ドラマはスタジアムだけで起こっているのではないという話【WBC2023観戦記】

アメリカ在住のスカリー捜査官 (id:AgentScully)さんが嘆いていました。
アメリカでは野球人気がどんどん落ちているのだそう。
でもわかるような気がする。私だってメジャーリーグは見る気しないもん(個人的な感想です。)

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なぜ私がMLBに興味がわかないのかはここでは書きませんが、やっぱりWBCMLBのファンを世界中から獲得するために、宣伝するためのものだったと考えるとわかりやすいと思います。

もう北米のファンだけでは、選手の高額な年俸や、施設の維持にかかる費用など、賄いきれないのだろうな。
今まであまり協力的でなかったメジャーリーグのチームが、WBCに選手が出場することに寛容になったのは、ここにきてやっと危機感を真剣に持ち始めているということなのかな。

だって、あらゆる手段を講じて、世界中の代表チームにメジャーリーガーを出場させているのだから。
自分の国の代表チームに、なんだかよくわからないアメリカ人が入っていても、その選手が活躍したら、やっぱり好きになっちゃいますよね。
ヌートバー選手なんて、WBCを見ていた日本人はみ~んな彼を好きになっているはず。
私もその一人です。私の場合は、それでもMLBは見ないと思うけど。

にわかでも良いのです。
日の丸を背負って戦っている選手たちの活躍を、素直な気持ちで楽しむ、ただそれだけのことです。

準決勝のメキシコ戦を見たラン (id:kannpai)さんが、まるで小説を読んだようだと表現していて、まさにそれ!って思っていたのですが、決勝はもっとすごいことになりましたね。

kannpai.hatenablog.com

ほとんどの人が中継を見たかダイジェストで見て試合の内容は把握していると思いますので、ここで詳しくは書かないことにします。
だって、私は初めから最後まで見たわけではないのですから(笑)。

実はWBCの日程など確認するまでもなく、この日は献血の予約を入れていました。
献血は、平日に時間が取れた時に行くようにしています。
いろいろあって半年ぶりの献血
本当は前日の21日に解禁になっていたのですが、その日は春分の日
ということで22日に予約していたのでした。

私が予約した時間は、もともとは献血の後にとんかつを食べに行きたいと思っていたので、ちょうど献血がお昼に終わるように設定したものでした。
それがですね、試合開始の時間を見る限り、ちょうど試合終了頃の時間になるはず。

おぉ!献血のベッドの上で日本の優勝決定シーンが見られるんだなと、少しワクワクしていました。(完全に日本が優勝するものだと思っている(笑))

家を出るのを予約ギリギリに間に合えばよいかなとギリギリ遅くしました。
村神様のホームランまではしっかり見ましたよ。
お陰で本当にギリギリになってしまい、駅から献血ルームまでは少し走りました。お陰で献血前の血圧が激上がりしていました(笑)。

献血のベッドに横になった時は、大勢君がピンチを迎えていました。
このピッチャー、私は大好きなんで、がんばれ~って(心の中で)応援していたのですが、ピンチを切り抜けた瞬間、私の横から「よしっ!」って気合の入った声。
なんと、私を担当した看護師さんの声でした(笑)。

そりゃ、気になっちゃいますよね~

看護師さん、少し照れた顔で「ごめんなさい~、ちゃんと仕事しなきゃダメですよね~」って。
大丈夫、皆心は一つです(笑)。

この日は成分献血(血漿)なので、それにかかる時間を考えると、ちょうど採血が終わるころに試合も終わるはず。
でも、試合が終盤に進むにつれて、一球一球の重みは変わってきます。
投球間隔も長くなってくる。
それに加えて、ファールで粘ったり、ここぞとばかりにチャレンジが行われたり。

おいおい、このままだと、最後の最後のところだけ見れなくなっちゃうよ。
まさか採血が終わっても、WBCが見たいから、このままベッドにいても良いですかなんて言えない(笑)。

どうせ日本が勝つんだから、そんなところでチャレンジするなよ、とか。ファールで粘っても意味ないぞとか、心の中で叫んでしました。

そしてなんと、最後の打者がメジャーリーグでの一番の高給取りで大谷君のチームメイトのトラウト選手。
大谷君も、ピッチャーとして、かなりむきになっていましたね。
小説の結末には出来過ぎ感のあるくらいの展開。

そのタイミングで採血が終わっていて、事後処理をしている段階でした。
針を抜いて、消毒して、包帯巻いて。
もしもトラウト選手が塁に出てしまうと、試合の最後を見れないまま献血終了になってしまう。

採血後はすぐに立ち上がるとまずいことが起こり得るので、砂時計を使って、砂が落ち終わるまでそのまま横になっています。
砂時計の砂がどんどん落ちていきます。
私は心の中で、砂時計よ止まれって祈っています(笑)。

砂時計があともう少しになった時、大谷君の渾身の投球に、トラウト選手のバットが空を切りました。
優勝決定!

本当にギリギリでした。
最後まで見れてよかった。
本当にすごいシーンでした。
震えました。
涙が出てきそうになるのをぐっと堪えていました。

日本人が、日本代表チームが力でアメリカ人をねじ伏せた。
もうスモールベースボールではないって。

でもこんなの見ちゃったら、MLBだけではなくて、日本のプロ野球ももの足りなく思ってしまいそうです。
もう世界大会の決勝だけで良いかなって(笑)。

私もminako (id:minakosayu2019)さんやマスクド・ニシオカ (id:maskednishioka) さんに見習って、にわかファンの道へと突っ走ろうかなと思っています(笑)(笑)。

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