子供の頃の私は、朝目が覚めると、身体が冷えきっていて、お布団の中も冷たくて、とても辛かった。それでいつも、隣で寝ていた兄が起きた後に、その兄の布団に潜り込むのでした。
何でこんなに温かいのだろう?
一日のうちで一番幸せな瞬間(笑)。
別に兄でなくても誰でも良いわけで、とにかく寒くて仕方なかったから、温かいところにいたかっただけです。
そんな束の間の幸せも数分のうちに打ち砕かれるわけでして、大抵は母がやって来てお布団を剥がすのでした。
なぜ自分のお布団だけ冷たかったのか、ずっーと不思議に思っていたのですが、最近になってやっと分かった。
それは、エネルギーを糖質に依存していたということ。
糖質はいくら溜め込んでも、数時間で尽きるのだそうですね。エネルギーとして消費されてしまうのはもちろんですけど、体脂肪になってしまう。
体脂肪を燃やしてエネルギーに変えるのは、また別の回路。
糖質があるうちは、体脂肪を燃やす回路は発動しない。
で、日頃からエネルギーを糖質ばかりに依存していると、その糖質をエネルギーに変える回路から、脂質(体脂肪)をエネルギーに変える回路への移行がスムーズに行われない。
糖質に依存していると、細胞の中にあるミトコンドリアが元気でなくなってしまうようです。
ミトコンドリアでは、脂質を使ってエネルギーを産生します。日頃からミトコンドリアを元気にしておかないと、糖がなくなったときに、体脂肪からエネルギーを作りにくくなってしまう。
エネルギーを作るというのは、熱を作って体温を上げるということなんですよね。
お布団の中が冷たかったのも、私の体温が低かったのも、結局はエネルギーを糖質に依存していて、ミトコンドリアがうまく作動していなかったということ。
私の体温は、子供の頃、35度ちょっとしかなかったものです。つい数年前までその低体温は続いていて、35度を下回ることもありましたし。
糖質から作るエネルギーは長続きしない。
スポーツをやっていても、燃料が切れたかのように、急に身体が動かなくなることもよくありました。
これもきっと、エネルギーの糖質依存で、ミトコンドリアがうまく作動していなかったことが原因だったのだと思っています。
ここのところの数年前、食べ物やその食べ方、身体を動かすこと、いろいろと取り組んできて、今は寝起きのお布団がポカポカです。やっとミトコンドリアが元気になって来たみたい。
ずっと同じお布団で一緒に寝てくれる人がいたら良いなぁと思ってきましたが(本当は人だと気になってしまうので、犬とか猫の方が良いかも)、これでやっと、一人で生きていく自信ができた、と言ったら大袈裟ですけど、一人で温かく眠れるなと、ホッとしています。
今も温かいお布団の中で書いています。本当に心地よい。
温かいお布団は、冷たくなってしまった心を癒してくれますね。今日はもう少し、時間ギリギリまでお布団に潜っていたいと思います。