結局、医者にはかからずに終わりそうです。

皆さまにはご心配をおかけしておりますが、足の痛みはかなり快方に向かっております。
今は普通に外出しております。階段を降りる時以外は、ほぼ普通に歩いております。
まだ完全にとはいかないので、どうしても患部をかばってしまい、変な歩き方になっています。その結果、いつもは使わない筋肉を酷使してしまっているようで、筋肉痛が酷いです(笑)。
ま、でもこれは放っておいてもそのうち治ります。

痛風の発作というのは、出てしまったら何もできないのです。
ただ腫れが引くのを待つしかない。
この痛みが出ている状態で、痛風の原因となる尿酸を減らしてしまうと、かえって炎症が悪化してしまうこともあるようです。
せいぜい、痛み止めでごまかすのですが、痛み止めを飲んだところで自由に歩けるというものでもない。

以前に強剛拇趾を痛風と誤診されたことがありますが、その時に医師から痛風について聞いたのですけど、放っておいても腫れは引いて痛みはなくなるよというもの。薬嫌いな私としては、何もしなくても治るのだったら何もしない。医師には鎮痛剤を処方するか訊かれましたが、お断りしました。その時は我慢できないほどの痛みではなかったからね。
(結果として痛風でなかったので、そこまで痛くなかったのかもしれません。)

今回、医者に行かなかったのは、一つは自力で長い距離を歩けなかったというのが一番の理由なんですが(こういう時にお願いできる人が周りにいない。頼りたくない人はたくさんいるのに笑)、まぁ、放っておいても痛みはなくなるのなら別に行かなくても良いなとも思っていました。
医者はせいぜい痛み止めを処方するくらいしかできることはないのです。

薬はどうしても我慢できない時だけ家にあった鎮痛剤を最小限で飲みました。
歯医者でもらって、結局飲まなかった痛み止めです。
ネットで調べたら、痛風で飲んでも問題ないということでしたので。

とりあえず念のため、母にロキソニンが家にあるか訊いたんですね。
無かったのですが、お願いしたわけでもないのに、それを兄に伝えてしまって、ものすごい量のロキソニンを持って帰ってきました。
兄の施しを受けないことにしているのは、母も知っていること。いつまでたってもそういうことには無頓着な母です。
もちろん、拒否しました。

でもその薬の袋を見てびっくり。
なんと、84日分(12週間分)も処方されていました。

兄はときどき痛風の発作が出るようですが、それ以外にも足首の関節に問題を抱えています。医師には手術をする以外に根本的な治療はないと言われているようです。
ただし、手術をしてしまえば、人工関節になってしまうので、歩くことに支障が出てしまうというもの。だからと言って、いつでもずっと痛いということでもないみたいだし。

自分の中では、痛み止めというのは痛みが我慢できない時だけ飲むというイメージだったのですが、こんなに毎日飲み続けても良いものなのか。

残念ながら所詮痛み止めです。根本治療にはならないのです。
そして(結果として)全部飲まないでたくさん残っている。ものすごい無駄。
そして、薬というのは、必ず副作用を伴います。
代謝を止める作用で痛みを緩和させるのですが、時には何にも問題のない代謝でさえ止めてしまうことになります。
つまりは身体に良くないのです。
薬によってまた別の病気を引き起こしてしまうことにさえなります。
だから最小限にしなければならないのに、こんなにたくさん飲むことを前提としていることに愕然としたのでした。

素人考えかも知れませんが、痛みを和らげる(炎症を抑える)には薬を使う方法だけではないはず。
炎症が強く出てしまったら、生活習慣を変えるだけでは足りないから一時的に薬を飲むというのは理解できます。
しかし、日常生活の中で、炎症が起きにくい体にしていくことはできるはず。

なぜ薬に頼り、生活習慣を変えるように指導しないのだろうかと疑問に思います。

簡単に言ってしまえば、ビタミンCはとても強い抗酸化作用を持ちます。
その他にもいろいろありあすよね。ポリフェノールの類とかいろいろ。
そういったものをたくさん摂るようにするだけなんです。あとは十分な睡眠と。
それも無理なら、ビタミンCのサプリメントを飲んでも良いのでしょう。
ビタミンCの過剰摂取について、問題があるという指摘もありますが、それでも薬を飲むのに比べればまだ体には優しい。
また、ビタミンCは自らが酸化して抗酸化力を発揮するもの。この酸化したビタミンCがいろいろと悪さをするようになるらしいのですが、これについてはビタミンEが効くということらしいです。

