このところ、フードプロセッサーが大活躍です。

こないだはこれからの日本においては、産業だけにかかわらずいろいろなところで大規模集約化が進んでいくのだろうなと書いたのがこちらの記事。

tohost3250303.hatenablog.com

人材は足りないですし、やらきゃいけないこと、個人それぞれでやりたいこと、そういうことはますます増えますし、そういった中で誰一人取り残さずに「幸せ」になることを目指そうとするなら、中心にくるものはどんどん集約化して、ものごとを効率良くしていかなければ立ち行かなくなる。

もちろん、それに違和感を感じる人は出ますが、それは小規模の事業者が大規模の隙間を埋めるような形で生き残ることは可能です。

そうなった時に、大規模の中心を担う役割を持つ者には、自分たちのやっていることが国民に多大な影響を与えるということは自覚して欲しいのですよ。
隙間を埋めるだけだったらどうでも良いことでも、当たり前のように簡単に手に入るものについては、最大限の注意を払って欲しい。

私は食品を売る業界に長くいたものですから、特に食品については強く思います。

安心、安全はもちろんのこと、国民の大半が自分たちの作ったものだけを食べて生きているという自覚・自負を持って欲しい。つまりは、栄養のことです。
自分たちが作っているもので、十分に必要な栄養が満たされるように考えて欲しい。

最近読んだ本です。

タイトルだけ見ると、なんだかとても危険な食品について書かれているように感じますが、そうではなかった。
食べてもすぐに身体を悪くするというものではない。

この本では、加工食品のミネラル成分について注目しています。
主に、鉄、カルシウム、マグネシウムです。
どれも人が生きていく中でとても重要な栄養素ですが、ちょっと足りなくなったくらいでは、それがミネラル不足だとは気がつきにくい。

しかし、著者はこのミネラル不足が、近年増えつつある発達障害の原因ではないかとさえ疑っています。
つまり健康についていろいろな所に影響を与え、脳にも悪影響を及ぼしているのではないかと。

普通に売っている加工食品のミネラル含有量を検査しています。

まあ、こんな本が出るくらいですから、ほぼ全ての加工食品について、ミネラル成分は乏しい。

一つのエピソードとして、日本で一番最初のコンビニチェーンの話。

お弁当の開発をするのに、10人の役員が繰り返し試食をしました。その10人全員が美味しいと感じなければ、そのお弁当は商品化されなかったのだそうです。

そして美味しくないと感じる成分をどんどん抜いていった。その結果、鉄やマグネシウムを取り除くことになってしまった。

売れるためなら食べた人の健康なんてどうでも良いのか?

まぁ、そんなことは考えてはいないとは思いますが。

政府が出している栄養摂取量の基準値を満たしているものは、ミネラル成分については、市販の加工食品にはほとんどないというのが現状なのだそうです。

なんかモヤモヤするのは、そうやって栄養を抜いて売っているのに、今度は別のものを栄養強化食品として高い値段で売っていたりします。そんなもん、初めから栄養をぬかずに売れば良いだけやん。

そんな中でも、ミネラル成分が十分に足りているものもあるわけで、意外なのはマクドナルド。ハンバーガーは鉄分、ポテトでマグネシウム、しっかりと残っているそうです。ただし、チキンナゲットは全然ダメ。ハンバーガーの鉄分はお肉の成分。となると、マクドナルドでは、お肉の多いビッグマックとポテトの組み合わせが良いかもですね。あ、個人的には、甘い飲み物はやめた方が良いとは思います。あくまでもミネラル成分に着目してのハンバーガーとポテトです。それ以外の成分については、書いてありませんので悪しからず。

それと、断トツで優秀だったのは、おこわ米八のお弁当だったようです。おこわなので、お赤飯などもありますね。豆のミネラルを損なわないように調理法を工夫しているのかな。これも、あくまでもミネラル成分に着目したもので、他の成分については言及していません。

面白いなと思って読んでいたのですが、最後の最後で少しがっかりしました。

ミネラルをしっかり摂るために開発した、自分たちの商品についてページを割いて書いてありました。なんだ、結局はこの本はその商品のプロモーションだったのか。

この本、買おうと思ったけどやめました。

その商品は、煮干し、かつお、昆布、あごなど、色々なものを粉末にした天然のだしです。

それなら自分で作っちゃえと、せっせとフードプロセッサーにかけています。

かつおぶし、昆布、干しえび、煮干し。あとは干し椎茸もやっちゃおうかな。

味噌汁にすると、ものすごく濃厚になります。

(写真では伝わらないな😅)

私は旨いと思っていますが、それはたぶん、私が慢性的なミネラル不足だからなのかもしれません。

でも、そうではなくても、ミネラルは大切です。