようです。

本当に運動神経の良い人は、筋力に頼らないのだなと痛感しております。

と言うのも、私が高校に入学してすぐに行われた体力測定で、握力が80kgくらいあったのです。当時は俺ってスゴイ!というつまらない優越感を持ったものですが、今となっては少し恥ずかしいくらいです。なぜなら運動音痴をカバーするために、何でも力任せだったのではないかということです。

まあ、中学の時に柔道をやっていたということもあるのですが、それにしても80kgは異常です。この年齢で80kgというのは、すでに化け物です。
オリンピックで金メダルを取った、柔道の山下泰裕さんの現役の時の握力が80㎏くらいだったと言われています。力があった方が有利だと思われるような競技のトップの選手でも、こんなものです。私の筋力依存、そして化け物性が半端なかったのだなと思うのでした。恥ずかしい。

まぁ、私の場合は、実際のところ、筋トレで力をつけたわけでもなく、柔道で力がついただけとも言い難い。家業のお手伝いで常日頃から重いものを持っていたというのが一番の理由です。しかしそれにしても化け物です。実際、高校生の時には化け物扱いにされていましたし(笑)。

それにしても、運動神経の良い人は、筋力だけではなくて、スピードとかバランスとかタイミングとか、柔軟性とか高い精度とか、あとは動体視力なども優れているのだろうな。
私は何でも力任せ。力だけでは限界はすぐにやってきます。スポーツに限らず、どんなことでも、心身ともに、柔軟性は大切にしたいところです。

そういえば、先日亡くなったアントニオ猪木さんも、プロレスラーにしてはずいぶんと体が小さいという印象がありました。
子供の頃はときどきプロレスをテレビで見ていましたが、どうしてこの小さい体でもっと大きな選手に勝てるのだろうと、不思議に思っていました。
まぁ、大人の事情もいろいろあるのでしょうけど、あの引き締まった体形は、カッコよかったな。

こないだ読んだ「糖質過剰症候群」の著者、清水泰行医師のブログを読んでいたら、猪木さんは現役時代からかなりの重度の糖尿病だったという事です。
あんなに引き締まった体、そしてものすごい運動量でも、糖尿病にかかってしまう。恐ろしいことです。
晩年は自分なりにいろいろ考えて、糖質制限食をやっていたそうですね。

promea2014.com

猪木さんのかかった病気は、アミロイドーシスといって、アミロイドというタンパク質が異常発生して全身に沈着してしまう病気。
アミロイドと言えば、アルツハイマーの原因ではないかと言われているたんぱく質

以前に読んだ本では、アミロイドはだれでも普通に発生していて、通常は酵素がそれを分解するので特に異常は起こらない。ところが、アミロイドを分解する酵素インスリンを分解する酵素が同じものなので、インスリンが血液中に大量にあると、アミロイドを分解できなくなる。
猪木さんは糖尿病の治療でインスリンを接種していたはずなので、清水医師によれば、この病気の原因はそこにあるのではないかという事です。

「元気があれば何でもできる」という言葉が虚しく響きます。
元気のためには、まずは健康。
そして、健康のためには「糖質制限」(笑)

少なくとも、糖質の摂りすぎには気を付けたいものです。