それはちょっと批判の矛先が違うだろと思ったこと。

イベントに出店していた焼き菓子店のマフィンを食べて体調を崩した人が出た話。
オーガニック、無添加、砂糖控えめで健康志向を謳っていたお店でそんなことが起こってしまい、実際には保存方法に問題があったようですが、ヤフコメを見ていたら、防腐剤を使えとか、砂糖はバンバン入れろとか、そういう方向のコメントが多くて、それは違うだろって思ったんです。

あんなに糖尿病について発信していたホリエモンさんでさえ、砂糖をもっと使えって。

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でもねぇ、こういったことに拘っている人って、食も含めて、現代の普通の生活をしている中で、いろいろと不具合があった人が多いんですよね。
それなら食事から変えていこうとして、オーガニックや無添加、砂糖不使用に拘るのはごく普通のこと。誰もそこを責めることはできないと思うのです。

人にはすごく個人差があって、多少の添加物が何でもない人もいれば、ほんの少しでも反応してしまう人もいる。お砂糖にしたってそうです。少なくとも糖尿病のリスクが高い人は、できるだけ食べない方が良い。
できれば、こういったものに対して強い体を作れたら良いのですが、なかなかそういう風にするのは難しい。たぶん、タンパク質とそれを代謝させるために使われるビタミンやミネラルをたっぷり摂ることが、身体を強くする要因になると思うのですが、実際には、今の食生活はタンパク質が不足しているとも言いますし。

今回の事件に置いて、一番の問題は、オーガニック神話崩壊とか無添加が無意味とかではなくて、食品の保存方法に絞るべきだと思っています。

無添加、お砂糖控えめなんて、とても日持ちしないものを、5日も前から作って、それを常温で保存していたというのは少し驚きました。

自分自身、お砂糖控えめでおはぎをはじめとしてお菓子を作ります。

例えば、おはぎは夏に作ると、朝作ってそれを一日仏壇にお供えしするくらいでも、ちょっと酸っぱくなります。そんなわけで、すぐに食べないようなものを作る時は、いつもよりお砂糖を増やしたりすることもあります。
それくらいはプロとしてやっているなら、当たり前に判断して欲しい。

お砂糖も保存料も使いたくないなら、冷凍してしまうのが一番良い方法かなと思います。急速冷凍すればそれほど風味を損ねることもない。冷凍の技術はどんどん上がっています。こんなに素晴らしい方法があるのに、身体に負担がかかるようなものを添加する必要もないと思っています。

とは言え、こういった無添加のものは、作ったものをその日のうちに売り切るのが基本。お客さんにもその日のうちに食べるように促し、どうしてもすぐに食べられないなら、冷蔵庫・冷凍庫で保存するようにお願いする。

品切れでがっかりさせたくなかったなんていうのは、するべきことを全てやってから言うことです。まずは安全性が大事。

私はオーガニックにはあまり興味なくて、やるなら自然栽培だろって思っているんですが、それは安全性というよりも栄養の多様性を期待したいからです。でも、現実にはそれはあまりにも高価すぎるので、日常的に食べるのはちょっと無理。
農薬は使わないに越したことはないと思っていますが、それほどオーガニックにはこだわっていません。

私の場合は、お砂糖をできるだけ使わないというのは、初めは家族の健康のために始めたことですが、今は甘くしなくても満足感を得るにはどうすればよいのかなんて考えて、それが楽しくなってきちゃいました。
素人が個人的に楽しくてやっていることについて、文句あるか!という気持ちでございます(笑)。

本当は甘いものは大好き。
甘さ控えめでやってきたら、だんだんと甘くなくても大丈夫になってきましたが、自分ではできるだけ甘くしないで調理しても、誰かからいただいたものは、迷うことなくおいしくいただくことにしています。