食日記 2023/11/29

鶏の炊き込みご飯を作ったよ。

炊きあがって炊飯器のふたを開けた瞬間、あら、母が作ったヤツと見た目もにおいも同じ。

私ね、母が作った鶏の炊き込みご飯が大好きだったんですよ。
私が子供の頃は、お昼にはお店の従業員の人達が家に食べに来たので、フツーの家庭ではありえないでっかい炊飯器があったのです。そのでっかい炊飯器にいっぱいに炊いてあった鶏の炊き込みご飯を、私一人で平らげてしまうくらいものすごく食べました。

母が作る料理は、この炊き込みご飯はもちろん、どれも皆大雑把で、味が濃くて、とても上品とは言えない田舎料理。父にはよく田舎者扱いされていましたね。
(父は東京の人、母は新潟県出身です)
因みに父が料理をすると、よく言えば上品な感じだったのですが、どれも皆神経質な感じで、炊き込みご飯だって味が薄くて物足りない感じでした。

正直なところ、母の作る料理をおいしいと思ったことはあまりなくて、でも炊き込みご飯だけは大雑把な感じが見事にはまって、私は大好きだったのです。

私は今までの人生の中で、何も食べられなくなってしまった時期が2度ありました。
周りには気がつかれないようにふるまっていたつもりでしたが、それでもわかってしまうんでしょうね。当たり前か。
私が何も食べられなくなってくると、母はこの炊き込みご飯を頻繁に作ったのですよ。
母としてみれば、何でも良いから何とか食べて欲しいっていう気持ちだったのでしょうけれど、あの時はきつかったな。
バレないようにその場ではそれなりに食べたふりをしたのですが、その後は気持ち悪くなって吐いてしまう。その繰り返しでした。

良い思い出も苦しい思い出もたくさん詰まっている鶏の炊き込みごはん。
今回食べてみたら、たぶん私の方が少しだけ母よりも丁寧だったような気がします。
刻んだ鶏もも肉に、予め塩とお酒で味付けをしておきましたので、お肉にしっかり味が付いていて、とてもおいしかった。母はたぶん、この味付はしていなかったと思います。

でも私の記憶にある母の作ったものとほぼ同じ味。
さすが親子だな(笑)。

こんな書き方をしてしまうと、亡き母を偲んでいるようにとられそうですが、安心してください、母はまだ健在です。兄が経営しているお店を手伝っています。

今日は父の月命日。
おはぎをお供えして、父が好きだったあなごをお寿司にしました。

 

(今日のたまご  合計6個)

 

あなご細巻き、アボカド、シマホッケ  だし巻き玉子、ブロッコリー、具だくさん味噌汁(キャベツ)、温泉たまご2個

(たまご  3個)

鶏炊き込みごはん、温泉たまご、茶わん蒸し、カリフラワー、鶏だんごスープ

(たまご  2個)

あなご寿司  おはぎ(大納言つぶあん)、豚しゃぶサラダ、納豆汁

(たまご  1個)