とにかく、酸化ストレスを軽減するような生活・食事を心がける、それに尽きるのだと思います。
それでも病気にかかってしまった場合のみ、最小限で薬を服用する。

本来はそういうものだと思います。
事情がよく分からないので、一方的に批判するのもどうかとは思いますが、84日分も痛み止めを処方する医師には、不信感を覚えます。

(確か、私の強剛拇趾を診てもらったクリニックでは、炎症がなくならないと治療を始められないのでということで、痛み止めの薬は3日分だけ処方されたと思います。つまり、炎症を抑える薬で痛みを止めるということは、根本治療ではないのです。)

痛風の原因になる尿酸。
これはものすごく強い抗酸化力を持っています。
人間がビタミンCを作れなくても何とかなっているのは、この尿酸のお陰だという向きもあります。

あまり尿酸が増えると、それが結晶化して痛みの原因になるというのが痛風

でも、尿酸が作られないようにするという考え方には少し違和感がありました。
身体が必要としているから、尿酸が作られるのです。
身体に強い酸化ストレスがかかっているから、身体を守るために尿酸が作られるのです。

栄養療法の中村篤史医師のブログを読んでいたら、尿酸値が高いのは身体が守られている証拠で、むしろ良いことだとさえ書かれていました。
痛風なんて放っておいてもすぐに治る、それよりも酸化ストレスに晒されているのに尿酸が作られない方が余程問題なのだということです。

そして。尿酸値が高くても、痛風を発症するのは30%程度なんですって。
つまり、痛風の発症は尿酸だけが原因ではないということ。
中村医師は、その一つの原因として、グルタミン酸ナトリウム(うまみ調味料・味の素)を挙げていました。
私の場合は、そういったうま味調味料はほぼ食べていないので(ときどき買ってくる加工品には、多少は含まれているかもしれませんが、我が家のキッチンには存在しません)、このほかにもいろいろと要因はあるのでしょう。その物質が何かわかれば良いのですが、わからないということならば、尿酸を必要としない体を作ることが重要なのかなと思いました。

酸化ストレスをできるだけ抑えた生活をして、それでもどうにもならない時は、尿酸に頑張ってもらう。

尿酸は悪者としての印象が強いですが、本当は身体を助けるもの。
尿酸を増やさないように、材料となるプリン体を摂らないようにするなんて間違いなんです。
いざという時に尿酸が産生されなければ、痛風よりも重篤な病気にかかってしまうリスクが上がってしまう。
痛風なんて放っておいてもすぐに治るものです。痛いのは嫌だけど(笑)。
極論ですが、痛風にならないようにプリン体に気を付けていたら癌にかかってしまったでは目も当てられません。

よくプリン体が多いビールは控えましょうと言われますが、本当ならアルコールは全て酸化ストレスを上げるものです。
またもや極論を言えば、お酒を飲むならビールを飲んで、尿酸値を上げて、身体を酸化ストレスから守りましょう!ということにもなります。
痛風覚悟で(笑)。

こういうことは、尿酸だけではないですね。
例えば紫外線。
今は紫外線が皮膚がんの原因になるというのは、皆さん知っていることですね。
前出の中村医師によれば、太陽光をたくさん浴びるのは確かに皮膚がんの原因になりますが、浴びない人の方が死亡率が高いのだそうです。
紫外線を浴びることによってできるビタミンDは免疫にかかわってくるビタミン。
確かに太陽光で皮膚がんのリスクは上がりますが、死に直結するものは少ないのだそうです。そしてビタミンDのお陰で免疫力が上がり、他の病気にかかりにくくなる。
結果として死亡率は下がることになります。
(とは言え、たとえ死亡率が上がろうとも、美しさを取りたいと言われてしまったら、ぐうの音も出ませんけれど笑)

また、いつも悪者にされてしまうコレステロール
確かにコレステロールが高いと、ある特定の病気にはかかりやすくなります。
しかし、清水泰行医師のブログによれば、コレステロールが高い人の方が死亡率が低くなるのだそうです。
低いコレステロールは、また別の病気にかかりやすくなる。
トータルすれば、高コレステロールの方が健康に長生きできる可能性が高まるとさえ言えるのです。

ピロリ菌などもそうです。

宇野良治医師によれば、確かに胃にピロリ菌があると胃がんにかかりやすくなる。
しかし、ピロリ菌除去をすると他の病気にかかりやすくなるのだそうです。

中村医師にしろ、清水医師にしろ、宇野医師にしろ、自分の勝手な見解を書いているわけではなくて、世界中の様々な研究による論文を元にしています。

今までの常識が覆されることばかり。
尿酸にしろ、紫外線にしろ、コレステロールにしろ、ピロリ菌にしろ、それぞれについて何が良いのかなんて一言では言えないけれど、一方的に決めつけずに新しい知見に耳を傾けなければならないよな。
そんな風に考えるのでした。