自分で仕込んだお味噌がおいしすぎて...

自分で仕込んだお味噌が、とてもおいしくてニコニコしております。
今年の2月から3月頃に仕込んだものは、そろそろ食べられるかなというところだと思いますが、その1年前、去年の3月頃に仕込んだものがとてもおいしいのです。

どちらかというと、あまり熟成期間の長くないお味噌の方が好きなのですが、実験的な意味で、仕込んだうちの一部を長期熟成させています。
今食べているものは、18か月前に仕込んだものですが、去年食べた18ヵ月もののお味噌はいまいちおいしくなかったのです。
発酵するときに、菌が糖をエネルギーにするので、長期熟成するとそれで甘さが無くなると理解していました。でも、このお味噌は十分に甘さがあります。それに加えて、長期熟成したというような深い味わいもあります。
使っている材料や配合はほぼ変わらないと思うのですが、この違いは一体何なのだろう?

自然の反応に任せていると、こういった違いは普通にあることなのかな。
それとも、仕込むときに私の手についていた雑菌が影響してるのか(笑)(笑)。
一応、お味噌を仕込むときは、よ~く手を洗っていますけどね。

お味噌って、仕込む人によって味が微妙に違うと言います。
手に宿っている常在菌が人によって違うかららしいです。
また、そのお味噌を仕込んだ人本人が、そのお味噌を一番おいしく感じるのだそうです。
つまり、私がおいしいと思っているこのお味噌を、他の人が食べてもそれほどおいしく感じないかもということです。
だったら、私以外の人に食べさせるなら、スーパーでやっすいやつを買ってくれば良いのかな、などとつまらないことを考えています(笑)。

せっかくおいしいお味噌。
できれば、いちばんおいしい状態で食べたい。
そう思った時、菌を殺さないで食べるには、と考えました。

それで作ってみたのがこちらです。

まずは豚肉となすの味噌炒め風(炒めていません)。

野菜は予め蒸しておく。
豚肉はしゃぶしゃぶ。さっとゆでるだけ。(ゆで汁は捨てないで、後で他の料理に使えます。)
生姜やらにんにくやらを炒めて、みりんを加えて加熱して、アルコールを飛ばしておく。
お好みで豆板醤を少々。
十分に冷めてから、お味噌を投入。豚肉のゆで汁でゆるさを調整。
茹でた豚肉を投入。みそだれを絡ませる。
最後に蒸してあった野菜を投入。まぜて出来上がり。

先に豚肉を入れたのは、お肉の方に十分な味をつけたかったからです。

こうすれば、野菜のおいしさが十分に出るくらい加熱することができるし、豚肉はさっと火を通すだけなので固くならないし、油もほとんど使っていないので、冷たくなってもおいしいです。

こちらは麻婆茄子風。

やっていることは味噌炒め風とそれほど変わらない。
挽肉を前もって茹でておきました。

どちらもお味噌をおいしくいただくことを考えてのもの。
ということは、このお味噌をおいしく感じるのが私だけだとしたら、もしかしたらこの料理も私以外の人には、おいしくは感じないのかもしれないですね(笑)。

あと残り1㎏くらいになってしまいました。
無駄遣いしないよう、何かこのお味噌をおいしく食べる方法を、今以上に考えたいと思います。