家に帰る途中、あと30mくらいのところで、猫が路地の真ん中にいました。
この猫はいつもこの辺りにいて、私はてっきりその辺りの人達に可愛がられているとばかり思っていたのですが...
いつもは私が近づくと逃げてしまうその猫が、今日は私の足にまとわりついてきました。お腹空いてるの?
毛が多いので今まで気がつかなかったけれど、背中を撫でてみたらガリガリに痩せてる。猫のだんなとは大違いだ。
私がその時に持っていた買い物袋に鼻をつけてクンクンしていました。
中に入っていたたのは、ココウェルのココナッツオイル、外装が汚損したために安く売っていたオーガニックアーモンドミルク(98円!)、オーガニックオーツミルク(198円!)、それとレタスとかちり(しらす干しをもっと乾かして固くしたやつ)。
ごめんね、この中には君が食べられるものは入ってないんだよ。
家に帰ればちゅ~るがあるから、ついてくるかい?
って訊いたら、本当に後ろをついてきた。
そうしたら、陰からもう1匹猫が出てきて、その子も後ろをついてきたんだよ。
まずい。
後から出てきた猫は、今までに何度も猫のだんなと仁義なき戦いを繰り広げてきたよそ者猫。
猫のだんながいたら大変なことになるな。
ちょっと心配しながら2匹の猫を引き連れて歩いていると、あら、やっぱりいました。
我が家の前に仁王立ちしている(実際には2本足で立っているわけではないが)猫のだんな。
路地の真中でこちらをジーっと睨んでる。
ニャッ、ニャッ、ニャッ
って、こんな鳴き声は今まで聞いたことなかったな。
後を振り返ったら、2匹ともどこかに隠れちゃったよ。あらら。
その後の猫のだんなはいつも通り。
もうすっかり暗くなっていたので、ちゅ~るを1本だけ食べたら、すぐにパトロールに行っちゃいました。
最近はお向かいのアパートが重点地区になっていましたが、さすがに今日は、その2匹の猫が気になったのか、そちらの方へと消えていきました。
2匹の猫が気になって、だんながいなくなった後に見に行きましたが、どこにもいない。ちょっと切ないな。
◆
お風呂に入っている時に、外からニャンニャンと猫の鳴き声が聞こえて、これは猫のだんなの声ではないな。あのお腹を空かせていた猫かなと思っていたら、その後に今度は、だんなの声で威嚇する時の鳴き声。低温を轟かせていました。
すぐにお風呂から出て、外を見ましたが、いなかった。
しばらくはちゅ~るを持ち歩くようにしようかな。