読了「おいしいごはんが食べられますように」高瀬隼子著

もう何ヵ月も前に図書館に予約したものが、やっと順番が回ってきました。芥川賞作品らしいのですが、そういうのにあまり興味がない私が、何故この本を読みたいと思ったのか、全く記憶になく...。

まぁ、食いしん坊の私のことだから、タイトルに惹かれたのでしょう、きっと(笑)。

一言で言って、胸糞悪い小説でした。
途中で何度も読むのをやめちゃおうかと思った。
最後に何かあるのかなと思っていたけれど、結局そのまま終わってしまった。

芥川賞作品ということですけど、こんな有名な賞を受賞するということは、これが小説として優れているということですよね。
でも、小説ってこういうものなの?

どこにでもある風景かもしれない。
でもそんなの現実の世界だけで十分だよ。

何か問題提起をしているのでしょう。
それなら、登場人物の背景をもっと丹念に描いて欲しかった。
目の前で胸糞悪い行為が展開されているだけなら、現実の世界だけで十分なんだよ。
現実の世界ではなかなか見られない心の奥深くまで踏み込んで描かないと、読んでいて嫌な気持ちになるだけ。
少なくとも、私にはそういったものは読み取れませんでした。
共感も同情も何もない。

ん?それは自分で想像しろということなのか?
でも作者の考えを反映させなくては、「作品」としての意味がなくなってしまうのではないのか。
ほんと、目の前で胸糞悪い行為が繰り広げられているだけ。
それを丹念に描いているのです。

やっぱり小説は苦手だな。
というか、私はまだ児童文学のレベルで止まっているのかなとも思いました。

とりあえず、私はなんでもおいしいと思って食べたいと思っています。
それが、チャレンジメニューの失敗作の罰ゲームでも(笑)。